セリカは1970年、フォード・マスタングのヒットをうけた日本初のスペシャリティカーとして登場し、一世を風靡しました。今となっては希少となった、スポーツクーペタイプです。米国市場におけるフェアレディＺをライバルに据えた上級モデルも存在します。
初代から７代目まで斬新でスタイリッシュなデザインで、３～６代目にはＷＲＣ出場車両のベースとしても採用され、輝かしい戦歴を残しています。磨き抜かれていくモデルチェンジの中で時代のニーズに柔軟に対応しながら長く愛され、カリーナやコロナといった派生の姉妹車も生み出しました。ＷＲＣ出場車両のベースとしての責務から解放されての７代目フルモデルチェンジはデトロイトショーで公開されたコンセプトカー、アメリカデザインのＸＸＲをほぼそのまま市販化した意欲作。全長が短くなりハンドリングが向上したもののリアの居住性は犠牲となってしまいましたが、より「憧れ」の強い、スポーツカーのような車種として生まれ変わりました。
存在感、世界観、レースでの戦績といった世界観の強さもさることながら、燃費もよく早さもありトランクの空間も広いセリカを中古車として買うときのポイントは、まず、状態の確認です。現在は生産されていないモデルなのでプレミア価値がついており、当時も人気車種であったことからその状態も千差万別。車種そのものもですが、追加装備、パーツがどの程度の状態なのかをチェックしたいものです。セリカはパーツもオークションなどで高騰しています。