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『軽量化と欧州仕込みのハンドリングはダテじゃない!』 スズキ スイフト 2017年モデル 高山正寛さんのレビュー・評価
スイフト 2017年モデル
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スイフトの新車
新車価格: 134〜208 万円 2017年1月4日発売〜2023年12月販売終了
中古車価格: 59〜458 万円 (1,000物件) スイフト 2017年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > スズキ > スイフト 2017年モデル > HYBRID RS
プロフィールプロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。リクルートで自動車専門誌(カーセンサー、カーセンサーEDGE)の創刊直後から20年以上に新車試乗とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテ…続きを読む
2017年3月31日 23:40 [1016095-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 4 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 5 |
| 価格 | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
2016年12月27日に発表したBセグメントのコンパクトカーである「スズキ スイフト」。その中でも注目の高い「ハイブリッドRS」に市街地から高速道路を中心に試乗しました。
日本でも人気のスイフトですが、そもそもこのクルマは元々がグローバルマーケットを狙って開発、つまり「世界戦略車」という位置づけです。
その主戦場でもある欧州で鍛え上げられた旧型の特別仕様車である「RS」はしなやかかつ正確なハンドリングが魅力でしたが、新型はそもそもプラットフォーム自体を最新の「HEARTECT(ハーテクト)」と呼ばれるものに大刷新しました。ネーミングこそ、スイフトが最初の採用になりますが、この次世代軽量プラットフォームはアルトに採用済みのK(軽)セグメント用、ソリオに採用済みのAセグメント用、そして今回のスイフトやバレーノに採用されたBセグメント用の3種類設定されており、今後はこのプラットフォームでクルマ作りを行っていくことが2014年に発表されています。
燃費やハンドリングを向上させるための手段のひとつとして軽量化が挙げられますが、新型スイフトは従来モデルとの比較でなんと120kgも軽くすることができました。これはこのクラスとしては驚異的なことです。
軽量化はクルマが小さくなればなるほど難しくなります。1g減らすのに開発側は日々苦労しているのに一気に120kgとは驚くしかありません。
エクステリアはひと目でスイフトとわかるデザインですが、ホイールベースの20mm拡大やライト周りの造形などを新たに作り込んだことで、より伸びやかなデザインに変化しました。
インテリアも含めた室内空間は大きく進化しています。Bセグメントのクルマとしては必要十分であったこれまでのスイフトですが、やはり「コンパクトカー」というセグメントでひとくくりにされてしまうと後席やラゲージルームの広さではライバルに差を付けられていたのが現実です。
しかし前述した新プラットフォームの採用等によりこれらのネガティブな部分をきちんと仕上げてきました。
先に後席の話をしてしまうとリクライニング機構を軽量化のために廃止してしまったのは残念ですが、フロントシート下への「足入れ性能」も含め、後席は大人2人がきちんと座れる空間を確保。そして何より旧型では狭かったラゲージスペースを奥行きで75mmも拡大、メジャーを使って測ってみるとこのクラスのベンチマークとも言えるホンダフィットと奥行きはほぼ同等、左右の幅では負けてしまいますが、旧型より55Lも容量が増えたことで実用性は一気に向上しています。
前席はシートにかなりお金がかかっています。スズキの開発陣からも最も高密度のウレタンの使用や身体の大きな欧州のドライバーが実際座ってみてショルダー周りのサポートが不足している指摘を受け、何度も作り直したそうです。正直に言えばリアシートの材質等の改良はありませんが、フロントは座った後に身体が沈みこみながらその先でしっかりサポートする「芯のある」仕上がりになっています。このフロントシートはこのクラスでもトップクラスの出来だと感じました。
またインパネのナビ&オーディオ用パネルをドライバー側に5°オフセットしているのは非常によく考えられています。たかが5°、されど5°です。私は身長が低いこともあり、シートはかなり前に出していますが、車種によってはナビの画面が見えづらいケースもあります。試乗車にはメーカーオプションの「全方位モニター付きメモリーナビゲーション(14万2560円)」が装着されていましたが、この設計により運転席はもちろん、助手席側からも地図も含めたディスプレイの情報は非常に見やすくなっています。
今回試乗したハイブリッドRSはすでにスズキの登録車に採用されている「マイルドハイブリッド」です。ISG、いわゆるモーター機能付き発電機を使うことで減速時などに助手席シート下のリチウムイオン電池や通常の鉛バッテリーなどへ充電、また電装品などへの電力供給など小型ながらなかなかの働き者です。
バッテリーの出力自体はマイルドハイブリッドの名の通り、決して大きくはありませんし、実際モーターで走っているような感覚はほとんどありません。ただ実際ISGが働くことでエンジンの負担を減らすなど“実利重視”で機能します。
燃費はJC08モードで27.4km/Lに対し、エアコンオンで高速も含めた試乗では22.4km/Lと十分な数値だと思います。
そして軽量化はこのクルマのハンドリングに大きく影響しています。前述したようにISGが加速に効く領域は多くはありません。しかし何よりもボディが軽い!これによる加速感は必要十分ですし、コーナリング時の接地感は見事。RS系は旧型同様に欧州仕込みのハンドリングが売りですが、最初少しだけロールさせつつリアタイヤをしっかり接地させスムーズにコーナーを駆け抜けます。
市街地では少し路面からの突き上げが大きいかなとも思いましたが、高速走行時にはこれがピシッといい方向に効いてきます。しいて言うならパワステはもう少し操舵力に重さが欲しい部分もあります。
先進安全装備も単眼カメラと赤外線レーザーを使った「デュアルセンサーブレーキサポート」が採用されています。こちらはまだまだ進化の余地はありますが「セーフティパッケージ(9万6120円:試乗車の場合)」としてメーカーオプション設定されています。それでも絶対に装着することをオススメします。
このクラスではここ数年、マツダ デミオが非常に高い評価を受けています。デミオはクリーンディーゼルを含めたクラスレスな高品質が魅力ですが、このスイフトはデミオに真っ向から勝負できるハンドリング&燃費性能を持っています。価格もデミオより少し安くなることもあり、強力なライバルとなることは間違いないでしょう。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった81人
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