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『電気自動車の加速感。それだけです。』 日産 ノート e-POWER 2016年モデル tshinoさんのレビュー・評価
ノート e-POWER 2016年モデル
617
ノート e-POWERの新車
新車価格: 177〜308 万円 2016年11月2日発売〜2020年11月販売終了
自動車(本体) > 日産 > ノート e-POWER 2016年モデル > MEDALIST
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2018年9月29日 21:54 [1162092-1]
| 満足度 | 2 |
|---|
| エクステリア | 1 |
|---|---|
| インテリア | 1 |
| エンジン性能 | 1 |
| 走行性能 | 2 |
| 乗り心地 | 1 |
| 燃費 | 3 |
| 価格 | 1 |
母親が購入し、何度か運転&同乗させて貰いました。
私はレクサスCT200hを所有しており、トヨタのハイブリッドシステム(THS)との比較も交えてレビューします。
【エクステリア】
ショートノーズで高いボンネット、ずんぐり腰高なプロポーション。少なくとも格好良い、速そう、と言ったクルマ好きを刺激する要素は無いです。
保守的で、個性を主張できたり、モノとして所有欲を満せたりする要素は無いですね。本当にこだわりのない方、ギラツキ、厳つさといった最近のトレンドが苦手という方には向いているのではないでしょうか。
【インテリア】
プラスチッキーなインパネ周り、おもちゃのようなメーターとステアリング。各部の手触りと操作感、どれを取っても褒められる要素は一つもないです。まあ高級車では無いのですから、高いレベルを求めるほうがナンセンスでしょう。
ただしインパネ周りのプラスチックの黒い光沢処理、これは頂けない。
ピアノブラックのような高級感を与えたつもりなのでしょうが、テカテカした光沢が、元々安い素材に、さらなる安っぽさを与えて逆効果(笑)。それだけでなく、直射日光が反射し晴れた日は運転中目障りだし、エアコン操作部にもなっていますから指紋やホコリが目立って不潔です。
また、お世辞にもスポーティでないこのクルマにD形ステアリングホイールは不似合で却って偽物感が漂うし、計器類もデジタル表示を多用している割に情報量が少ない。
高級感やスポーティさを感じるかもしれません。そこがメーカーの狙いなのでしょう。こうしたカタログ写真の見栄えだけを狙ったようなデザインは、開発の手抜き感を感じさせます。
散々貶しましたが、低コストな素材でも、デザインと処理次第で高い質感のインテリアを実現しているクルマは沢山存在するものです。
【エンジン性能】
違うのは発電時のエンジンの始動時。ブロロンと言う音と共に3気筒の安っぽい振動がキャビンに明確に伝わってきます。これは不快ですね。
THSの始動は初めて運転する人は気づかない程のレベルで、騒音と振動の抑え込みにはこちらに優位があると感じました。
【走行性能】
100%モーター駆動が生み出す加速とレスポンスの良さは、このクルマの最大の特徴であり、優れた点でしょう。この部分はTHSよりも優れていると感じました。
ただしそれは時速60km以下で、バッテリーに余裕があるという条件に限っての事。例えば長い登坂路や高速道路での追い越しでバッテリー残量が低下すると、レスポンスの悪化やパワー不足は顕著です。
予想はしていましたが、これはまさしくモーター駆動に100%依存したシリーズハイブリッドの弱点です。日産が言う未体験の加速感はあくまで市街地に限っての話。長距離の登坂路や高速巡航時には望めないと言うことです。
また、残念ながら折角の優れたパワートレインから期待するボディー剛性、シャシー性能は備えておらず、それをスポイルしています。一般的な状況で走る・曲がる・止まるについて問題は無いレベルですが、間違ってもこのボディーとアシでタイトな峠道を攻める気などは起きないですねぇ…
自慢のワンペダルドライブについても、母親は慣れれば楽と言っていましたが、役割に応じて別々のペダルを「踏む」でないとやはり違和感があります。また、一定の速度が保ちにくいというデメリットもあります。
【乗り心地】
足回りの問題か、路面の凹凸を乗り越えた際のブルブルとした振動が不快です。助手席に乗って、久しぶりにクルマ酔いしてしまいました。
運転感覚、騒音、振動など総合的に見て買い物車の範疇を超えられないと思います。個人的に運転席でも、助手席でもロングドライブは厳しいですね。
【燃費】
30プリウスと同じパワートレインのCT200hと千葉〜八王子のほぼ同じルートで何度か走行しました。
正確に比較していませんが、街乗りではほぼ互角でした。(20km/L〜23km/L)
高速走行ではCT200hが圧倒的に勝りました(18km/L〜21km)。
ノートは高速走行でガクンと燃費が落ちます(13km/L〜15km/L)。
ノートは高速域で加速すると瞬く間にバッテリーが減り、エンジンが高回転まで回り続けます。それでも電力収支が悪いようで、アクセルを踏んでも加速しなくなります。
予想はしていましたが、高速走行でモーターを高回転で回し続ける事はエネルギー的にロスが大きいのでしょう。これはハイブリッドシステムの違いですから、走り方やセッティングでどうにかなる問題ではありません。
電気自動車なのは「走り」だけで、燃費とエコ性能は既存のハイブリッド車と変わらないかむしろ劣ると言うことです。
【価格】
宣伝費が含まれているとすれば妥当かもしれませんが、クルマとしてのクオリティやパッケージングを考えれば強気の価格設定と言えるのではないでしょうか。
【総評】
電気自動車の加速感。それだけです。
乱暴に言えば、既存モデルのノートと先代リーフのコンポーネンツを寄せ集めたような出来合いのパッケージングです。
商品力、販売力低下に苦しむ今の日産が、無い知恵絞って低コストかつ手っ取り早く販売台数を稼げるクルマを考えた結果がこれです。特別劣る部分もありませんが、あらゆる点で革新的な新技術や特に秀でた部分があるわけでもありません。
コストパフォーマンスやライバルとの比較では、むしろ劣る部分が多いです。全くの次世代自動車のような派手な宣伝や、巧妙な謳い文句に期待すると、裏切られます。
消費者は企業の過剰なマーケティング活動に惑わされず、冷静な判断を行う必要があります。
- レビュー対象車
- 新車
- 購入時期
- 2017年9月
- 購入地域
- 千葉県
- 新車価格
- 224万円
- 本体値引き額
- 10万円
- オプション値引き額
- 20万円
※値引き額は参考値ですので、詳細は各ディーラーにお問合せください。
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