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『クラスでは優位に立つクルマながら物足りなさが残る点も』 ダイハツ ブーン 2016年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
ブーンの新車
新車価格: 115〜193 万円 2016年4月12日発売〜2023年12月販売終了
中古車価格: 35〜154 万円 (253物件) ブーン 2016年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > ダイハツ > ブーン 2016年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2016年9月22日 17:02 [962669-1]
| 満足度 | 3 |
|---|
| エクステリア | 3 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 3 |
| 走行性能 | 2 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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ブーンが6年振りのフルモデルチェンジを受けた。ブーンはパッソと姉妹車を構成するクルマだが、今回のモデルでは従来と少し違った関係になった。従来は商品企画やパッソのデザインについてはトヨタが受け持ち、開発と生産をダイハツが受け持っていたが、今回のモデルでは企画から生産までをすべてダイハツが担当し、トヨタ車のパッソについてはOEM供給を受ける形になった。
ブーンにはダイハツが木更津市のかずさアカデミアパークをベースに開催したメディア関係者向け試乗会に出席し、用意された広報車両に試乗した。試乗グレードは最上級グレードとなるブーンシルクの“Gパッケージ SA?”だ。
以前は、小型車(登録車)で培われた技術をベースに軽自動車が作られていたが、最近では軽自動車で開発した技術を盛り込んで小型車が作られるようになっている。最近のダイハツは、生産車種のほとんどが軽自動車で、自社で開発・生産する登録車は実質的にブーンだけなのだから、それも当然といえば当然である。
外観デザインは標準モデルのブーンと、デザイン的にやや差別化を図ったブーン・シルクの2タイプが用意されている。シルクはフロントグリルをメッキモールで囲むほか、ファニーな感覚の顔つきとするなど、標準車との間に違いを設けている。
ダイハツは軽自動車に標準車とカスタム系の2種類のデザインを採用し、明確な差別化を図っているが、シルクの標準車に対する違いはカスタム系ほどではない。やや抑制の効いた差別化というところである。
インテリア回りの質感はコンパクトカーの平均レベルといったところだが、試乗したシルクについてはシート地やカーナビの周囲、エアコンの吹き出し口などに赤いアクセントが加えられていて、より質感の高い仕様としている。
室内の広さはコンパクトカーとは思えないくらいだ。まあ今は軽自動車でも相当に広い室内空間を作っているので、そのパッケージング技術を生かした登録車なら、さらに広い室内を作れるのは当たり前のことである。
後席のドアは開口部も大きくて乗降性に不満はない。後席は大人が足を組めるくらいの広さがある。これはホイールベースが50mm延長され、前後席間の距離が75mm延長されたことによるもので、クラス最大級の広さである。ただ、足元空間に比べると頭上空間の余裕はあまり大きくはない。
搭載エンジンは直列3気筒1.0Lの自然吸気DOHCで、従来のモデルに設定されていた直列4気筒1.3Lエンジンは廃止されて1.0Lのみの設定になった。1KR-FE型のエンジン型式やパワー&トルクの数値は変わらないが、エンジンそのものは燃料を噴射するインジェクターをデュアル化するなど、さまざまな改良が加えられている。
それにもかかわらず動力性能の数値が変わらないのは中低速域のトルクの向上に重点を置いて開発したためだそうで、街中での走りがこれまで以上にフレキシブルで扱いやすい印象になっている。51kW/92N・mと絶対的な動力性能はさほどではないが、910kgのボディに対しては不足のない実力である。
ボディの軽さや停車前の減速中にエンジンが停止するアイドリングストップ機構の採用などによって、ガソリン車としてトップの28.0km/Lの低燃費を達成している。軽自動車やアクアのようなコンパクトなハイブリッド車が存在する中で、ブーンの存在意義をどう確立するかもひとつの課題だったが、ガソリン車としてトップの燃費を達成することで、それを果たしている。
燃費の向上には無段変速のCVTも貢献している。今回のモデルではCVTも改良されている。CVTに特有のエンジン回転が先に上昇して車速が後からついてくる違和感が、かなり解消された感じになった。
エンジン音を始めとする騒音対策については、さまざまな改善を図ったということだが、運転していて特に静かなクルマという印象はなかった。アクセルを踏み込んで加速したときには、それなりにエンジン音が聞こえてくる。
足回りは乗り心地を重視して柔らかめの設定になっているが、コーナーではロールが大きめで落ち着きが足りない印象を受けた。これも従来のモデルに比べたらグンと進化しているのだろうが、操縦安定性についはまだ物足りなさがある。またちょっと大きめの段差がある部分での突き上げも気になった。
それ以上に気になったのはステアリングのフィールで、軽いだけのステアリングはロックトゥロックも大きく、一所懸命に回して一所懸命に戻さないとダメという印象。これはもうひと工夫もふた工夫も必要だろう。
ダイハツはムーヴでデキの良い足回りを作っているから、ブーンの足回りについても大いに期待していたのだが、その期待ほどのデキではなかった。このクラスの競合車に比べたら間違いなく良くできていると思うが、絶対的には満足できるレベルには届いていない。
試乗車は最上級グレードのシルク“Gパッケージ SA?”だけに装備の充実度が高い。安全装備もカメラとレーザー、ソナーなどを使ってクルマにも人にも対応できるスマートアシスト?を搭載する。競合する1.0L級のコンパクトカーの中で優位に立つクルマであるのは間違いない。
試乗車の価格は160万円中盤とかなり高めの設定だ。装備の充実度を考えてもちょっと高めの設定である。普通にブーンの購入を考えるなら、標準車のXに充実した快適装備と安全装備を備えたX“Lパッケージ SA?”を選ぶと良いだろう。これなら130万円台前半の手頃な価格で手に入る。
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参考になった36人
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| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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| 2025年10月14日 22:51 | ||
| 2025年8月31日 10:49 | ||
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| 2021年5月30日 17:06 | ||
| 2021年5月4日 01:08 | ||
| 2021年1月21日 17:00 | ||
| 2020年12月7日 08:17 | ||
| 2020年1月25日 23:53 | ||
| 2019年3月22日 22:48 |
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