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『クルマは良くなったがインパクトに欠ける印象だ』 アウディ A4 2016年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
A4の新車
新車価格: 447〜764 万円 2016年2月19日発売〜2025年2月販売終了
中古車価格: 99〜514 万円 (148物件) A4 2016年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > アウディ > A4 2016年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2016年8月24日 00:06 [954794-2]
| 満足度 | 3 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 2 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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アウディA4がフルモデルチェンジを受け5代目モデルが登場した。5代目A4には、アウディジャパンが千葉県富津市のブリストルヒルゴルフクラブをベースに開催したメディア関係者向け試乗会に出席し、用意された広報車両に試乗した。試乗グレードは2.0TFSI(FF)と2.0TFSIクワトロの2モデルだ。
基本プラットホームはMLBから進化型のMLBエボと呼ぶ新しいプラットホームに変更されており、それだけに新時代のアウディとしてさぞや気合の入ったフルモデルチェンジだと思われた。
でも、新しいA4を見たら、ちょっと拍子抜けさせられてしまった。ぱっと見た感じは従来のA4とほとんど変わらないのだ。えっ、これって新型なの? 第一印象はそんな感じだった。
実際に外観デザインを良く見ると従来のモデルとはずいぶん違っていて、シングルフレームグリルのデザインが新しくなり、ヘッドライトやボンネットフード、さらにはバンパーのエアインレットなどが変更されている。よりシャープで引き締まった印象を与えている。
ボディはまた大きくなった。拡大幅は小さめながら、全長の4735mmはともかく全幅の1840mmは日本の道路交通環境について全く配慮していないサイズである。アウディはA3がすでに1800mmに達しているので、A4はそれなりの大きさにせざるを得ないのだろうが、それにしても大きすぎるボディである。
インテリアのほうが旧型モデルとの違いが明確といえるかも知れない。12.3インチのワイドな高精細ディスプレーを備えたバーチャルコクピットが採用されているからだ。これはインパネ内のスピードメーターとタコメーターの間にカーナビの画面を表示したりできるものだ。
アウディTTではインスト中央のカーナビを廃止していたが、A4ではインスト中央のカーナビも残している。インパネ内の表示だけでは天地方向の幅が狭くてクルマが進む先の状況を示しにくいからだろう。
ドライバーオリエンテッドのインストデザインは継承されている。そのほか、全体的な質感の高さはアウディらしいもの。内装パネルの合わせ目など、作り込みの良さはさすがという印象である。
搭載エンジンは直列4気筒2.0の直噴ターボ仕様だが、FF用と4WD用で異なるチューニングが施されている。FF用は140kW/320N・mの実力で、4WD用は185kW/370N・mを発生する。アウディA4のFF車は1540kgなのに4WDは1660kgと220kgも重くなる。動力性能に違いが設けられるのはある意味で当然のことである。7速のSトロニックが両方のエンジンに組み合わされている。従来のマルチトロニック(CVT)は廃止された。
標準的な仕様のFF車でもけっこう良く走る。実用的にはこれで十分という印象だ。やや燃費志向の味付けとすることにより、JC08モード燃費で18.4km/Lという低燃費を実現しているのもポイントだ。従来のモデルに比べると33%もの向上である。
高速道路を100km/hでクルージングすると回転数は1500回転にとどまるから、高速燃費も良い数字が得られると思う。ちなみに最大トルクを発生する回転数は1450〜4200回転である。
クワトロ用の2.0Lエンジンは、相当にスポーティな味付けとされていて、元気の良い走りが可能である。基本的には、動力性能には余裕があったほうが良いのだが、FF用と4WD用のエンジンを乗り比べると、4WD用はちょっと過剰でFF用で十分ではないかと思った。クワトロの燃費は15.5km/Lで、これは従来に比べて14%向上している。
乗り心地が良かったのもポイントだ。足回りが前後とも5リンク式(前輪は従来も5リンク)になったことが、乗り心地の向上につながったのだと思う。ドイツ車らしく単に柔らかいだけでなく、引き締まった感じで乗り心地に優れていた。
FF車は16インチタイヤとダイナミックサスペンション、4WD車には17インチタイヤとスポーツサスペンションが装着されていて、FF車がより快適性に優れ、4WD車はよりスポーツ性に優れるという違いはあったが、いずれも乗り心地に不満を感じなかった。
このほか、先進緊急ブレーキを含む最新の運転支援装備が採用されているのも特徴で、この分野でも一気に追いついてきた感じである。
ただし、全体として良くなったにもかかわらず、基本コンセプトを継承し、外観デザインに変更感が少ないことなどから、もうひとつインパクトに欠けるモデルであるのも新型A4の印象である。新デザインや安全技術の採用、燃費と動力性能の向上などが特徴というが、その程度のことはフルモデルチェンジなら当たり前である。それも9年振りのフルモデルチェンジなのだから、大いに進化していて当然だ。良いクルマだな、というだけで終わってしまいそうなのが今度のA4だと思う。
価格はけっこう高くなった。試乗車の2.0TFSI(FF)はベースグレードで、518万円の本体価格にボディカラーやLEDヘッドライト、アルミホイールなどのオプションが装着されて555万5000円になっていた。2.0TSFIクワトロは624万円の本体価格にSラインパッケージやLEDマトリクスヘッドライトなどが装着されて701万5000円の仕様になっていた。
スタート価格が500万円を超えるのは、従来のモデルに対して魅力アップした分をそのまま価格に反映させたということなのだろうが、やはりちょっと高いという印象を与える。メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズには400万円台のグレードが設定されているからだ。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった19人(再レビュー後:16人)
2016年8月23日 23:07 [954794-1]
| 満足度 | 3 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 2 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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アウディA4がフルモデルチェンジを受け5代目モデルが登場した。5代目A4には、アウディジャパンが千葉県富津市のブリストルヒルゴルフクラブをベースに開催したメディア関係者向け試乗会に出席し、用意された広報車両に試乗した。試乗グレードは2.0TFSI(FF)と2.0TFSIクワトロの2モデルだ。
基本プラットホームはMLBから進化型のMLBエボと呼ぶ新しいプラットホームに変更されており、それだけに新時代のアウディとしてさぞや気合の入ったフルモデルチェンジだと思われた。
でも、新しいA4を見たら、ちょっと拍子抜けさせられてしまった。ぱっと見た感じは従来のA4とほとんど変わらないのだ。えっ、これって新型なの? 第一印象はそんな感じだった。
実際に外観デザインを良く見ると従来のモデルとはずいぶん違っていて、シングルフレームグリルのデザインが新しくなり、ヘッドライトやボンネットフード、さらにはバンパーのエアインレットなどが変更されている。よりシャープで引き締まった印象を与えている。
ボディはまた大きくなった。拡大幅は小さめながら、全長の4735mmはともかく全幅の1840mmは日本の道路交通環境について全く配慮していないサイズである。アウディはA3がすでに1800mmに達しているので、A4はそれなりの大きさにせざるを得ないのだろうが、それにしても大きすぎるボディである。
インテリアのほうが旧型モデルとの違いが明確といえるかも知れない。12.3インチのワイドな高精細ディスプレーを備えたバーチャルコクピットが採用されているからだ。これはインパネ内のスピードメーターとタコメーターの間にカーナビの画面を表示したりできるものだ。
アウディTTではインスト中央のカーナビを廃止していたが、A4ではインスト中央のカーナビも残している。インパネ内の表示だけでは天地方向の幅が狭くてクルマが進む先の状況を示しにくいからだろう。
ドライバーオリエンテッドのインストデザインは継承されている。そのほか、全体的な質感の高さはアウディらしいもの。内装パネルの合わせ目など、作り込みの良さはさすがという印象である。
搭載エンジンは直列4気筒2.0の直噴ターボ仕様だが、FF用と4WD用で異なるチューニングが施されている。FF用は140kW/320N・mの実力で、4WD用は185kW/370N・mを発生する。アウディA4のFF車は1540kgなのに4WDは1660kgと220kgも重くなる。動力性能に違いが設けられるのはある意味で当然のことである。7速のSトロニックが両方のエンジンに組み合わされている。従来のマルチトロニック(CVT)は廃止された。
標準的な仕様のFF車でもけっこう良く走る。実用的にはこれで十分という印象だ。やや燃費志向の味付けとすることにより、10・15モード燃費で18.4km/Lという低燃費を実現しているのもポイントだ。従来のモデルに比べると33%もの向上である。
高速道路を100km/hでクルージングすると回転数は1500回転にとどまるから、高速燃費も良い数字が得られると思う。ちなみに最大トルクを発生する回転数は1450〜4200回転である。
クワトロ用の2.0Lエンジンは、相当にスポーティな味付けとされていて、元気の良い走りが可能である。基本的には、動力性能には余裕があったほうが良いのだが、FF用と4WD用のエンジンを乗り比べると、4WD用はちょっと過剰でFF用で十分ではないかと思った。クワトロの燃費は15.5km/Lで、これは従来に比べて14%向上している。
乗り心地が良かったのもポイントだ。足回りが前後とも5リンク式(前輪は従来も5リンク)になったことが、乗り心地の向上につながったのだと思う。ドイツ車らしく単に柔らかいだけでなく、引き締まった感じで乗り心地に優れていた。
FF車は16インチタイヤとダイナミックサスペンション、4WD車には17インチタイヤとスポーツサスペンションが装着されていて、FF車がより快適性に優れ、4WD車はよりスポーツ性に優れるという違いはあったが、いずれも乗り心地に不満を感じなかった。
このほか、先進緊急ブレーキを含む最新の運転支援装備が採用されているのも特徴で、この分野でも一気に追いついてきた感じである。
ただし、全体として良くなったにもかかわらず、基本コンセプトを継承し、外観デザインに変更感が少ないことなどから、もうひとつインパクトに欠けるモデルであるのも新型A4の印象である。新デザインや安全技術の採用、燃費と動力性能の向上などが特徴というが、その程度のことはフルモデルチェンジなら当たり前である。それも9年振りのフルモデルチェンジなのだから、大いに進化していて当然だ。良いクルマだな、というだけで終わってしまいそうなのが今度のA4だと思う。
価格はけっこう高くなった。試乗車の2.0TFSI(FF)はベースグレードで、518万円の本体価格にボディカラーやLEDヘッドライト、アルミホイールなどのオプションが装着されて555万5000円になっていた。2.0TSFIクワトロは624万円の本体価格にSラインパッケージやLEDマトリクスヘッドライトなどが装着されて701万5000円の仕様になっていた。
スタート価格が500万円を超えるのは、従来のモデルに対して魅力アップした分をそのまま価格に反映させたということなのだろうが、やはりちょっと高いという印象を与える。メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズには400万円台のグレードが設定されているからだ。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった3人
「A4 2016年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2025年8月21日 11:47 | ||
| 2024年7月26日 23:41 | ||
| 2022年9月15日 21:23 | ||
| 2022年2月5日 17:38 | ||
| 2021年11月23日 18:23 | ||
| 2020年10月29日 21:26 | ||
| 2020年1月18日 15:43 | ||
| 2019年10月7日 18:46 | ||
| 2019年5月7日 08:53 | ||
| 2019年5月5日 05:53 |
A4の中古車 (全4モデル/206物件)
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A4 ブラック スタイル プラス ディーゼルターボ 4WD 限定100台・コンフォートPKG・ サラウンド
- 支払総額
- 376.6万円
- 車両価格
- 358.0万円
- 諸費用
- 18.6万円
- 年式
- 2022年
- 走行距離
- 3.9万km
-
A4 40 TDI クワトロ アドバンスト ディーゼルターボ 4WD MMI ドライブセレクト ドライバーアシスト
- 支払総額
- 259.7万円
- 車両価格
- 249.8万円
- 諸費用
- 9.9万円
- 年式
- 2021年
- 走行距離
- 4.5万km
この車種とよく比較される車種の中古車
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69〜728万円
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55〜1112万円
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86〜1164万円
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98〜717万円
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32〜926万円
-
39〜1299万円
-
39〜562万円
-
49〜553万円
-
21〜567万円
自動車(本体)
(最近1年以内の投票)
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旧型との比較は無意味。3代目リーフが示すEVの進化
(自動車(本体) > リーフ 2025年モデル)
4
高山正寛 さん
(自動車(本体))
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