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『日常にちょうどいい、肩の力が抜けたジープ』 ジープ レネゲード 2015年モデル 高山正寛さんのレビュー・評価
レネゲードの新車
新車価格: 544〜547 万円 2015年9月5日発売
中古車価格: 74〜550 万円 (616物件) レネゲード 2015年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > ジープ > レネゲード 2015年モデル > Altitude e-Hybrid
プロフィールプロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。リクルートで自動車専門誌(カーセンサー、カーセンサーEDGE)の創刊直後から20年以上に新車試乗とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテ…続きを読む
2026年5月30日 19:32 [2023227-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 4 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
ジープ・レネゲードに、2025年7月に加わった「e-Hybrid」に試乗しました。
レネゲードといえば、ジープのなかではもっとも身近な存在です。ラングラーのように本格的なオフロードを強く意識したモデルではありませんが、丸いヘッドライト、7スロットグリル、四角いボディラインなど、ひと目でジープとわかる要素をしっかり備えています。
この“わかりやすさ”は、やはりレネゲードの大きな魅力です。街なかに停まっていても、アウトドアの空気をさりげなくまとっている。けれど大げさすぎない。サイズも扱いやすく、日常の移動に自然に使える。そこに今回、e-Hybridという電動化の要素が加わったわけです。
ただ、最初に言っておくと、このクルマを「電動化で劇的に生まれ変わったジープ」と見ると、少し違うかもしれません。
搭載されるのは、1.5リッター直列4気筒ターボに48Vモーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。基本スペックは別項に譲りますが、数字だけを見ると、強烈なパワーで引っ張るタイプではありません。けれど、このクルマの性格にはむしろ合っているように感じました。低速域ではモーターが発進を助け、状況によってはカタログに記載されている約15〜20km/h前後までモーターだけで走る場面もあります。EVのように長い距離を電気だけで走るわけではありませんが、街なかで一番よく使う領域に、電動化の良さがきちんと効いています。
実際に走らせると、発進は思ったより滑らかです。アクセルを軽く踏み込んだときに、1.5トン近い車体をぐいっと押し出すというより、すっと動き出す感覚があります。エンジンが始動する場面でも、必要以上に存在を主張してきません。もちろん、深く踏み込めばDCTらしい間やエンジンの気配を感じることはありますが、日常的な速度域ではおおむね自然です。
とくに信号の多い市街地では、レネゲードの印象が少し軽くなったように感じます。ボディは決して小さく見えませんし、ジープらしい存在感もあります。それでも、発進時に重たさをあまり感じさせない。アクセル操作に対する反応も穏やかで、急かされる感じがありません。
このクルマは、速さを楽しむタイプではないと思います。ワインディングを積極的に攻めたいとか、ステアリング操作に対して鋭く反応してほしいとか、そういう期待で選ぶと少し違うでしょう。むしろ、少し高めの視点から街を見下ろしながら、ゆったり流すのがよく似合います。
WLTCモード燃費は17.7km/L。ジープという名前から想像する数字としては、かなり現実的です。もちろん実燃費は使い方によって変わりますが、これまでレネゲードに興味はあっても燃費面で少し迷っていた人にとっては、背中を押す材料になるのではないでしょうか。
乗り心地も、その方向性に合っています。17インチタイヤを履いていることもあり、足まわりは過度に硬くありません。荒れた路面ではそれなりに揺すられる場面もありますが、角の立った不快さは抑えられています。最近のSUVは見た目重視でタイヤを大径化しがちですが、レネゲードのこのバランスは、日常車としてはむしろ好ましく感じました。
室内に入ると、まず視界の良さに安心します。着座位置は高く、ボディの四隅もつかみやすい。全幅は1805mmあるので、狭い道でまったく気を使わないとは言いませんが、全長が短いこともあって取り回しはしやすい部類です。駐車場で必要以上に身構えなくていいのは、日常使いでは大きなポイントです。
インテリアでは、10.1インチのタッチパネルを備えた「Uconnect」の存在感が際立ちます。最新の大型ディスプレイを見慣れている人には驚きは少ないかもしれませんが、レネゲードの少し無骨な内装に、うまく現代的な機能を足した印象です。個人的にはタッチレスポンスも予想以上に軽快で、操作系の階層もそれほど深くありません。ただし、内蔵カーナビの性能はあくまでも“普通”という印象です。Apple CarPlayやAndroid Autoなどのスマートフォン連携を前提に使うなら、日々のストレスは少ないでしょう。
一方で、ACCは全車速対応ではなく、低速域では制御が解除されます。いまどきの運転支援装備に慣れている人からすると、ここは少し古さを感じるかもしれません。渋滞時までクルマ任せにしたい人にとっては、購入前に確認しておきたい部分です。
さらに、e-Hybridの駆動方式はFFです。ジープという名前から本格的な4WD性能を期待すると、これも方向性が違います。もちろん、キャンプ場や少し荒れた道へ向かう程度なら雰囲気も含めて楽しめるでしょう。ただ、ラングラーのような走破性を求めるモデルではありません。ここは割り切って考えるべきです。
では、レネゲード e-Hybridの魅力はどこにあるのか。それは、日常のなかで少し気分を上げてくれるところだと思います。
買い物に行く。仕事先へ向かう。週末に少し遠くまで走る。そういう何気ない場面で、レネゲードはただの移動手段に収まりません。駐車場に停めたあと、ふと振り返りたくなる。アウトドアに行く予定がなくても、どこかへ出かけたくなる。そういう気分を持っているクルマです。
価格は559万円(2026年1月価格改定)。コンパクトSUVとしては安くありません。燃費や装備だけを冷静に比較すれば、もっと合理的な選択肢もあるでしょう。最新の運転支援装備を重視するなら、国産SUVやほかの輸入SUVにも魅力的なモデルはあります。
それでもレネゲード e-Hybridには、数字だけでは判断しにくい強みがあります。見た目に惹かれて選んでも、日常でちゃんと使える。ジープらしさを感じながらも、必要以上に構えずに乗れる。そしてe-Hybridによって、街なかでの扱いやすさや燃費への納得感も少し高まりました。
本格派を気取らず、でもしっかりジープらしい。日常の景色を少しだけ楽しく見せてくれるコンパクトSUVとして、このe-Hybridはかなり良い選択肢になったと思います。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった7人
「レネゲード 2015年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2026年5月30日 19:32 | ||
| 2023年9月27日 09:06 | ||
| 2021年11月21日 10:07 | ||
| 2021年9月5日 21:04 | ||
| 2021年4月16日 21:17 | ||
| 2021年1月3日 18:38 | ||
| 2020年1月17日 22:21 | ||
| 2019年10月26日 16:50 | ||
| 2018年4月22日 07:36 | ||
| 2018年2月8日 21:29 |
レネゲードの中古車 (616物件)
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レネゲード リミテッド ディスプレイオーディオ AftermarketナビTV ETC
- 支払総額
- 128.8万円
- 車両価格
- 118.9万円
- 諸費用
- 9.9万円
- 年式
- 2016年
- 走行距離
- 6.5万km
この車種とよく比較される車種の中古車
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高山正寛 さん
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