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『スポーティな走りのミニバンながら3列目は狭い』 ホンダ ジェイド 2015年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
ジェイドの新車
新車価格: 244〜314 万円 2015年2月13日発売〜2020年7月販売終了
中古車価格: 39〜266 万円 (223物件) ジェイド 2015年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > ホンダ > ジェイド 2015年モデル > HYBRID X
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2015年9月23日 21:36 [860675-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 3 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 2 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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ホンダから新しい乗用ミニバンとしてジェイドが登場した。中国で先に販売された全高の低い3列シート車で、ストリームの後継車的な位置付けのクルマながら、実際には現行オデッセイがエリシオンの後継モデルのようになったので、このジェイドはオデッセイの後継モデルのような存在である。
ジェイドには、ホンダが舞浜のヒルトン東京ベイをベースに開催したメディア関係者向けの試乗会に出席し、用意された広報車両に試乗した。試乗車は上級グレードのハイブリッドXだ。
ジェイドの外観デザインはけっこうカッコ良い。1530mmと低く抑えられた全高や、ボンネットフードからなだらかにつながる傾斜したフロントピラーなどが、スポーティカーのようなスタイリッシュな印象を与えている。LEDを使ったヘッドライトやリヤコンビライトなどは先進感を表現したものだ。
インテリアは先進的なイメージを与える。各種メーターはステアリングホイールの中からのぞくのではなく、すべてがその上に配置されるオーバーダッシュボードディスプレーメーターを採用している。高めの位置に大きく広がったメーカーが伸び伸びとした印象を与えている。
シートはフロントはセダンと変わらない。乗降性もセダン感覚のものとされている。2列目シートは独立したキャプテンシートでVスライドと呼ぶ斜め方向に向けてスライドする仕組みだ。これによって2列目にはリムジン感覚の足元空間が生まれ、開けた前方視界も確保されることになる。ただし、2列目には2人しか乗れないという弱点も持つ。
3列目のシートは完全に緊急用といった印象だ。3列目に乗り込むには2列目シートを折り畳む必要がある上、折り畳んだ状態でも開口部が小さくて3列目に入るのが大変だ。おまけに乗り込んだ後の空間も大人には狭い。大柄な大人なら頭が天井にぶつかるような空間しかない。また3列目シートを生かした状態ではラゲッジスペースがほとんどない。
なのでジェイドはミニバンとは言うものの、ふだんは3列目シートを床下に格納してラゲッジスペースとして使い、イザというときに多人数乗車で使うような形で考えるべき。3列目シートに期待したいならステップワゴンを選ぶべきだ。
ジェイドはハイブリッド車のみの設定でデビューした。スポーツハイブリッドi-DCDと呼ぶシステムで、1.5リッターエンジンに電気モーター内蔵のデュアルクラッチのトランスミッションを組み合わせた仕様である。
システムとして発生する動力性能は112kW(152ps)実力だから、一般的なガソリンエンジンなら2.0リッター級のエンジンに相当する性能を備えている。
とはいえミニバンボディのジェイドは車両重量がやや重く、同じパワートレーンを搭載するヴェゼルに比るとざっと200kgくらい重い。なので走りには物足りなさがあるのではないかと思ったが、意外に良く走った。ヴェゼルと変わらない軽快な走りだ。
動力性能の数字はほぼ同じなのに、重量の差を感じさせない走りを実現したのは、ハイブリッドの特性をボディに合わせてチューニングしているからだ。中間加速の過渡的なシーンでモーターのアシストを強めることで、軽快な走りを実現している。
足回りは相当にしっかりしている。やや硬めの味付けで、コーナーやレーンチェンジなどのときのロールも良く抑えられている。硬めの乗り心地ながら、段差を越えるときのショックはそれなりにいなされるから、あまり不快感を感じさせない。ただ、快適性よりも操縦安定性に振った印象である。
ジェイドのハイブリッドXにはホンダセンシングと呼ぶ最新の安全装備が標準で装備されている。複数の先進安全装備をセットにしたもので、追突軽減ブレーキはミリ波レーダーとカメラを組み合わせた方式が採用され、相当に精度の高いシステムとされている。
また左ウインカーを出すと同時に、左斜め後方をカーナビの画面に映し出し、死角をカバーする仕組みもなかなか良いものだ。これはオプション装着したい。
ジェイドの価格はかなり高い。安全装備を標準で備えたハイブリッドXは292万円でオプションを装着したら軽く300万円を超える。走りの良さや安全装備の良さなどがあるものの、3列目シートの実用性が低いことと、価格が高いことを考えると、ジェイドはなかなか難しいクルマであると思う。
- レビュー対象車
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参考になった28人
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高山正寛 さん
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