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『定番商品として高い実用性を確保した1台』 スズキ アルト 2014年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
アルト 2014年モデル
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アルトの新車
新車価格: 84〜129 万円 2014年12月22日発売〜2021年12月販売終了
中古車価格: 15〜268 万円 (1,719物件) アルト 2014年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > スズキ > アルト 2014年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2015年3月31日 17:00 [811517-1]
| 満足度 | 3 |
|---|
| エクステリア | 3 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 3 |
| 走行性能 | 3 |
| 乗り心地 | 3 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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軽自動車の定番商品ともいえるアルトがフルモデルチェンジを受けた。外観デザインはちょっと意表を突いた感じがあって、発表前に流出したスクープ写真を見たときには変な顔だなと思ったが、実際にクルマを見ると、違和感を感じることなくそれなりに個性的なデザインに仕上がっていた。
特にメガネを連想させるヘッドライトのデザインが印象的で、目力(めぢから)を感じさせる独特の個性が表現されている。この部分は某有名デザイナーの案とも言われている。
最上級グレードのXにはミディアムグレーのバックドアをオプション装着することも可能。ボディ本体のカラーによってコントラストが異なるが、1万6200円のオプションなので、気軽に装着できる。
新型アルトは乗降性が良くなった。直角に近いまで大きく開くドアに加え、運転席シートの座面高をやや高くすることしで、重心移動の少ない自然な姿勢で乗り降りできるようになっている。
クルマに乗り込むと、グレードによって60mmの調節量を持つシートリフターや調節量を35mmに拡大したチルトステアリングなどが備えられていて、きめ細かい調整で最適なドライビングポジションを確保できる。軽自動車では省略されることの多い装備だが、正しい姿勢で運転するために欠かせない装備ともいえる。
室内空間は一段と広くなった。新開発のプラットホームが採用されたことが大きな理由だ。軽量化や高剛性化、衝突安全の向上など、時代が要求するさまざまなニーズに対応して開発された新プラットホームで、これは今後のスズキ車に広く採用されていくことになる。
インテリアはシンプルかつクリーンなデザインでまとめられた。インスト全面に左右に広がる白いパネルが使われていて、広さ感を表現するとともに、このパネルに合わせてメーター、オーディオ、エアコンルーバーなどを横一直線に配置して、見やすく扱いやすいインテリアに仕上げている。
シートは骨格などの基本構造を見直すことで大幅な軽量化を図られ、シンプルな形状ながら座り心地、ホールド性とも良好だ。シート表皮は清潔感のあるブルー調のファブリックが使われている。
新プラットホームの採用によるホイールベースの延長がありながら、最小回転半径はクラストップの4.2m(15インチタイヤ装着車は4.6m)としている。
アルトの走りはけっこうというか相当に良くなった。新プラットホームの採用を始めとするさまざまな軽量化の取り組みが功を奏し、従来のモデルに比べて60kgの軽量化が図られて最上級グレードのXでも650kg(FF車)という軽いクルマに仕上げられたことが、走りに大きく貢献している。
ボディの軽さを反映してアクセルペダルを少し開くだけでスムーズに走り出し、その後も滑らかに加速が伸びていく。この軽快感はなかなかのものだ。アクセルの踏み具合によって副変速機付きのCVTがロー側を使って力強く走り出していく。
それでいて走りが安っぽい軽さを感じさせないのも良い。軽自動車というととかく走りの質感に欠けることになりがちだが、新型アルトはボディの軽量化と同時に剛性向上も図っていて、これまで以上にしっかりしたボディが作られた。それが走りの良さに好影響を与えている。
燃費も大きな訴求ポイントだ。JC08モード燃費がFF車で37.0km/Lに達したからだ。これはハイブリッド車のアクアに並ぶもので、市販のガソリン車として世界最高燃費となる数字である。アルトではエネチャージやアイドリングストップなど、スズキのグリーンテクノロジーを採用するとともに、エンジンやトランスミッションにさまざまな改良を加えることでこの低燃費を実現した。
新プラットホームに合わせてサスペンション形式も変更になった。今回のアルトでは軽量化などのためにトーションビーム式を採用したが、これがフラット感のある乗り心地などにつながり、快適性を高めている。
新型アルトでは安全性の向上も大きなポイントで、最近話題の安全装備である追突軽減ブレーキ(レーダー・ブレーキ・サポート)が全車に標準またはオプションで装備されている。商用車のライトバンでも選択できるようにしたのは日本初だ。これには誤発進抑制機能やエマージェンシーストップシグナルなども含められている。
逆に乗用車でも一部の廉価グレードでは後席ヘッドレストレイントの設定がなく、基本的な安全装備が省略されているのは物足りない点だが、追突軽減ブレーキの幅広い設定は評価できる部分である。
車両価格は最上級グレードグレードのXでもFF車なら110万円台前半。オートエアコンやキーレスプッシュスタートシステム、LEDウインカー付きドアミラーなど、充実した仕様が用意されている。もちろんレーダー・ブレーキ・サポートも標準装備だ。
ひとつ下のSもオプションでレーダー・ブレーキ・サポートを装着して100万円強の価格だから、このあたりのグレードを選べば良い。十分に納得モノの価格となるはずだ。クルマの出費を抑えてほかのことにお金を使いたいタイプのユーザーなら、迷わずアルトを選んだら良いと思う。
最廉価グレードのFにはAGSと呼ぶシングルクラッチの2ペダル仕様が設定されている。シングルクラッチの中ではなかなかデキが良いので、これも選択肢に入れたいところだが、エネチャージの設定がないために燃費が29.6km/Lに下がるのが難点である。
AGSももっと積極的なグレード設定にすれば、それなりに支持されるのではないかと思う。もうひと工夫が欲しい。
後から追加されたターボRSはAGSだけの設定になっている。これはこれでひとつの考え方だと思うが、スポーツモデルとして考えるとやはりAGSだけでなく5速MT車の設定も欲しいところだ。
ターボRS自体は軽量ボディが貢献してけっこう良く走るし、やや硬めの足回りも乗り心地をスポイルしていない。軽自動車としてバランスの取れたクルマである。これが130万円くらいの価格帯で手に入るのはけっこうバーゲンプライスといえる。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった22人
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| 2022年11月10日 21:55 | ||
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- 車両価格
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- 諸費用
- 4.9万円
- 年式
- 2020年
- 走行距離
- 2.6万km
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高山正寛 さん
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