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『その走り、かなり気持ちよくなりました』 プジョー 2008 2014年モデル 高山正寛さんのレビュー・評価
2008 2014年モデル
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SUV 2008の新車
新車価格: 259〜305 万円 2014年2月15日発売〜2020年9月販売終了
中古車価格: 29〜214 万円 (98物件) 2008 2014年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > プジョー > 2008 2014年モデル > CROSSCITY
プロフィールプロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。リクルートで自動車専門誌(カーセンサー、カーセンサーEDGE)の創刊直後から20年以上に新車試乗とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテ…続きを読む
2016年6月30日 04:35 [941133-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 4 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 無評価 |
| 価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
ボディカラーは写真の新色「エメラルド・クリスタル」を含め、全6色です |
クロスシティ専用のボディサイドステッカーが標準装備されます |
i-Cockpitと呼ばれる小径ステアリングとインパネが特徴です |
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表皮は専用ファブリックとティップレザーのコンビネーションによる仕上げです |
アルミホイールは17インチのツートンブラック“ERIDAN”を装着 |
グリップコントロールは全部で5つのモードから選択できます |
プジョー208をベースに車高を上げ、いわゆる人気のクロスオーバーモデル化したのが2008。日本への導入は2014年からですが、それから約2年、特別仕様車という形にはなりますが、エンジン&トランスミッションなどを大刷新した「2008クロスシティ」に試乗しました。
このクロスシティの最大のポイントは新開発の1.2L直列3気筒ターボエンジンに6速ATを組み合わせたことです。これまでは同じ1.2Lでも自然吸気でトランスミッションもいわゆるロボタイズドタイプと呼ばれる5速の2ペダル式でしたが、正直に言えば当時はパワー&トルク不足を感じていました。ライバルとしてターボを搭載するルノー・キャプチャーや国産ではハイブリッドモデルを持つホンダ・ヴェゼル、また価格は高くなりますがMINI・クロスオーバーなどと比較してもどうしても見劣りしてしまうのです。またトルコン式ATに乗っている人から見れば、他車でも採用している2ペダル式同様にクセのある変速フィーリングは慣れが必要でした。個人的にはこのフィーリングも嫌いではありませんし、多めにアクセルを踏み込んだ際の一拍おいてからシフトするクセも昔のプジョー車に比べればはるかに改善されていますが、他に優れたトランスミッションを搭載するクルマが沢山あったこともあり販売面でも本来持っているポテンシャルを活かしきれていなかった印象です。
しかし、このクロスシティは大きく進化しました。最高出力は34%増しの110ps、最大トルクに至ってはなんと74%増しの205N・mを発生させます。もちろんターボ付きですから当然と言えば当然ですが、新型パワートレーンの良さは誰でもわかるほどで、軽くアクセルを踏み込むだけでその違いは明確です。スペック的には最大トルクをわずか1500rpmで発生しますが、そもそも数値云々で比較することにあまり意味がない位、軽快に走ってくれます。また静粛性に関しても2008は元々エンジンから室内への透過音が少ないのが特徴でしたが、ターボ化により回転数を上げなくても充分な加速が得られることや音の発生の仕方や音質自体も変わっていることでクルージング時も快適です。
またサイズだけではなく実は車重も1230kgという同クラスのクルマと比較しても軽量の点もポイントです。新パワートレーンとこの軽さを活かすことで元々持っていたポテンシャルの高さを余すところなく堪能することができます。
また208に比べ最低地上高は165mmと高くなりますが、それでも165mmです。本格的オフロード走行を楽しむSUVであれば200mm前後のクリアランスを持つクルマもありますが、2008はどちらかと言えばオンロード志向のクルマです。腰高がコーナリングに影響するのではないか、という心配も無用です。逆に言えば、クロスシティは従来より1インチ大きい17インチホールを装着していますが、コーナリング時のロールの少なさは見事なもので、これ自体は前エンジンの時代からの美点とも言えるもので、変に突っ張っているのではなく、フロントサスの動きに対し、対角線上にあるリアサスがうまく動くことでこのコーナリング特性を実現できていると感じました。この辺の味付けはさすがと思います。
また地上からのヒップポイントも208より高いことで乗降性は非常に優れています。人にもよりますが、身長160cmの私ですとスッとお尻をスライドさせるような感覚でシートに落ち着くことができます。視界に関しても208では気になっていたステアリングとメーターとの位置関係が微妙に変化していることで見やすさは向上しています。
インテリア自体の基本造形には変化はありません。本革巻きステアリングやシートに専用のグリーンステッチが入ったり、フロントドアにはステップガードをプラス、ありがたいのはフロントシートにはヒーターが装着されていますので冬場のドライブでは重宝するでしょう。
と言いつつもインテリアにおけるクロスシティの最大のポイントは3008に搭載されたグリップコントロールの採用です。簡単に言えば路面状況に応じてエンジントルクとブレーキを制御するもので、センターコンソールに採用されたダイヤルを回すだけの簡単さで活動範囲を大きく広げてくれるものです。ただ3008でもそうでしたが、この機能をきちんと活用するためには純正の指定タイヤである必要があります。装着されるタイヤはグッドイヤーのオールシーズンタイヤである「ベクター 4シーズンズ」になりますが、他のタイヤに換装した場合は当然本来の性能は活かしきることはできません。この辺は購入時にもディーラーできちんと確認することをオススメします。
やっと、と言ってしまうと誤解を招いてしまうかもしれませんが2008はクロスシティの導入で本来持っているクルマの良さを充分味わえるようになりました。発売当初は前エンジンとの併売でしたが、この原稿を書いている段階では2008はこのクロスシティのみが販売されています。一方で多くのプジョー車の魅力のひとつで私も気に入っている大型のパノラミックサンルーフですが、標準装備されていた上級グレードのシエロも販売が終わってしまったこともあり、現在は設定がありません。今後クロスシティが特別仕様車ではなくカタログモデルになったら、ぜひサンルーフは設定してほしいところです。軽快な走りと扱いやすいサイズ、何よりもデザインの良さも際立つ2008クロスシティの値段は265万円、同クラスのコンパクトSUVとも勝負できる性能と価格で再度人気が高まりそうな予感すらさせる1台に仕上がっています。
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- 試乗
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高山正寛 さん
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