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『スポーティなクルマへと大きく方向転換』 メルセデス・ベンツ Aクラス 2013年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
Aクラス 2013年モデル
230
Aクラスの新車
新車価格: 298〜596 万円 2013年1月17日発売〜2018年10月販売終了
中古車価格: 49〜446 万円 (205物件) Aクラス 2013年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > メルセデス・ベンツ > Aクラス 2013年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2013年3月31日 12:51 [584687-1]
| 満足度 | 3 |
|---|
| エクステリア | 3 |
|---|---|
| インテリア | 4 |
| エンジン性能 | 3 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 2 |
| 燃費 | 3 |
| 価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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2013年1月に発表された3代目のAクラスは、これまでとは異なるコンセプトで作られた。従来のモデルはサンドイッチ構造の独特のプラットホームを持つスペース系のクルマで、衝突安全には優れるものの高めの床面という欠点も合わせ持っていた。
それが新しいAクラスでは、プラットホームを変更し、先に発売された同じプラットホームを採用するBクラスより全高の低いスポーティなパッケージングに変わった。
従来のAクラスのユーザーは新しいBクラスに任せ、Aクラスは新たにスポーティな方向を目指すようになった。今回はAクラスのAはアグレッシブのAであると説明されている。
新型Aクラスには御殿場市で開催されたメディア関係者向けの試乗会に出席し、メルセデス・ベンツ日本が用意した広報車両に試乗した。乗ったのはA180ブルーエフィシェンシーとA180ブルーエフィシェンシースポーツの2台だ。
外観デザインは大きめのスリーポインテッドスターが配置されたフロントグリルが目をひく。本来はスポーツモデル用のデザイン手法だったはずだが、最近はBクラスやCクラスなど幅広い車種に採用されるようになった。
全高を抑えただけでなくて全幅を拡大してワイド&ローのプロポーションを持つほか、傾斜を強めたフロントピラーなどがスポーティさを強めている。
インテリアは、ヘッドレストレイント一体型のしっかりしたスポーツシートが特徴で、全体的な雰囲気というか見た目の質感も大きく向上させている。上級モデルのようなラグジュアリーさではないが、エントリーモデルのAクラスながら安っぽさは感じられない。
搭載エンジンは直列4気筒1.6Lの直噴ターボ。排気量をダウンサイジングした直噴ターボ仕様のエンジンは、今やヨーロッパでは標準エンジンと言っても良いもので、メルセデス・ベンツに限らず各社の幅広い車種にこの仕様のエンジンが搭載されている。
このエンジンが発生する90kW/200N・mという動力性能は、奇しくもゴルフ6の主要のグレードと同じ数値である。ゴルフは1.4Lの直噴ターボ仕様でこの動力性能を発生している。最大トルクを発生する回転数の下限が、Aクラスのほうがやや低いことが相違点だ。
1.6Lの直噴ターボ仕様エンジンにはよりパワフルなものがたくさんあるので、Aクラスのエンジンの動力性能は際立ったものではないが、実際に走らせてみると数値以上にスポーティな印象を受けた。
これはドライブモードの選択によっても変わり、Sモードで走らせたときには、アクセルワークに大して敏感に反応するほか、高めの回転数を保って走るのでかなりスポーティな走りが得られるようになる。
Eモードを選んで走ると、全体にマイルドな感じの走りになり、7G-DCTの変速フィールも穏やかなものになる。デュアルクラッチではなくCVT車に乗っているのかと勘違いしそうなくらいに滑らかな走りが味わえる。
この7G-DCTはステアリングコラムの裏側にセレクターレバーがあり、変速操作はパドルによって行う仕組み。セレクターレバーはSクラスから採用が始まった方式だが、Aクラスも広がってきたので、メルセデス・ベンツは大半の車種にこの方式を採用する方針なのだろう。
2台の試乗車は足回りに違いがあり、スポーツには専用にチューンされた足回りが用意され、タイヤも18インチになっていた。
このためスポーツはシャキッとした走りが得られるのだが、乗り心地はかなり硬めの印象になる。日常シーンでの快適性を考えたら、17インチタイヤを履く標準車を選んだほうが良さそうだ。
あるいはナイトパッケージというオプションを選択すると、標準サスに18インチタイヤの組み合わせになる。案外これが良いかも知れない。
スポーツの足回りが必ずしも好感の持てるものではなかったのは、最低地上高がたったの95mmしかないことも影響しているだろう。先に発売されたBクラスでは、最低地上高が105mmになっていて、これにも驚かされたが、Aクラスの最低地上高はさらに低い。走行シーンによってはボディの下回りを擦ることになると思う。
Aクラスには快適装備も安全装備も全体に充実した仕様が用意されている。ただ、追突軽減ブレーキは装備されていない。前の車両に接近したときの警報が用意されているだけだ。競合車のV40がさらに進んだ仕様を用意していることを考えると、やや物足りない印象を受ける。
標準のA180ブルーエフィシェンシーで284万円、同スポーツで335万円という価格は、まずまず手頃な水準ではある。ただ、後から登場してきたボルボV40がベース車で269万円という価格を設定してきた。さらに2013年6月頃にはゴルフ7も登場してくる。これらを比べて選ぶと良い。
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4
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