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『素晴らしいコンパクトカーだが不満点もいろいろある』 フォルクスワーゲン up! 2012年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
up!の新車
新車価格: 154〜234 万円 2012年10月1日発売〜2020年9月販売終了
中古車価格: 14〜269 万円 (208物件) up! 2012年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > フォルクスワーゲン > up! 2012年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2012年10月30日 22:49 [543756-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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フォルクスワーゲンが全く新しいクルマとして開発したup!が2012年9月に日本でも発売された。フォルクスワーゲングループジャパンが横浜美術館駐車場をベースに開催したメディア関係者向け試乗会に出席し、広報車両として用意されたクルマに試乗した。
試乗したのは2ドアのmove up!と4ドアのhigh up!の2台で、この日以外にhigh up!試乗したときの印象も含めてレポートしたい。
up!はとても素晴らしい面を持ったクルマであると同時に、指摘すべき欠点もいろいろ持っている。良いところ、悪いところをしっかり指摘しておきたい。
フォルクスワーゲンは初代ゴルフを開発したときのような全く新しい発想と意気込みでup!を開発した。ダウンサイジングの時代環境を反映し、コンパクトな2/4ドアのボディに、3気筒1.0Lエンジンを搭載し、日本ではASGと呼ぶセミATを組み合わせている。新興国から先進国まで幅広く対応できるクルマを想定して開発が進められた。
外観デザインはそれなりに個性が表現されていて、フロントのグリル部分にちょっとクセがあるものの、単なるコンパクトカーにとどまらない存在感を示している。低価格のコンパクトカーであるため、インテリアにはあまりお金はかけられておらず、シンプルが作りが目立つ。鉄板をむき出しにしたインテリアは、今の日本車では軽自動車でも珍しいくらいである。
ボディサイズは、幅や高さはマーチやミラージュとほぼ同じだが、全長はミラージュよりも150mm以上、マーチと比べたら200mm以上短い。ホイールベースも2車に比べて30mm短く、相当にコンパクトなクルマであることが分かる。
しかもup!はボディ骨格がしっかり作られているので、サイドシル(ドア開口部の下部の.敷居の部分)などが太い。そのためやドアの開口部自体があまり大きくないことも含めて、2ドアだけでなく4ドアでも後席への乗降性は良くない。乗ってしまえばそこそこの広さがあるが、幼児や老人などは乗り降りするのが大変だ。
使い勝手の面でもup!にはいくつか問題がある。たとえば左右のパワーウインドーのスイッチがそれぞれのドアに設けられている。なので運転席から左側のパワーウインドーを操作するのが難しい。左右のリヤウインドーは、2ドア車では全く開かないいわゆる“はめ殺し”の状態で、4ドア車でも上下には開かずわずかに隙間が開くだけだ。
走りに関しては、エンジンのデキが相当に良い。3気筒エンジンは気筒数が奇数であるためバランスが取りにくく、とかく振動が出やすいものだが、up!の3気筒エンジンはそれが良く抑えられている。3気筒になありがちな不快な振動はない。
55kW/95N・mの動力性能もup!のボディに対して十分に見合ったもので、けっこう元気良く軽快に走らせることができる。
up!はフットワークもなかなか軽快だ。ワインディングをイメージしながら首都高の都心環状線を走らせても、すいすいと気持ち良く駆け抜けていける。しっかり仕事をする足回りの良さはフォルクスワーゲンなどの欧州車ならではの部分である。
問題はASGと呼ぶセミATのトランスミッションだ。これはスマートやフィアット500など、欧州のコンパクトカーに採用例があるものだが、変速時にトルク抜けの症状が出るのが大きな難点。
負荷のかかる登り坂などで急に加速しようと思ったときなど、そのままエンストするのではないかと思うくらいにアクセルレスポンスが返って来ない瞬間がある。普通にアクセルを踏み込んで加速していくときも、ギアが切り換わるごとにトルクが抜ける。
ある程度割り切って、AT車限定免許で乗れてエンストしないマニュアル車だと思えば、それなりに納得できるかも知れないが、日本のデキの良いATやCVTに慣れている人には、何とも物足りないものになる。
AGSを体験したことのないユーザーがup!を買うときには、販売店で試乗してトルク抜けの症状を確認してから買うことだ。販売店でも必ず試乗車を用意しているので、容易に確認ができるはずだ。
トルク抜けの症状もしばらく乗っていると慣れる。かつてスマートを所有していたときには、セミATの変速に合わせてアクセルを軽く緩めるようになり、こうするとトルク抜けが気にならなくなってリズム良く走れた。最初は違和感があってもオーナーになれば違和感も薄れていく。
up!でもうひとつ素晴らしいのは、シティエマージェンシーブレーキと呼ぶ低速域での追突軽減ブレーキが全車に標準装備されていることだ。もちろん横滑り防止装置のESPも全車に標準である。
今年発売されたミラージュやノートなどが、わかなタイム差で規制をかいくぐって横滑り防止装置を標準装備せずに発売したのに比べると、安全なクルマ作りに対する志の違いがはっきりしている。
横滑り防止装置はともかく、up!のシティエマージェンシーブレーキは欧州でもオプション設定だったりするから、日本で標準装備にするのはフォルクスワーゲンの商売の仕方であるのだが、三菱や日産の商売の仕方よりもずっとカッコ良い。日本人としては悔しい限りである。
追突軽減ブレーキやESPなど最新の安全装備を標準で備えながら150万円を切る価格を設定した2ドアのmove up!は、国産のコンパクトカーだけでなく、軽自動車とも競合するくらいに割安な価格設定と言っても良い。
フォルクスワーゲンとしては2ドア車ばかりが売れるのは必ずしも望ましいことではないようだが、どうせ一人か二人しかのらないなら、リーズナブルな価格設定の2ドアが断然お勧めである。
参考になった29人
「up! 2012年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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| 2025年10月4日 15:12 | ||
| 2024年5月18日 23:15 | ||
| 2023年9月3日 23:00 | ||
| 2023年7月20日 20:17 | ||
| 2022年1月23日 15:04 | ||
| 2021年11月21日 12:29 | ||
| 2021年1月12日 00:52 | ||
| 2020年10月27日 22:44 | ||
| 2020年9月25日 21:31 | ||
| 2020年5月22日 22:53 |
up!の中古車 (208物件)
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up! move up! Aftermarketナビ AM/FM/CD/iPod/ワンセグ ETC
- 支払総額
- 86.8万円
- 車両価格
- 81.4万円
- 諸費用
- 5.4万円
- 年式
- 2018年
- 走行距離
- 6.7万km
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(自動車(本体) > リーフ 2025年モデル)
4
高山正寛 さん
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