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『小さくてセクシーなホットハッチ』 フィアット アバルト プント エヴォ 2010年モデル 外川 信太郎さんのレビュー・評価
アバルト プント エヴォの新車
新車価格: 289 万円 2010年10月5日発売〜2012年9月販売終了
自動車(本体) > フィアット > アバルト プント エヴォ 2010年モデル > アバルト プント エヴォ (MT) (左ハンドル)
プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む
2012年4月11日 15:19 [496727-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 4 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 5 |
| 燃費 | 5 |
| 価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
全幅は1725mmと意外とボリュームがある。 |
全長は4060mmにおさまる。 |
ツインエキゾーストパイプを装備する。 |
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七宝焼きのスコーピオンエンブレムが誇らしげに貼られている。 |
コンパクトカーとしてはありえない4ピストンブレンボ製キャリパーを装備。 |
左ハンドル+6MT。この辺りは乗り手を選ぶ。 |
最近、アルファロメオ「MITO(ミト)クアドリフォリオ ヴェルデ」に試乗しましたが、兄貴分でさらにマニアックな「アバルトプント」に試乗しました。試乗車両は、メーカーから借用した広報車両です。
【アバルトのおさらい】
1950年代から1970年初頭にかけてモータースポーツで活躍した「アバルト」。そんな名門ブランドが2007年に復活しました。その復活第一弾が今回試乗した「アバルトプント」。アバルトは、「カルロ・アバルト」氏によって1949年にアバルト社(Abarth & Co.)をイタリア・トリノ市設立。小排気量レーシングカーをプロデュースし、一時代を築きました。フィアット社とコントラクトし、エクステリア・キットパーツや高性能モデル、レース車両の開発を担当。
アバルト全盛期の車両は、小さなクルマをカリカリにチューンして、ド派手なデカールと共にかなりキレたクルマでした。しかし、復活を遂げたアバルトは意外なほど大人になった雰囲気です。排気量は1.4Lと昨今の輸入車のダウンサイジングユニットですが、ターボチューンによって155psを発揮します。(エッセエッセは180psまでチューン。)ドアを開くと左ハンドル、6MT仕様、そしてスパルタンな空間に“ドライバビリティの世界へようこそ”とクルマが誘っているようです。
搭載されるエンジンは、1.4Lターボですが、最近の輸入車が採用する台形トルク型の設定とはチョット違うのがアバルトチューンです。低速トルクはやや細く、久しぶりにMT車のクラッチを浮かせる方はエンスト覚悟です。クラッチの繋がりも「MITO(ミト)クアドリフォリオ ヴェルデ」ほど滑らかではなく、やや唐突にクラッチがリンケージされる辺りはやはりアバルト。
2000、3000と回転が上がっていくと同時にドライバーのテンションもリンクして上昇します。5500rpmを超えてもさらにパワーが盛り上がるのは驚き。排気音は、「ブウォーっ」といった重低音が常にキャビンに響き、“ちゃんといじってます”と主張してきます。この辺りは、ダウンサイジングエンジン+ターボ搭載で低中速トルクを増大させているものとは、まるで違う性格でアバルトを名乗るに相応しいものです。
このクルマには、“隠しモード”が存在します。インパネセンターの「スポーツブーストボタン」を押すと、最大トルクが2割近く増大し、20.5kg-mから、23.5kg-mに達するのです。これは、スタートダッシュはもちろんですが、80km/h辺りからの追い越し加速の際も劇的な変化を見せ、7000rpmあたりまでぶん回せば、とたんに非合法な速度に到達します。メーター内に表示されるアンバーのブースト計も刺激的な動きをし乗り手をアツくさせてくれます。
足回りは、小さなチューニングカーとなると、ピョコピョコ跳ねるというイメージがありますが、このクルマは、1240kgの車体をビシッと路面に貼り付け、ダンピングの際、唐突感など皆無。まるで「ゴルフ」のベースモデルに乗っているかのような心地の良いものです。すこぶる良い直進安定性と相まって、GTカーとして長距離のハイスピードクルージングも最小限の疲労で余裕でこなしてくれます。ブレーキは、コンパクトサイズでもイタリアのお膝元の「ブレンボ」製4ピストン対向キャリパーで固めます。街乗りなどでは、ややシビアで踏力の微調整をしないとガツン!と効きますが、無論それは低速での話しで、本気で走った際には、一気に速度を削り、フィーリングも踏力に見合ったものです。
インテリアも広く、大柄なシートの掛け心地も疲れ知らず。メーターはクラシカルなフォントを採用しています。それはフィアット「UNOターボ」などが採用していたものを再現。当時は「VEGLIA」や「イエガー」製でしたが、現在は親会社の「マニエッティ・マレリ」製。照明は当時の間接と透過を組み合わせたものではなく、指針まで浮かび上がる淡いグリーンの透過光式を採用。中央には多岐の情報を表示する液晶ディスプレイが装備されます。細部の質感も申し分ありません。
アバルトは、男をめろめろにする何かフェロモンでも出しているのか?と思うほどセクシーなクルマでした。こんなクルマ、イタリア人しか作れませんわ。
参考になった5人
「アバルト プント エヴォ 2010年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2013年12月23日 05:28 | ||
| 2012年6月29日 17:45 | ||
| 2012年4月11日 15:19 | ||
| 2011年7月10日 00:30 |
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