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『アクシオとは明確に異なるスポーティな走り味』 トヨタ カローラ フィールダー 2012年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
カローラ フィールダーの新車
新車価格: 178〜235 万円 2012年5月11日発売
中古車価格: 37〜259 万円 (722物件) カローラ フィールダー 2012年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > トヨタ > カローラ フィールダー 2012年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2012年8月19日 00:29 [527628-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 3 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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カローラのステーションワゴンにはフィールダーのサブネームが付けられている。カローラというと、セダンのアクシオを中心にした年配のユーザー向けのクルマというイメージが強いが、実際にはステーションワゴンのフィールダーのほうが良く売れている。
フィールダーは30代を中心とする年齢の若いユーザーの比率が高いので、カローラは年配のユーザー向けのクルマではなく、むしろ若者向けのクルマと考えるほうが正しい。
2012年5月に発売された最新モデルでは、アクシオの搭載エンジンが1.3Lと1.5Lになったのに対し、フィールダーでは1.5Lと1.8Lが搭載されていて、このエンジンバリエーションだけを見てもアクシオとフィールダーの性格の違いが容易に想像がつく。
そんなカローラフィールダーの試乗会が河口湖ハイランドの駐車場をベースに開催され、これに出席した。試乗したのは1.5Gエアロツアラーと1.8Sエアロツアラーの2車種で、いずれもトヨタ自動車がメディア関係者向けに用意した広報車両である。
外観デザインはセダンのアクシオに比べると若々しさやダイナミックさなどを感じさせるが、これはステーションワゴンというボディ形状によるところが大きい。基本骨格はアクシオと変わらないので、デザインが全体として平凡な印象であるのはアクシオと同じである。
パッケージングの密度が高められたこともアクシオと共通だ。フィールダーは旧型モデルに比べて全長が60mm短くなったが、これはフロントのオーバーハング(タイヤよりも前の部分)の短縮によるもの。ホイールベースは変わらないし、室内の居住空間やラゲッジスペースなどはむしろ拡大している。
フラットでスクエアなラゲッジスペースは荷室長や最大荷室長、荷室高などが拡大されて、たっぷりした容量を持つようになった。遊び道具を積んでレジャーに出かけるタイプのユーザーに勧められる。
また最小回転半径が4.9mと小さくなって取り回し性能に優れることや、乗降性の良さ、視界の良さなど、扱いやすいクルマになっている点はアクシオと共通する長所だ。
フィールダーには先にアクシオに乗った後で試乗した。そうしたら、走り出した瞬間からおやっという感じになった。乗り心地というか、足回りの印象に明確な違いが感じられたからだ。
タイヤは1.5Gが175/65で1.8Sが185/60という違いがあったが、どちらも15インチで、1.5Gにはアクシオと同じエコピアが装着されていた。なので足回りの印象の違いは、タイヤではなくてサスペンションの味付けの違いによるものだ。
アクシオに比べると、明らかにしっかりした感じを与えるのがフィールダー乗り味で、より好ましい味付けといえる。乗り心地を重視する年配のユーザーにはアクシオの足回りも良いのだろうが、若いユーザーが中心のフィールダーにはこの足回りが適している。
1.5Lエンジンでも動力性能に不満はなく、十分に良く走る印象だが、1.8Lエンジンを搭載する1.8Sエアロツアラーの走りは一段とスポーティなものとされている。103kW/172N・mのパワー&トルクは1200kgを切るボディに対して余裕十分といった感じである。
かつてのフィールダーには、はるかにパワフルなハイオク仕様の1.8Lエンジンを搭載していた時代もあったが、今どきのエンジンはレギュラー仕様で燃料経済性を重視するのが常識。かつてのパワフルなエンジンの仕様はかつての時代の、また最新モデルの仕様は今の時代の社会環境を反映したものといえる。
とはいえ、新型フィールダーの1.8Lエンジン搭載車は燃費基準を達成していない。エコカー減税が適用されないのは、今どきのクルマとして少しばかり物足りないところである。
1.8Sエアロツアラーというか1.8S系には、スポーツモードのスイッチと7速のシーケンシャルシフトマチックが設定されている。マニアュル車に近い感覚の走りを楽しむことができるのは今回のカローラではこのモデルだけだ。スポーツモードを選択すると、G・AI-SHIFT制御と呼ぶ変速制御が行われる。
ただ、7速シーケンシャルシフトマチックを設定するのであれば、パドルシフトも設けて欲しいところだった。
アクシオのレビューでも触れたが、今回のフィールダーも1.5LエンジンのFF車には、アイドリングストップ機構がオプション設定されている。オプション設定だけで標準装備したグレードがないのが残念な点で、環境対策でできることがあるなら、可能な限り取り入れていくのが今の時代のクルマ作りだと思う。
オプション価格が5万4600円もしたのでは、アイドリングストップ機構による燃費の向上分で価格差を取り戻すのが難しい。エコカー減税の減税幅が拡大されるのを計算に入れても微妙なところだ。全車標準装備にして量産化によるコスト低減を目指すべきだと思う。
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