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『色気の漂うCセグメント』 アルファロメオ ジュリエッタ 2012年モデル 外川 信太郎さんのレビュー・評価
ジュリエッタの新車
新車価格: 298〜459 万円 2012年2月4日発売〜2021年12月販売終了
中古車価格: 24〜369 万円 (206物件) ジュリエッタ 2012年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > アルファロメオ > ジュリエッタ 2012年モデル > Quadrifoglio Verde
プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む
2012年3月31日 23:29 [493976-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 5 |
| 価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
これほど自由度の高いデザインを採用したクルマは見当たらない。 |
2ドアに見えるクーペフォルム。 |
LEDを多用した個性的な灯火類。 |
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LED4連デイタイムライトを装備。 |
やはりMT車はこのクルマに最適な設定。 |
埋没式のメーターは計器の名門VDO製。 |
レビュー車両はメーカーより借用した広報車両です。同車で最も高性能な「ジュリエッタ・クアドリフォリオ ヴォルテ」に試乗してきました。
「Giulietta(ジュリエッタ)」は1950年代にデビューをした同社の小型車。今では、クラシックカーミーティングなどでしか見かけることが出来ませんが、「ジュリエッタ・スプリント」、「ジュリエッタ・スパイダー」などのラインアップを揃え、当時気軽に乗れるスポーツモデルとして人気を博しました。そんな歴史あるネーミング「Giulietta(ジュリエッタ)」が35年の時を経て「147」の後継モデルとして戻ってきたのです。
同時期に発売されていた同社の「Giulia(ジュリア)1300TI」に筆者の父親が乗っていたためか、この時代の「アルファロメオ」の車名を聞くと思わず身体がうずいてしまいます。車名からもフェロモンが出ているのか?と思うほど。
さて競合が多い「Cセグメント」の中、「147」の後継車両としてデビューを果たした「ジュリエッタ」ですが、気になるところは“らしさ”でしょう。実は「アルファロメオ」も“らしさ”が希薄になった時期がありました。今でもファンが多い「145」、セダンの「155」辺りでは、知識のある方にとっては十分魅力的でありますが、一般の目から見ると、平凡なクルマに映ってしまうとオーナーから散々聞かされました。一例として「シトロエン」もそうです。筆者も以前シトロエン「BX-GTi16V」のオーナーでしたが、その後“らしさ”など消え失せ、PSAグループの片隅にあるブランド程度の存在になった事もありました。しかしそれから十数年、現在「シトロエン」の個性は数あるクルマの中でも抜きに出ています。最近の「アルファロメオ」もそれに該当します。この彫りの深い濃い顔付きは男臭いですが、前後のフェンダーラインや絞り込まれたヒップなど女性的な部位も持ち合わせています。この色気、でんぐり返しをしても日本人にはデザインできないでしょう。
全長4350m×全幅1800mm×全高1460mm、ホイールベースは2635mmと「Cセグメント」では大柄です。しかし、見れば見るほど、その斬新なエクステリアに魅了されてしまいます。
ZF製6MTの操作感は実にナチュラル。デュアルクラッチ全盛の輸入車勢ですが、日頃からMT車に乗る筆者には、シフトチェンジが何秒だの、切れ目がない加速だの・・・といった事よりも“ファンtoドライヴ”が優先項目となります。アルファロメオのようなクルマは運転を楽しむものなのだから・・・。クラッチは軽く、ミュートポイントも掴みやすい。リンケージされた後のつながりも実に滑らかで、ギクシャク感は皆無。小排気量エンジンにターボチャージャーとくれば、超微速域でのトルクが細いのが常ですが、2000rpm以下でも豊かなトルクを生み出すため、アイドリングから左足を浮かせても、エンストの気配すらない。
さて、“らしさ”はどうなってしまったか?という点はとても気になるところ。筆者も同社の高性能マシンといえば、「GTA」シリーズに搭載されていたV6 3.2Lユニットの五感を揺さぶる躍動を未だに忘れません。正直に書くと、当時多くの評論家に官能的と評された金管楽器のようなサウンドは当然のことながら聴こえてきません。低回転域ではややばらつき、高回転になればなるほど活気づくあの感覚もない。
やはり“らしさ”はカッコだけ?と残念に思うかもしれないが、それは違います。エンジンも日々エコロジカルに進化を遂げています。設計の古いV6 3.2Lは確かに魅力的なユニットでありましたが、現代の環境には合致しないのです。
では、直列4気筒1.75L直噴ターボエンジンであの名機に対抗できるのか?と聞かれました。答えはスバリYES。6500rpmからのレッドゾーンまでトルクの落ち込みがなく、スムーズに吹け上がり、「DNA」セレクターをダイナミックモードに設定すれば30.5kg-mから34.6kg-mにトルクを増大させます。最大トルクは、V6 3.2Lの最大出力250ps/6200rpm、最大トルク30.6kg-m/4800rpmを上回り、徹底してサウンドチューンを施された1.75Lエンジンが、硬質な快音を発し、胸のすく加速をレブリミットまで持続します。実は最高速度、加速性能も向上しているのです。このエンジンに対しての総評は“全てが洗練されながらも、十分速い”「アルファロメオ」はユーザーを裏切ったりしないのだけは、紛れもなく事実なのです。
ステアリングは、「147」以上に超クイックなギアレシオを持ちます。なんとロックtoロックは2回転少々。その為、タイトベントに飛び込んでも、ヒラリヒラリとロールも感じず駆け抜けていきます。この感じは、他の「Cセグメント」クラスではありえないでしょう。
また、やや野蛮な一面も「アルファロメオ」らしい。タイトベント脱出時にスロットルを踏み付けると、フロント2輪に34.6kg-mのトルクが掛かり、さすがの18インチタイヤも悲鳴を上げます。そしてステアリングから操舵感が抜け、アンバーステアを誘発してしまう。ライバルの優等生「ゴルフGTI」の「XDS」のような優秀な制御がない分、面白みという点では、ジュリエッタに軍配が上がります。
「アルファロメオ」創立100年という記念すべき年に送り出された渾身の力作「ジュリエッタ」は、色気、洗練、官能を秘めた素晴らしいクルマでした。
参考になった18人
「ジュリエッタ 2012年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2024年8月16日 05:57 | ||
| 2020年7月14日 21:05 | ||
| 2019年6月10日 14:19 | ||
| 2018年12月31日 16:26 | ||
| 2018年1月6日 20:07 | ||
| 2017年6月29日 15:51 | ||
| 2017年3月1日 13:40 | ||
| 2017年1月5日 14:47 | ||
| 2016年3月16日 18:40 | ||
| 2015年12月2日 21:36 |
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4
高山正寛 さん
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