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『自分だけの“私設超特急”』 ジャガー XF 2007年モデル 外川 信太郎さんのレビュー・評価
XF 2007年モデル
20
XFの新車
新車価格: 561〜1267 万円 2007年11月1日発売〜2015年9月販売終了
中古車価格: 58〜318 万円 (30物件) XF 2007年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > ジャガー > XF 2007年モデル > XFR
プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む
2012年4月24日 03:29 [499950-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 5 |
| 燃費 | 3 |
| 価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
XFRは獲物に飛び掛ろうとする猛獣のような迫力。 |
全長は4975mmというロングボディ。ホイールベースも2910mmを確保。 |
全幅は1875mm。クーペのような美しいフォルムを持つ。 |
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5LV型8気筒DOHCスーパーチャージャーは最高出力510ps! |
前255/35ZR20、後285/30ZR20に巨大な専用ブレーキを装備。 |
インテリアの質感は世界最高レベル。本革とアルミのコラボだ。 |
「ジャガーXF」は、「ジャガーSタイプ」の後継モデルとして、2007年「フランクフルトモーターショー」で発表。 翌年の初夏には、日本市場にも導入されました。従来のクラシカルなボデラインから一新。クーペのような流麗な曲線とスポーツカー張りのフェイスは世界中を驚かせました。ジャガーに対して、モデルチェンジをするたびに感じることがあります。それは、革新に向かっている。悪く言えば、これまでの古臭さを払拭しようとしている・・・。これは、数十年のデザインコンセプトを刷新したニュー「XJ」シリーズを見れば納得できるでしょう。
試乗車は、「XF」シリーズでも、最強の「R」。全長×全幅×全高 4975mm×1875mm×1460mm。ホイールベースは2910mm、車体重量は1960kgと堂々たるもの。「ジャガー」=優美というより、このクルマには、スペシャリティなオーラーが漂っています。昨今の「ジャガー」には、伝統の継承という点では、確かに希薄になった部分もありますが、車名の猛獣が表す物々しさでは、今の「ジャガー」の方が相応しいのかもしれません。
今回の試乗もメーカーの広報車両を借用し、インプレッションを敢行しました。試乗車両は2012年1月にマイナーチェンジを行った最新モデルで、フロントマスクが刷新されています。
■510馬力!サルーン時々スーパースポーツ■
ぶ厚いドアを開けると、上質なレザーの香りに迎えられ、高級ホテルのラウンジに通されたような錯覚に陥ります。やはり「ジャガー」の伝統は、このようなところに踏襲されていると感じました。さて、最近のクルマは、車種によってエンジンに火を入れることすら異なります。特にこのクルマの場合特殊。キーを車内に持ち込むと、センターコンソールにある「スタート・ストップ」ボタンが、「オイ!ここだ」とばかりに点滅。押し込むと、やや長めのクランキングの後、新開発の5L、V8エンジンが吠えた!音もなく上昇してくる「シフトダイアル」は新生ジャガーの革新性に合っています。ヒタっと冷たいこのダイアルのロジックは明確で、節度感もカチッとしています。(時計回りにP R N D Sのみ。)Nレンジで空吹かしをしてみると、まるで「アストンマーチンDB9」のような乾いたエキゾーストが、キャビンに響く。タイヤが転がる前から、気持ちが抑揚するあたりは紛れもなくスペシャリティモデルです。
エンジンは、ジャガー自社が新設計を行った直噴V型8気筒 DOHC+スーパーチャージャー4,999 cc。最高出力510 ps(375 kw ) / 6,500 rpm、最大トルクは63.7 kg・m(625 n・m) / 5,500 rpmを発生。ステアリングには、パドルシフトを搭載。トランスミッションは、6ATですが、Dレンジでは、いつ変速を行ったか気が付かないほど滑らか。スーパーカーを彷彿とさせる510馬力マシーンとは、思えないほど上質なサルーンとして走ることができます。
しかし、「シフトダイアル」の一番右にある「ダイナミックモード」と呼ばれる「スポーツモード」は、このクルマの“猛獣部門”を呼び起こす。“ATでは世界一速いシフト”と同社が謳うパドルシフトを1速に入れ、重めのスロットルを踏み込むと、「イートン」製のスーパーチャージャーの「シャーン」という機械音&V8の乾いたビートが想像以上のボリュームで響く。その音は、最近試乗したクルマの中では、最もシビれるサウンドで、クルマ好きなら一発で惚れるものです。シフトダウンは「フォン!」と人間の運動神経を遥かに上回る速度で行われ、いつでも、獲物を捉える体制に入ります。63.7 kg・mもの最大トルクは、2500〜5500rpmでフラットに発生する為、どこから踏んでも、一瞬で周囲の交通を停止したかのような加速を行います。0-100km/h加速は4秒台、0-400mも条件さえ整えば12秒を切るかもしれない。
■自分だけの“私設超特急”■
このスーパースポーツ並の性能と安楽を備えた「XFR」は、人間の感覚を麻痺させます。3車線の高速道路で追い越し車線に出た瞬間、前方を走るクルマ達は、猛獣の接近を避け、逃げるように走行車線に戻ります。軽く追い越し、流しているつもりでも、速度計の指針は、モーターのようにリニアに上昇し、ドライバーの速度感覚の倍近くの速度が出ています。国産のスポーツカーや、ラリーカーを模したスバリストにも遭遇しましたが、スッと踏めば、さらりと視界から消えているほど、何もかもがあっけないほど速いのです。まさに安楽で速い新幹線のような“私設超特急”といえました。
例のごとく試乗ルートには、「トーヨータイヤターンパイク」が含まれる訳ですが、天下の剣を真っ先に標高を上げるこの道でも、510馬力には平らな道にしか感じません。そのため、普段ではありえない速度でコーナーが迫ってくるのですが、これまたさらりと長いノーズの向きをかえ、「あれ、先ほどのコーナーは?」といった感じでクリア。5Lの巨大なエンジンを積んでいるとは思えない程、ノーズが軽い印象です。限界域は恐ろしいほど高いところにあると実感しました。
今後の「ジャガー」の姿を具現化したような「XF」シリーズ。確かに伝統的なエクステリアなどは、希薄になった分、“ジキルとハイド的”な猛獣に生まれ変わったことは、大いに今後が楽しみであります。
参考になった5人
「XF 2007年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2023年1月28日 14:26 | ||
| 2017年3月20日 09:09 | ||
| 2016年12月10日 12:01 | ||
| 2014年8月23日 23:57 | ||
| 2014年6月23日 17:46 | ||
| 2013年4月29日 21:30 | ||
| 2012年6月29日 16:03 | ||
| 2012年4月24日 03:29 | ||
| 2009年9月12日 19:24 | ||
| 2009年7月22日 20:32 |
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