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『小さいエンジンでも良く走るんです!』 フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント 2011年モデル 外川 信太郎さんのレビュー・評価
パサート ヴァリアント 2011年モデル
222
パサート ヴァリアントの新車
新車価格: 346〜438 万円 2011年5月1日発売〜2015年7月販売終了
中古車価格: 58〜150 万円 (13物件) パサート ヴァリアント 2011年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > フォルクスワーゲン > パサート ヴァリアント 2011年モデル > TSI Highline
プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む
2012年4月12日 03:19 [496900-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 5 |
| 燃費 | 5 |
| 価格 | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
エッジの効いたエクステリア。 |
サイドラインに設けられたエッジラインは、上質かつ落ち着いた印象を受ける。 |
先代と比べ、全幅に大きな変化はない。 |
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Highlineのタイヤはドイツ「コンチネンタル」社製の235/45R17。 |
エンジンはこのボディに1.4L。 |
インテリアは高級車そのものだ。 |
これまでプレミアムカーといえば、大きなエクステリアに大排気量エンジン。そんな概念を大きく打ち砕いたのが、フォルクスワーゲンが提唱する“ダウンサイジングエンジン”の代表格ともいえる新型「パサート」である。新型「パサート」には、セダンとワゴンタイプのヴァリアントが用意され、ベースグレードの「TSI Comfortline」とアッパーグレードの「TSI Highline」がそれぞれ選べます。今回は試乗会の短時間の試乗ではなく、個人的に10日間ほどメーカーより広報車両借用しました。
3L級エンジンが普通といえるこの大きなクルマに1.4Lエンジンを載せ、“実施どの程度走るのか?”というのは、最も気になるところでしょう・・・。フォルクスワーゲンの広報車両が置かれてある品川区の御殿山ヒルズのエントランスを滑り出し、幹線道路にステアリングを切った。しばらくは、あっけに取られコメントが出せない程の衝撃を受けました。「おいおい、何だよ、このトルク感は!本当に1.4Lか?」というのが、開口一番。次の信号で停止し、再スタートしても、アクセルに足を乗せているだけで、都内幹線道路の流れを余裕でリードしているではありませんか。
今度は「ホントは2.0L位あるんじゃないの?」が開口二番の台詞だった。1.4L TSIシングルチャージャーエンジンは、たった122psしかないですが、今回ほど、数字なんてものはバカバカしいと感じた事はなかった。このクルマが、遅いか、速いかという単純な質問にアンサーを出すとすれば“十分速い。”
では、なぜ、これほどまでに小排気量でパワフルなのか?それは、トルクの出し方に鍵があります。最高出力は“たった”であるが、最大トルクは逆に20.4kgmもある。これは、2.0Lクラスの乗用車を凌ぐ数値であり、しかも、1250rpmから最大トルクの80%を発生させます。その為、市街地でのスタートダッシュは、2.5L、いや3Lクラスのクルマでも抜き去るほど。秘密は、排気管を短くしターボラグを極力減らす事で、成し得た同社の技術力結集のユニットといえます。販売店舗で試乗する機会があれば、本当に驚くことでしょう。
ドイツは、スピードを追い求める国。筆者も速度無制限の「アウトバーン」を何度も走った経験から、買い物帰りの主婦ですら、200km/hでひたすら突っ走るなんて当たり前。「パサート・ヴァリアント」はそんな国のクルマときたものだ。無論、この大きさで遠慮しがちに走るのでは、筋違い。最も速度が高いレーンである左側を疾走できると思わす立派なエクステリアです。では、実際に高速道路では?
今回は日本の高速道路で法に則り走行を行いました。選んだコースはお得意の中央自動車道。都内区間では非力な軽トラでも追い越し車線をキープするこの道ですが、八王子ICを過ぎると関東平野に別れを告げ、山梨県に入る頃には本格的な山岳ハイウェイに姿を変えます。上野原IC〜笹子トンネルまでは平均8%の急勾配が連続して続くため、さすがに追い越し車線を疾走するクルマは、姿を消します。
さて、「パサート・ヴァリアントTSI Highline」はというと、この道がそんな地形であったなんて事を忘れる程、余裕のクルージング性能を見せます。非力感など微塵も感じないまま疾走していくと、前方のクルマには、U字状のLEDランプポジションランプが威圧感を与えるらしく、次々と道を譲ります。少し速度を増したい場合は、7速DSGのパドルを引くのもいいですが、「S」モードにセレクトすると、7速から5速、5速から3速といった2段飛ばしの電光石火シフトを行い、思い通りの加速を手に入れることが出来ます。ただ、途中このクルマに敵意剥き出しのメルセデスW212型「E300アバンギャルド」に道を譲る事になりましたが、相手はメルセデス。しかもV6 3Lエンジン搭載の「E300アバンギャルド」。このクルマの倍以上の排気量。目くじらを立てることでは決してありません。
筆者には、一般ドライバーに迷惑をかけることなく、思いっきり走りを楽しめる秘密のワインディングコースを数箇所知っています。もちろん関東地方ではありませんが、時にはステアリングをフルロックまで切り込むようなタイトコーナーも点在するコースです。こんなコースに全幅1.8mオーバーのクルマを持ち込む事が場違いではありますが、「パサート・ヴァリアントTSI Highline」はまるでコンパクトハッチのように終始軽快なフットワークで駆け抜けました。
巨大なボンネットには軽量な1.4Lエンジンが納まるため、とにかく鼻先が軽く、ステアリングを切ったら切った分だけ素直に曲がる。また235/45R17というグリップ性能に優れたタイヤと1470kgという軽量ボディの組み合わせが相まり、かなり無茶をしても、オンザレール感覚。それでいて、足回りは常にしなやかさを保つ。コーナが迫りパドルシフトでシフトダウン。その際、エンジンブレーキのダイレクトさは、トルクコンバーター式のATとは明らかに一線を画し、MT同様強力な減速力を生み出します。無論、ワインディングを少々遊んだ程度ではブレーキが根を上げる事など皆無でした。
長い試乗を終え、全ての意味でこのクルマには感銘を受けました。当初はいくらダウンサイジングとはいっても、1.4Lエンジン+122psで同社の高級車を語れるのか?と思ったのも事実。しかし今は違います。いやこれこそ、高級車の姿であると思いました。高い技術力で動力性能を犠牲とせず、ダウンサイジングを敢行。時代を見据えた大幅な省燃費性、高級車の資質である高い居住性の向上・・・。このクルマは、開発者の背景からも、高級なのだと痛感せずにはいられないものです。
参考になった33人
「パサート ヴァリアント 2011年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2021年12月14日 22:31 | ||
| 2021年9月13日 17:43 | ||
| 2017年12月19日 01:06 | ||
| 2017年7月22日 12:14 | ||
| 2016年4月23日 14:22 | ||
| 2015年11月30日 00:00 | ||
| 2015年5月11日 14:06 | ||
| 2014年10月25日 18:12 | ||
| 2013年10月4日 20:54 | ||
| 2013年3月8日 21:34 |
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高山正寛 さん
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