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『国産高級車にも見習って欲しいダウンサイジング思想。』 フォルクスワーゲン パサート 2011年モデル 外川 信太郎さんのレビュー・評価
パサート 2011年モデル
71
パサートの新車
新車価格: 324〜422 万円 2011年5月1日発売〜2015年7月販売終了
中古車価格: 89〜128 万円 (2物件) パサート 2011年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > フォルクスワーゲン > パサート 2011年モデル > TSI Highline
プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む
2012年10月18日 21:02 [541003-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 5 |
| 燃費 | 5 |
| 価格 | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
フォルクスワーゲンの国内最上級クラスとして君臨する「パサート」。
ボディタイプは、セダンとワゴンタイプのヴァリアント、グレードは、ベースモデルの「TSI Comfortline」とアッパーモデルの「TSI Highline」が選択できます。これまで、「パサート」といえば、ワゴンタイプの「ヴァリアント」が日本国内では人気でしたが、新型「パサート」では、セダン人気も高く、当サイトの「ユーザー満足度ランキング」でも、常に上位。
2012年モデルからは、更なるエコロジー技術として、走行中、ドライバーがアクセルから足を離すと、7速DSGトランスミッションとエンジンとの駆動を完全に切り離すことにより、走行時の抵抗を軽減。鉄道車両のような惰性状態となり、(コースティング走行モード)燃料消費を抑えます。
今回は、コースティング走行モードを備えた2012年モデルのパサート「TSI Highline」の広報車両をインポーターから一週間ほど借用し、多岐にわたるテストを敢行しました。
■エクステリア■
先代モデルの丸みを帯びたボディラインから一転、各部にエッジを利かせ、よりいっそう、高級感を向上。フロントマスクは、ワゴンタイプの「ヴァリアント」と共通ですが、バイキセノンランプと、それを取り巻くLEDポジションランプが、精悍な印象を与えます。スポーティな雰囲気は、先代に軍配が上がりますが、新型「パサート」では、老若男女、高級車であるということに説明は要らない堂々たる存在感です。
■インテリア■
乗員が快適に過ごすための機能は、全て備わるといっても過言ではありません。質感の高いナパレザーを採用したコンフォートシートには、シートヒーターを始め、メモリー機能付き8ウェイパワーシートを採用。(TSI Highlineに装備)また、遮音性に優れた3層構造のフロントウインドウ、上質なウッドパネルや、センターコンソール上部のアナログ時計など車両価格以上の満足感が得られます。メーターデザインは、先代から踏襲された埋没式を採用し、周囲の明るさに応じて、照度を無段階で調整する常時点灯式を採用しています。白色LEDの盤面は視認性にも優れ、質感も申し分ありません。
■タウンインプレッション■
パサートは、全車、乾式の7速「DSG」トランスミッションを採用しています。多くのエンジンと組み合わされるこのトランスミッションですが、パサートとの組み合わせがもっとも滑らかという印象を感じました。
動き出した瞬間も“骨っぽい”感触は皆無で、ミリ単位のアクセル開度でも“スウィっ”といった滑らかさで、一般的なトルクコンバーター式のオートマチックより、スムースです。
数字が大好きな日本人にとりまして、1.4Lエンジン、122馬力というスペックにこの価格は?と思われる方が多いと思います。しかし、このクルマ“乗れば凄いんです。”
一例として、幹線道路の信号で停車。同車に採用されている「ブルーモーションテクノロジー」はアイドリングストップ機能を備えますので、頻繁にエンジンを停止させます。信号が青にかわり、ブレーキから足を離すと電光石火でエンジンが静かに始動し、アクセルをごく普通に踏んでも、もりもりのトルクで周囲の交通を置き去りに出来ます。
なぜ、たった1.4Lエンジンでこのパワー感を生み出せるのかといいますと、1250rpmという低回転から最大トルクの80%を発生。しかも、最大トルクは、20.4kgmと2Lエンジンを凌ぎます。このトルクを1,500‐4,000rpmで持続しますので、ゴー&ストップが多い街中でも、非力と感じたことは一度もありませんでした。
■ハイウェイインプレッション■
1.4L、122馬力のクルマがハイウェイで大きな顔をして走れるの?と何人もの方に聞かれました。
では、御殿場ジャンクションから、三ヶ日ジャンクションまで「新東名高速道路」162キロを往復走ってみました。
全幅1820mm、全長4785mmという堂々たるボディは、ルックス的には高級車そのもの。視覚的に、高速道路上では非常に優位で、先行するクルマたちは、暗黙の了解といった感じで道を譲ります。時速70km/h〜100km/hといった追い越し加速では、ちょうどこのクルマの最大トルク20.4kgmを発生しているため、スーッと速度計の針だけが上昇し、ドライバーは安楽そのもの。排気量だの、馬力だのといったことは、すぐに忘れてしまうでしょう。
極めて高い安定性は、速度感がないため、アクセルに右足を乗せているだけで、さらに速度がスルスルと上昇し、速度計の針を一瞬みて、“日本離れ”した速度に達していることもしばしば。そのあたりはさすがドイツ車といえます。
ただ、このエンジン、アクセルを底まで踏み込み、レッドゾーンまで回すといった走り方をしても、あまり意味がなく、5000rpmあたりの高回転域では、トルクの落ち込みが顕著に表れます。実際、そこまでエンジンに鞭を打たなくても、「新東名高速道路」162キロ間の走行では、非力と感じたことは、一度もなく、むしろ油断をしていると、速度オーバーになり、覆面パトカーの存在に気を使っていたほどです。
高級サルーンとしての使い方を毎日行っても不満は見当たらず、コンスタントに15km/Lもの高燃費を記録してくれたパサート「TSI Highline」。
これぞ、フォルクスワーゲンが提唱する高級車の姿であると共感し、試乗を終えました。
参考になった18人
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