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『噂は本当だった! 歴史に残りそうなプレミアムコンパクトが登場』 日産 ノート e-POWER 2020年モデル 汽車ポッポーさんのレビュー・評価
ノート e-POWERの新車
新車価格: 232〜288 万円 2020年12月23日発売
自動車(本体) > 日産 > ノート e-POWER 2020年モデル > X
2021年1月15日 21:01 [1410052-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 4 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 5 |
| 燃費 | 無評価 |
| 価格 | 2 |
カタログを見るだけでもかなりのハイスペックで、ジャーナリストの評価もいいようなので、ちょっと試乗してきました。ノートは、先代ガソリン車のスーパーチャージャー搭載モデルに乗っていたことがあります。現在所有している新型フィットなどと比較しながらファーストインプレを書きます。
【エクステリア】
スケッチに描かれたコンセプトカーがそのまま実車になったような、近未来的なデザインです。全体的にワイド&ローに見せるフォルムで、精悍なフロントマスクにキャラクターラインを排したサイドライン、「え、小さいハリアー?」とつぶやいてしまうような存在感のあるリアランプ。5ナンバーの小さな車格でこれだけ細部まで作り込んだのは見事だと思います。また、最低地上高が12cmと低いことがちょっと気になりましたが、フロントオーバーハングがそれほど長くないので、よほどアップダウンの激しい道や高い段差でない限り、擦る心配はないのではないかと思いました。
【インテリア】
インテリアのデザインについては、騒がれているほどいいとは思いませんでした。確かに先代と比べると質感がよくなり、水平基調のナビやセンターディスプレイには近未来感もありますが、フィットと比べると、センターディスプレイにもっと多くの情報を一覧させることができなかったかと思います。切り替えていろいろな情報を交互に表示させることはできますが、ちょっとシンプルすぎて実用面でいまひとつな気がしました。ただし、室内空間については文句なし。フィットと比べてしまうと全体的に少し狭く、シートも安っぽく感じられてしまいますが、そもそもこの2車の室内空間がこのクラスで群を抜いて広いので、ケチはつけられません。
【エンジン性能】
モーター駆動なので当たり前ですが、非常にパワフルでスムーズです。踏んだだけ加速して、出したい速度まですぐに到達しますし、加速時に体が持っていかれるようなじゃじゃ馬感もありません。ついでにキックスとリーフにも試乗しましたが、キックスより機敏で、リーフほど唐突感がなく、ちょうどいいパワフルさでした。これはよく洗練されていると思います。「ワンペダル」を廃止したことに賛否両論があるようですが、ガソリン車に乗り慣れた人の感覚からすれば、このほうが自然です。ただし、あって損はないものなので、今後メダリストなどの上位グレードが追加されるタイミングで、復活を期待してもいいのではないでしょうか。
【走行性能】
ここが一番の評価ポイントです。思わず感動しました。メディアでやたら「クラスNo.1」と持ち上げているので、「本当か?」と思って走り出してみましたが、まったく疑いの余地がありませんでした。しっかりした剛性感とサスのしなやか動きが実感でき、クイックなハンドリングも快感そのもの。ハンドル径がかなり大きく設計されており、ちょっとハンドルを切るだけで、クイッと曲がっていきます。まっすぐ走っても曲がっても気持ちいい、絶妙な走りです。
【乗り心地】
乗り心地もこのクラスでNo.1でしょう。縦揺れも横揺れも明らかに少なく、5ナンバーサイズとは思えない質感の高さでした。静粛性も際立っており、発電時のエンジン音もほとんど気にならないので、まさにプレミアムコンパクトと言えるフィーリングです。キックスとリーフと乗り比べてみましたが、リーフより全体的に柔らかく、キックスより少し硬めといった印象です。ルーテシアとプラットフォームを共用したというのが本当かどうかわかりませんが、確かにこの乗り心地は、塊感が際立つドイツ車とはまた違った、フランス車ならではのしっとりとした上品な乗り味です。
【燃費】
試乗のため無評価とさせていただきます。スペック値はほぼ同じですが、e-Powerの特性上、高速走行で燃費が悪化しそうなので、ヤリスHVには到底及ばず、フィットe:HEVにもやや劣るのではないかと予想されます。
【価格】
見て、乗ってみて、何ら欠点の見当たらない新型ノートですが、唯一の弱点が、価格競争力だと思います。最低グレードの最低限の装備でも280万円以上になるので、中心価格帯を300〜320万円とすると、フィットe:HVやヤリスHVより50万円以上は高くなります。この価格帯だと、3ナンバークラスの人気車種と競合するのでそこをどう考えるか。クルマは小さくて取り回しがいいほうが扱いやすく、乗る頻度は多くなると思いますので、コンパクトであることに価値を見いだすならアリかもしれませんが、やはり高いです。ただし、個人的にその価値はあると思いましたし、もしフィットと同じタイミングで発売されていたら、私なら新型ノートe-PowerのXグレードを選んだと思います。
【総評】
先代から比べると正当な劇的進化と言えるでしょう。数ある新型車のビッグネームが、何かしら1つ以上のポイントを改悪してフルモデルチェンジをしている昨今、新型ノートは、どこにも妥協した跡が見られません。このスキのなさからして、もしアクアの新型が3ナンバーで登場したとしても、おそらく燃費以外でノートに勝ることはできないのではないかと考えます。ただし、弱点は価格。価格に見合った価値はあるので、個人向けなら販売台数トップ返り咲きはカタいと思いますが、ガソリン車の設定がない分、法人向けの販売台数では苦戦を強いられるかもしれません。ディーラー情報によれば、いま日産で発売が予定されている10数車種の中に、新型ノートのガソリン車はないそうです。今後の販売動向が大いに注目されるクルマですね。
- 比較製品
- トヨタ > ヤリス 2020年モデル
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった43人
「ノート e-POWER 2020年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2025年10月26日 00:25 | ||
| 2025年10月11日 21:00 | ||
| 2025年8月31日 15:32 | ||
| 2025年8月4日 18:37 | ||
| 2025年7月27日 20:02 | ||
| 2025年7月14日 20:19 | ||
| 2025年7月5日 01:35 | ||
| 2025年6月30日 14:27 | ||
| 2025年6月19日 07:22 | ||
| 2025年6月1日 06:42 |
ノートe-POWERの中古車 (全2モデル/3,920物件)
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- 支払総額
- 263.9万円
- 車両価格
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- 諸費用
- 10.9万円
- 年式
- 2023年
- 走行距離
- 1.0万km
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- 支払総額
- 119.7万円
- 車両価格
- 109.9万円
- 諸費用
- 9.8万円
- 年式
- 2020年
- 走行距離
- 2.1万km
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ノート S AftermarketナビフルセグTV&バックカメラ ETC スマートキー2個
- 支払総額
- 168.0万円
- 車両価格
- 158.0万円
- 諸費用
- 10.0万円
- 年式
- 2022年
- 走行距離
- 2.2万km
-
- 支払総額
- 210.0万円
- 車両価格
- 199.9万円
- 諸費用
- 10.1万円
- 年式
- 2024年
- 走行距離
- 0.6万km
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