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『国産コンパクト最強か』 ホンダ フィット 2020年モデル ヒラミーさんのレビュー・評価
フィットの新車
新車価格: 177〜292 万円 2020年2月14日発売
中古車価格: 82〜305 万円 (2,817物件) フィット 2020年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > ホンダ > フィット 2020年モデル > BASIC
2022年3月1日 19:12 [1557035-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 4 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 5 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 4 |
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|---|---|---|
フロント |
リヤ |
インテリア |
登場から2年余り経つフィットですが、ようやく乗る機会を得ました。過去に乗った旧型、そして国産コンパクトのライバルたちと比較しながらレビューしたいと思います。
タイムズカーシェアでお借りしました。走行距離1000km台のド新車でした。
【エクステリア】
旧型がシャープな印象だったのに対して方向転換してきた感じ。このイメージを過去に求めれば、もう1世代前の2代目が一番近いと思う。
クルマのエクステリアデザインは丸っこいものか少しシャープで鋭い感じのものかという二択になると思う。その中で国産コンパクトを大別した時、このフィットやパッソなどは前者、ヤリスやノートなどは後者となると思う。そうした時、どちらを選ぶかは個人の嗜好によるが、僕は前者の方が好きだ。
大きさは、5ナンバーながらライバルに比べてひとまわりぐらい大きく感じる。一見すれば大きなクルマは扱いにくいかと思うが、それは後に分かる。
【インテリア】
まず思ったのが、広い。先述の大きさの話につながってくるが、これの恩恵をしっかり受けている。前席はもちろん後席も窮屈に感じない。
質感についてだが、樹脂パーツを使用している点はライバルと変わらないが、ホンダはその使い方や演出の仕方が上手いので、安っぽく感じさせない。例えば、ステアリング。例えばトヨタ車のステアリングは、ウレタン感が強くてザラザラするので、上級グレードにつく皮巻きとかが欲しくなる。その点、フィットのはそこまでザラザラしないのでそのままでもイケる。
ただ、いいところばかりでもない。そのステアリングなのだが、思いのほか大きい。僕は気にならなかったが、女性やお年寄りの方が使うことを考えると、ライバルみたいにもう少し小さい方がいいと思う。
あとはシート。全体的には柔らかいのだが、ヘッドレストだけやたらカタいのはどうして?これは頭が落ち着かない。あと、サイドの骨はちゃんとしているようなのだが、背中辺りがどうもへなっとしていてサポートが悪い。
デジタルメーターだが、スピードは大きな数字で見やすい。しかし、それ以外はどうも情報量が多いのと、個人的にはターンシグナルランプ(ウィンカー表示)の位置がメーターの両端というのがいただけない。また、それを操作するステアリングのスイッチ類の使い方もパッと見では全然分からない。これはスイッチに気を取られると事故の元になるので、僕は賛成できない。なので、メーター旧型と同じくアナログの方が良かったと思う。
【エンジン性能】
最近は3気筒エンジンが多い中、このフィットのエンジンは1.3L4気筒。だが、1気筒多いだけのメリットはちゃんとあるようだ。
まず、ライバルは同排気量で言えばトヨタの1NR型やマツダのP3型があるが、パワー感・トルク感ともライバルよりある。1NRの後継にあたる1.5L3気筒のM15Aは、ハイブリッド車用がスペック的に近いが、ダイナミックフォースのあのパワー・トルクには敵わない。
そして何よりいいのは静粛性。まるでエンジンがかかっていないかのようなこの静けさはハイブリッド顔負けだろう。遮音材などの使い方もあるだろうが、これは部品や組み付けの精度の高さなくしては実現出来ないと思う。さすがはエンジンのホンダ。
【走行性能】
エンジンはいいのだが、CVTの性能がそれに足りていない。制御に粗があり、発進時や加速時などにカクつくので、この辺りはトヨタのような滑らかさを見習って欲しい。
それ以外では、まずボディ剛性がライバルに比べてとても高く、大きな安心感がある。ボディ剛性の不足しているクルマだと、路面の凹凸を拾ったりカーブを曲がった際にボディが振れたりねじれたりするのだが、フィットにはそんなおそれはない。
サスペンションも進化している。まず、サスそのものの剛性が高く、動きに安っぽさがない。また、全高が比較的高いクルマながらそこまでロールセンターの高さを感じさせない。また、柔らかめなセッティングながら左右方向のロールや前後方向のピッチングの動きが穏やか。そして、四輪の接地感がはっきりと分かって、コーナリング時には弱アンダーで姿勢が安定しているのも安心感に大きく寄与している。
【乗り心地】
旧型では、高剛性からくるダイレクト感ゆえにどこかカタいと感じる乗り心地だったが、新型はその角が取れた柔らかな乗り心地だ。
特に路面の凹凸を拾った際、旧型ではサスも今よりカタめだったので、どこかゴツゴツするような感じがあったが、新型はタイヤが動いてもボディはほぼ動かない。これなら長時間でも疲れないだろう。個人的には最高だ。
【燃費】
短時間のドライブだったので数値的にはライバルとあまり変わらなかった。CVTの制御が進化すればまだ可能性はありそうだ。今度、もっと長時間で試してみたい。
【価格】
昨今はクルマが軒並み高い。となれば、価格を評価する上で大事なファクターとは、価格に対するパフォーマンス、すなわちコスパだ。フィットは、個人的にはその高い完成度ゆえにコスパの高いクルマだと思う。
【総評】
タイトルの通り、フィットは国産コンパクト最強といっても過言ではないと思う。同じコストでもこれだけ質の高いクルマをつくってくれるホンダはスゴいし、これを他社も見習って欲しいと思う。
今、クルマ業界はどこをみても脱炭素化、電動化の一点張り。確かに地球環境を考えるのは大切なことだし、ガソリン価格の高い今、おサイフに優しいクルマが欲しくなるのは当然だ。だが、質の高いクルマであることはそれ以上に大切なことではあるまいか。
だとしたら、最強なのは上記を高次元で両立できるクルマということになるが、どうか。正直怪しいものばかりだろう。実際、電動化にばかりお金をかけていて、クルマの質は上がっていないものが多い。その点、フィットはクルマの質は高かったし、それでいてハイブリッドのe:HEVもプラス40万円で済むのだ。僕は現時点で国産コンパクトなら、間違いなくこの最強のフィットをオススメする。
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