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『アドベンチャーよりパワフルなE-Fourです。』 トヨタ RAV4 2019年モデル やまねこマーチさんのレビュー・評価
RAV4の新車
新車価格: 323〜453 万円 2019年4月10日発売
中古車価格: 195〜599 万円 (3,035物件) RAV4 2019年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > トヨタ > RAV4 2019年モデル > HYBRID G
2019年5月26日 00:48 [1229129-5]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 4 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 5 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 3 |
アドベンチャーとハイブリッドGに各2回の計4日に渡っての試乗後の感想です。本当に両車のどちらにするか迷いました。最初はデザインと追加装備の差でアドベンチャーだったものの、最終的にはハイブリッドGに決めました。
まず、登坂路で停止・緩・急発進で発進感覚を確認。結果2000ccでは一人乗りではエンジン音は勇ましいもの相応の発進感が得られるが、燃料満タン・3名乗車・持ち込んだトランク2ヶの状態では勢いを失うと再加速は苦しい。一転してE-FourHVでは、燃料8分目の状況でも後ろから押されるように軽快に登坂発進。アドベンチャーで感じられたもたつき感は無く、CVTの違和感がかき消されている。このE-FourとCVTの相性はすこぶる良い。アコードのシリーズ式ハイブリッドの感覚に迫る快適さがある。3つのモータートルクの調律がいいのかと。
エンジンの音質面では、加速時にアクセルを踏み込むと、ガソリン車では速度に無関係で踏んだだけ容赦なく軽質なエンジン音が室内に入ってくる。そして音の高まりとスピード感覚がリニアとは言えず違和感がまだまだ残る。一昔前に比べればすごい進歩なのだが。そして無い物ねだりではあるのだが、ここまで4WDの完成度が高いと2.5Lのマニュアルが欲しくなる。ただしこのCVTでも排気量を考えると、ボディーの重さととタイヤの幅に対しては、充分軽快と表現しても良い領域(かなり回転数を上げなければ得られないが)だと言える。これは新型ダイナミックフォースエンジンの恩恵だと思う。パワフルと言うより良く回る感覚が楽しめる。 一方のハイブリッドでは、まずトルクフルにモーターが効いてくるので通常はそれほど踏み込まなくてもいいのだが、あえてグッと踏み込むと低フリクションエンジンのガサツ系の音が入ってくる。しかしパワーの上昇とスピード感の間の違和感が少なく、音に対してはガソリンモデル程には耳障りに感じなかった。それがE-FourHVのトータルパワーの恩恵なのか、総合的なHVパワーの配分によるものか、2.5Lの余裕(スペックに現れない部分?)なのか。結論は出ていないが。
タイトコーナーが続く山道でも、両車ともに力強いコーナリングが可能で、トルクベクタリングの本領発揮(トルクメーター後輪の左右差が新鮮)で、スムーズで安定したコーナーへの切り込みは想像以上で見事だった。かつてのアウディーA4で駆けていた頃の安定感とも雲泥の差の進歩と思えた。とにかく整地ダートコーナーで見られるリアが振れること無く、恐ろしいほどのスムーズさでナチュラルに抜けていくのがトルクベクタリングの本領なのだろう。本当に素晴らしい。 E-FourHVも基本ナチュラルで、後輪モーターによる後ろからの押し出しを感じないまま、揺すられ感も少なくタイトコーナーを次々と素直にクリア出来た。ハイブリッドは車体が重くタイヤも弱いので限界に用心したが、そもそも限界域が高すぎて試乗車で試せるものではなかった。あえて落ち葉と水の流れる谷側コーナー通過時でのみ僅かに後輪のモーター動作が体感できた(この時はかなり強く押している)。トルクメーターを見る余裕はなかったが。しかし整地ダート程度なら、明らかにアドベンチャーよりもE-Fourのほうがリアを振り回せる。アドベンチャーのほうが、あまりにも安定しているからだ。そしてE-Fourは強い瞬間トルクでリアを流すきっかけが掴みやすいのではと感じた。そして軽くリアを流しても安定していて楽しいのだ。
また一方、オンロード(舗装路)タイトコーナーでもSUVに似合わず限界域は高い(メーター読み70km程度までの高速出口導入路コーナーでの範疇)。その時のアドベンチャーの切り込みの良さと安心感と、E-FourHVに対しての限界域の感性の差が、トルクベクタリングという駆動方式に由来するものか、単にタイヤのキャパシティーに因るところなのかは不明だが、ガソリンアドベンチャーとハイブリッドGのキャラクターの差が正にこれなのだと思う。
懸案のスポーティー度については、ボディーが小さく感じられる感覚があるほどに両車ともに軽快でスポーティー。ただしスポーツモードにしてもCVTの疑似変速が変わるだけで限界は変わらない。それでも登り坂を適度に流して楽しむ分にはこのモードが適しているか。またマニュアルモードはそれなりの快活なフィールがあり、同乗者を乗せたサンデースポーツ程度では充分に快適さを味わえる(DCに対してのシフトチェンジ遅れや刺激の少ないシフト感覚、エンジンブレーキの緩さなどCVTのネガは残る)。それでもコーナーではマニュアルモードがあるだけで大味でも操る楽しさが残されている。
総評 ガソリン車アドベンチャーはコストを含めた商品としてのバランス感覚が絶妙で、特に色々といじるタイプの人にはうってつけの素材となるだろう。エンジンを回した時の爽快感と安定感は他のUSVではなかなか得られ難い。 ハイブリッドG E-Fourは、限界域は多少落ちてもCVT車としての欠点がかなりの面でカバーされていて、バランスよくモーター駆動が補い、コーナリングでのE-Four介入も自然で、段差越えでも後輪のバタツキがアドベンチャーよりナチュラルに感じられて、ハイブリッドシステムの重さが安定方向に上手く働いているように思えた。加えてE-Fourによる高いトルク感は、山道コーナーを痛快にしてくれている。
二人乗車くらいまでで軽くスポーツする(重量バランス的には一人。二人乗ると揺れの収まりが微妙に悪くなる)ならばオプションでの楽しみも加えてアドベンチャーを選択するのがベターと言えるか。 価格帯は変わるものの、家族を乗せてアウトドア用品積載でレジャーに向かう(しかも軽快に楽しみたい)なら、重量バランスのネガをHVシステムの重量とトルク感、小径タイヤ選定で上手くバランスして使いやすいハイブリッドG E-Fourが適しているのかもしれない。
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