Kakaku |
『画一的なミニバンとは一線を画する7人乗りモノスペース』 シトロエン グランド C4 スペースツアラー 2018年モデル 高山正寛さんのレビュー・評価
グランド C4 スペースツアラーの新車
新車価格: 377〜453 万円 2018年9月25日発売〜2022年7月販売終了

自動車(本体) > シトロエン > グランド C4 スペースツアラー 2018年モデル > Shine BlueHDi
プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む
2021年5月31日 23:33 [1458828-1]
満足度 | 4 |
---|
エクステリア | 5 |
---|---|
インテリア | 4 |
エンジン性能 | 5 |
走行性能 | 4 |
乗り心地 | 5 |
燃費 | 5 |
価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
シトロエンの7人乗りミニバンである「グランドC4スペースツアラー」に試乗しました。
10秒でわかるこのクルマの特徴は
?日本風ミニバンとは一線を画するオシャレなデザイン
?ボディサイズに対し、広い室内と高い積載性
?2Lクリーンディーゼルターボのゆとりある走り
を3つのポイントとして挙げました。
元々グランドC4スペースツアラーは2014年に日本で発売を開始した「C4ピカソ」の2代目にあたります。
導入当初は5人乗りの「C4ピカソ」と7人乗りの「グランドC4ピカソ」でしたが、2018年9月の大型改良で5人乗りは廃止、車名を「グランドC4スペースツアラー」に変更し、ADAS(先進運転支援システム)の充実や待望の2Lクリーンディーゼルターボを採用し、現在は「シャイン ブルーHDi」というモノグレードで販売を継続しています。
昨今のシトロエンはベルランゴやC3エアクロスSUVに代表される独創的なデザインが高く評価され販売も好調です。同じグループのプジョーブランドとの差別化もうまく行われています。
最新モデルほどではありませんが、それでも大型改良でエクステリアデザインは同じトレンドを組み込み、インテリアは全体の質感が大きく向上しています。まさにひと目見てシトロエンのクルマであるアピアランスは十分にまとっているわけです。
室内は国産に代表されるような「よっこらしょ」と乗り込むタイプのミニバンと大きく異なり、乗降性にも優れています。また視界も広く、特にフロントウインドウの縦方向が長く、停止時でもすぐ真上の信号が確認できるほどです。過去、旧型のC3には「ゼニスウインドウ」と呼ばれる独創的なフロントガラスが採用されていましたが、機能的にはこれに近いと言えます。もちろんスライディングバイザーにより直射日光を遮断することもできます。
インパネにはダッシュボード上部に12インチのパノラミックスクリーン、下部にはナビやAV機能などを表示&操作できる7インチのタッチスクリーンが搭載されています。
各機能を効率良く振り分けていますが、機能によっては階層や切り替えが少し面倒な部分もあります。
一方で過去のシトロエン車(プジョー車も)に搭載されていたカーナビ(AV)関連の機能はAppleのCarPlayやGoogleのAndroid Autoに対応するようになったことで十分な性能を手に入れました。またもっと本格的なカーナビが欲しいというニーズに対しても現在はディーラーオプションで専用カーナビ(ベースはカロッツェリアの楽ナビ)が用意されています。
筆者的にはCarPlayに高機能なナビアプリ、有償であれば「カーナビタイム」、無償であれば「Yahoo!カーナビ」を活用すれば十分と考えます。ちなみに純正カーナビの価格はETCユニットとのセットで26万1690円と高めです。ゆえにまずこのコネクト機能を使ってみて、納得できないようであれば、後からディーラーオプションで装着するというのもひとつの選択肢です。
そして注目すべきは寸法からはイメージできないほどゆとりのある室内と積載性の高さです。
2&3列目の席は全て独立した構造で3列目を格納した場合でも実測で奥行きは約1m、2列目を倒した際は1900mmを超える奥行きが確保できます。また開口部の高さも800mm超え、横幅も1100mmを超えますのでかなり大きな荷物、また試しに用意した中型犬用のドッグケージも余裕で積載できました。
標準装備されるパノラミックガラスルーフは2列目の乗員が開放感を得ることができます。一方で3列目シートはあくまでも非常用と割り切った方が賢明でしょう。
搭載するパワートレーンは前述したように2L直4のディーゼルターボです。日本市場ではマツダがクリーンディーゼルを積極展開していますが、1660kgの車両重量に対し、163ps&40.8kg-mのスペックは十分すぎるほどです。
パワフルというわけではありませんが、多人数乗車時でも高速道路への合流も極めてスムーズに行えます。アクセルで速度コントロールもしやすいので最終的にドライビングにおける疲れも少ないです。
またディーゼルのメリットであるランニングコストも高速走行を含めた燃費は19.8km/Lと優秀、さらに軽油ですから当然日々の支払いを抑えることが出来ます。
一方でADASに関しては細かなアップデートによりACCやレーンキープアシストなども標準装備化されるようになりました。ただ、国産のハイレベルなモデル比べるとその“効き具合”は少しゆるく感じます。
乗り心地に関してはシトロエン車でよく言われる「魔法の絨毯(じゅうたん)」とまではいきませんが、それでも乗り心地は良く、特にコーナリング時にゆっくりとしたロールを伴いつつ、しっかりと1本筋が通ったような接地感は見事です。ライバル車として想定されるフォルクスワーゲン ゴルフトゥーランのキビキビしたハンドリングとはちょうど対極にあるのかもしれません。
車両本体価格は425万円、ナッパレザーパッケージ装着車は464万円と高めに感じるかもしれませんが、このオプションには電動パワーシートやシートヒーターなども装着されていますので、リセールバリューの点では期待できます。
グランドC4スペースツアラーの中古車はこの原稿執筆段階で全国に20台弱しかありません。であれば、選ぶとしたら現状では新車一択。画一的な“日本型ミニバン”ではなく、日々のライフシーンを演出できる点でも大きな魅力と言えます。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった15人
「グランド C4 スペースツアラー 2018年モデル」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
---|---|---|
![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
2021年5月31日 23:33 |
![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
2019年6月22日 21:43 |
![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
2019年2月17日 00:15 |
グランドC4スペースツアラーの中古車 (6物件)
-
グランドC4 スペースツアラー シャイン ブルーHDi 認定中古車保証一年 純正ナビ ETC
- 支払総額
- 298.7万円
- 車両価格
- 283.0万円
- 諸費用
- 15.7万円
- 年式
- 2021年
- 走行距離
- 5.8万km
-
グランドC4 スペースツアラー シャイン ブルーHDi 認定中古車保証1年 ガラスルーフ ドラレコ 自動軽減ブレーキ HID ETC カープレイ&アンドロイドオート 障害物センサー
- 支払総額
- 273.0万円
- 車両価格
- 259.0万円
- 諸費用
- 14.0万円
- 年式
- 2019年
- 走行距離
- 2.6万km
-
- 支払総額
- 165.8万円
- 車両価格
- 153.1万円
- 諸費用
- 12.7万円
- 年式
- 2018年
- 走行距離
- 6.0万km
-
- 支払総額
- 237.7万円
- 車両価格
- 214.9万円
- 諸費用
- 22.8万円
- 年式
- 2018年
- 走行距離
- 5.3万km
-
- 支払総額
- 228.0万円
- 車両価格
- 218.0万円
- 諸費用
- 10.0万円
- 年式
- 2019年
- 走行距離
- 5.6万km