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『項目別評価は低いが、全体の満足度が高い希有なクルマ』 スズキ ジムニーシエラ 2018年モデル Dongorosさんのレビュー・評価
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2019年2月20日 03:30 [1197136-2]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 2 |
| エンジン性能 | 3 |
| 走行性能 | 3 |
| 乗り心地 | 3 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 5 |
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|---|---|---|
納車後1ヶ月強乗ってのレビューです。
「何と比べるか」「何を基準にするか」で採点が大きく変化する、評価が非常に難しいクルマですね。
クロカン車は初めてのにわかジムニー(シエラのAT)オーナーですので、近年乗った車や現在所有しているいわゆる普通の車(SUV、輸入セダン、軽ハイトワゴンなど)との比較が主となります。
■■ エクステリア ■■
これに惹かれて購入を決めたようなものです。
ギラギラグリルのミニバンや、派手なスポーツカーなどが気恥ずかしく感じられてしまうこの頃、肩に力の入っていないジムニーの「四角いのにどこか緩い」印象が、コンパクトなサイズ感とあわせて非常に好ましく思えます。
■■ インテリア ■■
正直安っぽいです。デザインもたいした事はない。
ですがそれがジムニーの「道具感」を増していて、決して悪くありません。
パワーウインドウスイッチが中央付近にあって助手席用のボタンが共有で1つなのも、質実剛健で道具感にあふれていた昔のメルセデスのようです。
とはいえ軟弱なジムニーオーナーとしては、実用的な面で高い点は付けられないところでもあります。
シートリフターはぜひ欲しいところですし(座高がおそらく上位0.1%に入ると思えるほど高い私はシートを2cmでも下げたい。信号が見えませんので)、やはり体型的な問題からテレスコピックが付けば即買い替えたいくらいです。
細かい事ですがドリンクホルダーはもっと使いやすい場所に欲しいですし、クルーズコントロールを付けるなら追従型にしてほしかった。
室内は広いとはいえませんが、垂直近くに立つサイドウインドウのおかげで圧迫感は感じません。
積める荷物の量も、2人乗りと考えれば十分です。
助手席側は前から後ろまで結構フラットにできますが、悲しいかな身長187cmでは、相対的に短いとはいえこの足をのばして寝ることはできません。
■■ エンジン性能 ■■
自分が過去所有した20台ほど車の中でもっとも遅いですが、トシをとったからか、必要十分と感じています。
ATが今どき4速しかない事にやや躊躇しましたけれど、後述する理由により高速では90km/h程度で巡航するのが楽という事もあって実用上さほど問題なし。
山道では頑張ってる感が多分にしますが、ちゃんとのぼります。
MTであればさらに歯痒さを感じることはないでしょう。でもトランスミッションの選択は人と使い方次第。MTでもATでもそれぞれに良さがあるはずです。
なお、初回点検に出しオイル交換をしたあたりから、エンジンが少し軽く廻るようになってきたように感じています。プラセボでないとは言い切れませんが。
■■ 走行性能 ■■
オフロードに限れば星5つに違いありません。
が、その機会はまだなく(腕もなく)、オンロードのみでの評価として星3です。
本来ジムニーはこうした評価をすべき車ではない事を重々知った上で恥を承知で書きますと、高速道路での直進性は現代の車とは思えないほど低いですし、ボール循環式という構造からくるハンドリングは、中立付近の遊びの大きさだけでなく、ハンドル動作への反応も戻りも、そのギア比も非常にダルなものです。
もっとも、これらは悪路走破性能とのトレードオフでしょうから、単純に「悪」と言うつもりはありません。
■■ 乗り心地 ■■
きれいな路面では意外なほど乗り心地は良好です。
しかしながら高速では風にもうねりにも弱く、それがある種の緊張をともなうため広義の「乗り心地」評価を下げることになりますし、一般道路でも舗装が一部荒れて小さな段差があるような場所ではリジッドサスらしい突き上げもあります。
また、ラダーフレーム&ボディマウントからくるものでしょう、独特の「ゆすられ感」があります。
なお標準装備のタイヤ(BS DUELER)は意外なまでに静粛性が高いです。乗り心地にも貢献しているだろうと思います。外観重視でオールテレーンタイヤに交換したいところですが、この点がおそらく著しく劣るだろうと考えて実現できていません。軟弱で申し訳ありません。
■■ 燃費 ■■
満タン法での計測はしていませんが、メーターの燃費計で一般路11?13km/lあたりでしょうか(AT)。車の性格を考えれば十分です。
■■ 価格 ■■
人気が出たとはいえ、そもそもが絶対数をそれほど見込めるジャンルの車ではありませんし、他車種で使い回せる部分も多くはないはずですから、バーゲン価格と言っても良いくらいだと思っています。
■■ 総評 ■■
あくまで舗装路の上に限ってのことですが、しばらく乗ってみて、どこか1980年頃までの車(昔乗った複数の中古車)を思い出しました。
エンジンもミッションも乗り味もノイズも、もちろんボディデザインも、たいへん懐かしい感じ。悪く言えば古くさい。
しかし、この車は悪路を走破する事が本来の目的であるはずです。
私のような者がその本領を発揮させる事は、残念ながらほとんどないかもしれませんが「実はそういったポテンシャルを持った車なのだ」、「やればできる子」と密かな悦に浸ることのできる車です。
200万円そこそこでこうした楽しみが手に入る車が、現在どれだけあるでしょう。
そう考えるからか、上記したドタバタ感とも言える特徴も短所とばかり言い切ることはできませんし、むしろそれを楽しんでいる自分に気付きます。
気取らず気張らず、たとえ隣にどんな車が止まっても、たとえ舗装道路しか走らなかったとしても、たとえ高速はずっと左車線キープだったとしても、おおらかな気持ちでのんびり乗れる素敵なクルマです。
それぞれの点は低くても、気持ちを含めた総合点は星5ですね。
- 乗車人数
- 1人
- 使用目的
- レジャー
- 頻度
- 週1〜2回
- 重視項目
- その他
- レビュー対象車
- 新車
- 購入時期
- 2018年12月
- 購入地域
- 熊本県
- 新車価格
- 205万円
- 本体値引き額
- 5万円
- オプション値引き額
- 5万円
※値引き額は参考値ですので、詳細は各ディーラーにお問合せください。
参考になった133人(再レビュー後:109人)
2019年2月2日 17:11 [1197136-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 2 |
| エンジン性能 | 3 |
| 走行性能 | 3 |
| 乗り心地 | 3 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 5 |
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|---|---|---|
納車後1ヶ月強乗ってのレビューです。
「何と比べるか」「何を基準にするか」で採点が大きく変化する、評価が非常に難しいクルマですね。
クロカン車は初めてのにわかジムニー(シエラのAT)オーナーですので、近年乗った車や現在所有しているいわゆる普通の車(SUV、輸入セダン、軽ハイトワゴンなど)との比較が主となります。
■■ エクステリア ■■
これに惹かれて購入を決めたようなものです。
ギラギラグリルのミニバンや、派手なスポーツカーなどが気恥ずかしく感じられてしまうこの頃、肩に力の入っていないジムニーの「四角いのにどこか緩い」印象が、コンパクトなサイズ感とあわせて非常に好ましく思えます。
■■ インテリア ■■
正直安っぽいです。デザインもたいした事はない。
ですがそれがジムニーの「道具感」を増していて、決して悪くありません。
とはいえ軟弱なジムニーオーナーとしては、実用的な面で高い点は付けられないところでもあります。
シートリフターはぜひ欲しいところですし(座高が非常に高い私はシートを2cmでも下げたい。信号が見えないので)、やはり体型的な問題からテレスコピックが付けば即買い替えたいくらいです。
細かい事ですがドリンクホルダーはもっと使いやすい場所に欲しいですし、クルーズコントロールを付けるなら追従型にしてほしかった。
室内は広いとはいえませんが、垂直近くに立つサイドウインドウのおかげで圧迫感は感じません。
積める荷物の量も、2人乗りと考えれば十分です。
助手席側は前から後ろまで結構フラットにできますが、悲しいかな身長187cmでは足をのばして寝ることはできません。
■■ エンジン性能 ■■
自分が過去所有した20台ほど車の中でもっとも遅いですが、トシをとったからか、必要十分と感じています。
ATが今どき4速しかない事にやや躊躇しましたけれど、後述する理由により高速では90km/h程度で巡航するのが楽という事もあって実用上さほど問題なし。
山道では頑張ってる感が多分にしますが、ちゃんとのぼります。
MTであればさらに歯痒さを感じることはないでしょう。でもトランスミッションの選択は人と使い方次第。MTでもATでもそれぞれに良さがあるはずです。
■■ 走行性能 ■■
オフロードに限れば星5つに違いありません。
が、その機会はまだなく(腕もなく)、オンロードのみでの評価として星3です。
本来ジムニーはこうした評価をすべき車ではない事を重々知った上で恥を承知で書きますと、高速道路での直進性は現代の車とは思えないほど低いですし、ボール循環式という構造からくるハンドリングは非常にダルなものです。
もっとも、これらは悪路走破性能とのトレードオフでしょうから、単純に「悪」と言うつもりはありません。
■■ 乗り心地 ■■
きれいな路面では意外なほど乗り心地は良好です。
しかしながら高速では風にもうねりにも弱く、それがある種の緊張をともなうため広義での「乗り心地」評価を下げることになりますし、一般道路でも舗装が一部荒れて小さな段差があるような場所ではリジッドサスらしい突き上げもあります。
また、ラダーフレーム&ボディマウントからくるものでしょう、独特の「ゆすられ感」があります。
なお標準装備のタイヤ(BS DUELER)は意外なまでに静粛性が高いです。乗り心地にも貢献しているだろうと思います。外観重視でオールテレーンタイヤに交換したいところですが、この点がおそらく著しく劣るだろうと考えて実現できていません。軟弱で申し訳ありません。
■■ 燃費 ■■
満タン法での計測はしていませんが、メーターの燃費計で一般路11?13km/lあたりでしょうか(AT)。車の性格を考えれば十分です。
■■ 価格 ■■
人気が出たとはいえ、そもそもが絶対数をそれほど見込めるジャンルの車ではありませんし、他車種で使い回せる部分も多くはないはずですから、バーゲン価格と言っても良いくらいだと思っています。
■■ 総評 ■■
あくまで舗装路の上に限ってのことですが、しばらく乗ってみて、どこか1980年頃までの車(昔乗った中古車)を思い出しました。
エンジンもミッションも乗り味もノイズも、たいへん懐かしい感じ。悪く言えば古くさい。
しかし、この車は悪路を走破する事が本来の目的であるはずです。
私のような者がその本領を発揮させる事は、残念ながらほとんどないかもしれませんが「実はそういったポテンシャルを持った車なのだ」、「やればできる子」と密かな悦に浸ることのできる車です。
200万円そこそこでこうした楽しみが手に入る車が、現在どれだけあるでしょう。
そう考えるからか、上記したドタバタ感とも言える特徴も短所とばかり言い切ることはできませんし、むしろそれを楽しんでいる自分に気付きます。
気取らず気張らず、隣にどんな車が止まっても、たとえ舗装道路しか走らなかったとしても、たとえ高速はずっと左車線キープだったとしても、おおらかな気持ちで乗れる素敵なクルマです。
それぞれの点は低くても、気持ちを含めた総合点は星5ですね。
- 乗車人数
- 1人
- 使用目的
- レジャー
- 頻度
- 週1〜2回
- 重視項目
- その他
- レビュー対象車
- 新車
- 購入時期
- 2018年12月
- 購入地域
- 熊本県
- 新車価格
- 205万円
- 本体値引き額
- 5万円
- オプション値引き額
- 5万円
※値引き額は参考値ですので、詳細は各ディーラーにお問合せください。
参考になった24人
「ジムニーシエラ 2018年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2025年4月30日 23:32 | ||
| 2025年4月15日 08:58 | ||
| 2025年4月6日 13:35 | ||
| 2025年3月30日 17:35 | ||
| 2025年3月30日 03:06 | ||
| 2025年2月16日 22:14 | ||
| 2025年1月13日 23:51 | ||
| 2024年12月23日 15:20 | ||
| 2024年12月16日 03:22 | ||
| 2024年11月1日 13:39 |
ジムニーシエラの中古車 (全2モデル/1,011物件)
-
- 支払総額
- 277.3万円
- 車両価格
- 266.0万円
- 諸費用
- 11.3万円
- 年式
- 2023年
- 走行距離
- 1.9万km
-
- 支払総額
- 292.2万円
- 車両価格
- 278.0万円
- 諸費用
- 14.2万円
- 年式
- 2019年
- 走行距離
- 4.5万km
-
- 支払総額
- 165.6万円
- 車両価格
- 149.6万円
- 諸費用
- 16.0万円
- 年式
- 2014年
- 走行距離
- 5.6万km
-
- 支払総額
- 275.6万円
- 車両価格
- 264.9万円
- 諸費用
- 10.7万円
- 年式
- 2023年
- 走行距離
- 1.0万km
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