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『たまにはフレンチテイストを味わうのもいい感じ』 ルノー カジャー 2017年モデル 高山正寛さんのレビュー・評価
カジャーの新車
新車価格: 344〜347 万円 2017年8月31日発売〜2019年10月販売終了
中古車価格: 138〜164 万円 (8物件) カジャー 2017年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > ルノー > カジャー 2017年モデル > インテンス
プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む
2018年8月30日 22:39 [1154434-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 3 |
| 乗り心地 | 3 |
| 燃費 | 無評価 |
| 価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
「こういう味付けはあるなあ」。ルノーのCセグメントSUVである「カジャー」に試乗する機会に恵まれました。
とにかくまだまだ日本も含めたグローバル市場でのSUV人気は続いています。特にC&DセグメントのSUVの販売は好調です。一方でこれだけSUVが人気だと人によっては“食傷気味”、言い換えればどれも同じように見えてしまい選ぶのが難しいのも現実です。
だから、というわけではありませんが「とにかく人とは違うライフスタイルを演出したい」と考えている人にとってはこのカジャーは候補に入れたい1台だと思います。
そもそもカジャーは2017年8月に100台限定で日本に導入されました。この時のグレード名は「カジャーBOSE」で価格は344万円。つまりBOSEのサウンドシステムとパノラミックルーフが特別に装着されていました。またボディカラーも通常では2万1600円高となる「ブラン ナクレ(白)」のみという設定でした。まずこの価格と装備を頭に入れておいてください。
クルマとしてはルノーと日産が共有するプラットフォームである「CMF C/D」、日本ではエクストレイル、海外ではキャッシュカイ(日本では残念ながら絶版となってしまったデュアリスの現行モデル)がこれを使用します。
デザインとしては特に全高を1610mmに抑えることでスポーティかつスタイリッシュなイメージに仕上げています。
室内に乗り込んでみると、エクステリアの大胆さからとはやや異なり造型自体はシンプルです。ただこれもまたフランス車に多い実用性重視の表れでもあります。変に華美な装飾は不要で逆に言えば日々見て触れる部分ゆえに飽きが来ない仕上がりとも言えます。
それでもナパレザーを用いたステアリングホイールやサテンクロームの加飾が“効果的”に配置されている点などは「ほほう」と感じさせます。
つまり“1点豪華主義”ではありませんが、目利きが出来る人から見れば「コストはかけるべきところにはかける」、わざわざ高級なナパレザーを使う点などは良い意味での「合理性の高さ」を感じさせます。
また着座して一番感じたのがこのステアリングホイールのタッチとシートのクッション性の良さです。個人的には腰痛持ちということであまり柔らかめのシートは身体に合いません(医者にも固めのものを薦められている位なので)。しかしカジャーのシートに身を委ねるとゆっくりと沈み込んでいき、最後はフワッと身体を優しくかつ、きちんとサポートしてくれます。言い換えればクッションの奥の部分にも“芯の強さ”を持っており、クルマのロール感とのマッチングも十分です。
また搭載されている「R-Link2」と呼ばれるマルチメディアシステムに関してもカーナビ機能こそ持ちませんが(この辺も合理的?)Appleの「CarPlay」やGoogleの「Android Auto」にも対応しています。
ルノーの過去のモデルはこの手のシステムの初期設定が非常に煩わしかったのですが、ケーブルを接続してタッチパネルを操作するだけですぐに使えます。この他にもBluetoothやUSB接続にも対応しており、車両の各種設定もここに集約しているので機能的には十分と言えるでしょう。それでも、もはやディスプレイの大きさ自体は7インチの時代ではないので今後は最低でも8インチは欲しいところです。
搭載するパワートレーンは1.2L直4ターボですが実用域のトルクも十分で組み合わされる7速DCTの変速ショックも少なく(最近のルノー車はこの傾向が多く好印象)街中から高速道路まで特に不満は感じませんでした。
乗り心地に関しても前述したシートとの相性も良いと感じます。ただ標準装着されていた225/45R19「コンチスポーツコンタクト5」は正直オーバースペックだと思いました。確かにハンドリングの切れの良さなどには貢献していると思いますが、細かな路面からの振動の入り方が気になってくるともうワンサイズ下げても良いのではないか、見た目はカッコイイけどせっかくの乗り味を少しスポイルしている印象も受けました。
カジャーはモノグレードで価格は347万円、冒頭に述べた100台限定の車両から3万円高くなります。ただ限定車はBOSEサウンドシステムとパノラミックルーフが付き、一方で現行モデルはそれが無い代わりに本革シートが装着されます。どちらが良いかは好みと言ってしまえばそれまでですが、限定車のシートの風合いも決して悪くはなかったゆえにせめてそれぞれをメーカーオプションにすることで「選択の自由」を与えて欲しかったのが本音です。それが結果として車両価格を下げることにも繋がります。
また先進安全装備に関してもこの時代でまだクルーズコントロールが“アダプティブ”でないなど気になる部分はありますが、LDWやBSW、また駐車をサポートする「イージーパーキングサポート」も標準装備することで歩みは遅くとも進化は続けています。
冒頭に書いたように「SUVは欲しいけど、人とは違うライフスタイルを演出してみたい」と考えている人にとっては存在感のあるちょっと気になる1台。クルマ購入時はどうしても“スペック云々”で語りたくなりますが、「たまにはフレンチもいいかも」という少しゆる〜い感覚で選べるクルマなのかもしれません。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった5人
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