マツダ CX-8 2017年モデルレビュー・評価

レンタカーで借りました。

【エクステリア】
意匠は最近のマツダそのものです。好きな人にはハマる、自分は好きでも嫌いでもなく、という感じ。
投影面積の割に小さく感じるので、箱車が嫌いな人は良い印象を抱くとおもいます。

【インテリア】
意匠はきれいにまとまっていて、値段の割に高級感もあり良いです。ただちょっとタイトかな。
パッケージの面では、居住空間でいえばシエンタやフリードあたりのコンパクトミニバンと同程度です。3列目の足元は狭く、3列目に人を乗せるには2列目もタイトなまで前にスライドさせないといけない。Mクラス以上のミニバンからの乗り換えは厳しいです。プリウスαとかジェイド相手なら天国に感じそうですが。
ただ車幅があるので横方向はまあまあ快適です。2列目ベンチシートにチャイルドシート、ジュニアシートを装着のうえ成人男性がなんとか座れるくらい。
3列目シートは狭いけど肉厚なところがいいですね。収納の際は背もたれを前に倒すだけというところもE52エルグランドを彷彿とさせます。
荷室は3列目使用時でもそこそこ確保されており、床下収納も広いのが良いと思いました。ただ2列使用時はラゲッジ床面が高いため3列目床下収納可能なミニバンにはかなり劣り、2列シート車と同等の印象です。
あとSUVゆえにフロアおよびサイドシルが高く乗り込みが難しいのも気になりました。5歳の息子も高齢の母もあちこちに手をかけてなんとかよじ登っていました。

【エンジン性能】
ディーゼル車でした。
音は煩いというほどではなくディーゼルにしては静かなのかもしれないですが、常時聞こえている感じで一般的なガソリン車には劣ります。
トルクはありますが、電動車に慣れていると特に感銘を受けるレベルではありません。
回転数・レッドゾーンが低いので、下り坂でエンジンブレーキを使用する際、ガソリン車だったら2段さげられそうな時でも1段しか下げられないことがありました。
あとアイドリングストップから復帰する際のレスポンスが少し悪いので、アイドリングストップはオフの方が運転しやすかったです。

【走行性能】
普通に走る分には大きさを感じさせない走りっぷりでした。良いと思います。

【乗り心地】
基本的に硬めで乗用車的です。ホイールベースの割にクイックな印象でした。
ただ段差や急制動などの急な動きでは、SUV独特のお神輿の上に担がれているような感覚があります。

【燃費】
正確な数字は覚えていませんが燃費はよかったです。

【価格】
レンタカーのため無評価。

【総評】
コンパクトミニバン並の空間かつ乗り込みにくい車にこれだけの値段なりの価値を見出すか？というところが分かれ目になると思います。
3列目は緊急用という使い方だったら全然問題ないですし、乗るのが若者だけなら3列目常用でもありだと思います。
ただ我が家は幼児から高齢者まで乗せるのでミニバンじゃないと厳しいな、というのが結論でした。
特に乗り込みに関しては、たとえローダウンしたとしても厳しいです。

高校時代からの友人が突如CX-3から買い替えてました。曰く、ウチが１シリーズから３シリーズに買い替えた事に対抗意識でらしいですが（笑）

【エクステリア】
日本車離れしたエクステリア。
マツダは、日本勢より欧州勢をライバルとしてるんじゃないかと思う位、欧州車っぽいデザイン。
ただ大きい分、CX-3より間延びした感じはしますね…（あまり大きい車を好まない自分の主観です）

【インテリア】
レザーシートにソフトパッド、シフトブーツ、オルガンアクセル。
要所要所に高級感満載。質感高い。
内装の高級感だけならウチの３シリーズ、負けてます。

【エンジン性能】
クリーンディーゼルの良さは、友人の前車CX-3の頃からよく分かってるつもりです。
聞こえてくるディーゼル特有のガラガラ音もCX-3より抑えられてる感じ。

【走行性能】
Gベクタリングコントロールとかいうやつのお陰で、コーナリングにも不安が無いそうです。

【乗り心地】
見た目は欧州車ですが、当たりは柔らかく、やはり日本車なんだなと感じます。

【燃費】
12km/l位だとか。
大柄な車体だけに、思った程は伸びないみたいです。

【価格】
全部込みで470万だったとか。
中々高いですね。

【総評】
欧州車乗りたいけど、メンテやマイナートラブルが怖いって向きの人なら、今のマツダ車はドンピシャなんじゃないでしょうか？

第一印象。「CX-5が長くなっただけだな。」
コンセプトカラーをシルバーにし目新しさを出そうとしているが、CX-5登場時の稲妻に打たれるような衝撃はない。
共通パーツを使用しコストダウンを図るマツダの企業努力は汲むべきところがあるが、二番煎じ感は否めず。
CX-5時代に煤が溜まる事で問題となったエンジンは、既に改善され８ではそれを更に馬力アップしつつも静粛性を高めたものを積んでいるとのマツダ営業員の談。　8の最新エンジンは、エンジンに悪評のあった5にも今後適用されるらしい。

5ｍ近い全長で乗り味はトラックのような感覚だが、もたつきはなくキビキビ走れる。車高が気持ち高くなったせいか、死角もトラックのような感覚に思える。　高級感も以前乗車したことのある1500万円の箱車となんの遜色もない。

ＣＸ-８の新鮮味は薄いが、大人数が乗車できるファミリーカーなど用途で勝負というところ。
5より50万〜100万ほど高いが、友達や家族が沢山いる人には重宝されるだろう。