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『DS4にSUV感覚のデザインを与えたクロスオーバーモデル』 シトロエン DS 4 CROSSBACK 2016年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
DS 4 CROSSBACKの新車
新車価格: 331〜361 万円 2016年4月1日発売〜2018年12月販売終了
自動車(本体) > シトロエン > DS 4 CROSSBACK 2016年モデル > ベースグレード
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2016年8月20日 00:13 [953822-1]
| 満足度 | 3 |
|---|
| エクステリア | 3 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 3 |
| 走行性能 | 3 |
| 乗り心地 | 3 |
| 燃費 | 2 |
| 価格 | 2 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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DS4のマイナーチェンジに合わせ、DS4クロスバックという新型車が追加設定された。DSは従来はシトロエンの一部だったのだが、2015年からシトロエンから独立した別のブランドとして扱わうようになった。
シトロエンというブランド自体が日本ではあまり浸透していないので、それをさらにDSとふたつに分けてもますます浸透させるのが難しいように思うが、フランス本国やヨーロッパでのブランド化に合わせて日本でもDSの独立化が図られた。
そしてDS4のマイナーチェンジを実施するのに合わせ、DS4クロスバックという新しいSUV感覚のクロスオーバーモデルを設定したのだ。
DS4クロスバックには、プジョー・シトロエン・ジャポンが御殿場市のミュゼオ御殿場の駐車場をベースに開催したメディア関係者向け試乗会に出席し、用意された広報車両に試乗した。クロスバックとしては単一グレードのモデルである。
外観デザインはまず個性化されたフロントグリルが注目される。グリルの中央には、従来のダブルシェブロンに変わってDSのエンブレムが配置され、グリルの周囲もDSウイングというデザイン処理によって大きくメッキモールで囲まれている。DSならではの顔つきが表現されている。
クロスオーバーモデルらしくルーフレールを備えるほか、ルーフエンドスポイラー、バンパー、17インチのブラックホイール、ホイールアーチなどがDS4クロスバックに専用の仕様となる。
このルーフレールを備えることなどによって、標準のDS4に対して30mm高い1530mmの全高を持ち、最低地上高も20mm高い170mmの設定とされている。ただ、マイナーチェンジ前のDS4は全高が1535mmだったから、DS4クロスバックの全高はむしろ5mm低くなっている。
あるいは最低地上高にしても、マイナーチェンジ後のDS4は150mmに下げられているが、従来のDS4は170mmであり、DS4クロスバックの最低地上高は特に高くなったわけではない。これまでと同じなのだ。従来のDS4の170mmがやや高めであったともいえるのだが、インポーターの発表資料を見ただけだと、クロスバックがやや高くなったかのように思ってしまう。
ボディは5ドアハッチバックでシトロエンC4をベースにしたものだ。リヤドアの把手がピラーに隠された形になっているほか、ドアと一緒にクォーターウインドーの部分も一緒に開くようになっている。この三角形の出っ張りは相当に邪魔なもので、注意しないと体をぶつけて痛い思いをすることになる。このようなデザインがなぜ許されるのかと思う。
ドアの開口部はあまり大きくなくて乗降性も良くないし、乗り込んだ後の室内空間もこのクラスのクルマとしては狭い。事実上二人で乗るクルマと考えたほうが良いだろう。
搭載エンジンは1.6Lのダウンサイジング直噴ターボで、アイシン製の電子制御6速ATが組み合わされている。121kW/240N・mの動力性能はこのクラスの平均値ともいえる数字だが、このクラスとしてはやや重い部類に入る1370kgの車両重量が影響して、走りは特に元気が良いという感じではない。トルクの余裕とATとのマッチングの良さなどによって低速域から滑らな走りを実現している。
パワートレーンについては、デビューした当初に比べるとパワーがやや向上して、トランスミッションが6速EGSから6速ATに変わっているが、これ自体はマイナーチェンジ前のモデルにも搭載されていたものだ。
シトロエンに由来するDS4クロスバックは、乗り心地の良さが特徴かと思ったら、必ずしもそうではなくて、ややスポーティな方向に味付けを振った印象だ。シトロエン特有の柔らかさではなく、むしろしっかりした硬めの乗り心地を感じさせた。170mmの最低地上高は従来のDS4と同じながら、一般的にいえばやや高めの設定なので、操縦安定性を確保するためにもやや硬めの味付けとしているようだ。
DS4クロスバックの価格は338万円でDS4の中では最も高い。ベースグレードのシックは293万円だから45万円高の設定である。シックのLEDビジョンパッケージと比べても12万円高の設定である。DS自体がプレミアム感のあるモデルとしてやや高めである上で、クロスバックにはさらに高い価格が設定されている。試乗車にはクラブレザーシートやSDナビゲーションなど、60万円ほどのオプションが装着されていた。ちょっと選びにくい価格であるように思う。
また、DSに限らずプジョー・シトロエングループのクルマは全体に、安全装備の採用に遅れが目立つ。ABSやSRSエアバッグ、横滑り防止装置などの法規で決められている装備は用意されているが、先進緊急ブレーキなどの運転支援装備は何も装備されていない。このあたりも大いに不満なポイントである。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった8人
「DS 4 CROSSBACK 2016年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2017年11月12日 08:38 | ||
| 2016年8月29日 22:06 | ||
| 2016年8月20日 00:13 | ||
| 2016年6月27日 02:51 |
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