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『SUV感覚を備えた個性的なデザインのコンパクトカー』 スズキ イグニス 2016年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
イグニスの新車
新車価格: 138〜200 万円 2016年2月18日発売〜2024年5月販売終了
中古車価格: 46〜195 万円 (345物件) イグニス 2016年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > スズキ > イグニス 2016年モデル > HYBRID MZ
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2016年8月10日 01:05 [951419-1]
| 満足度 | 3 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 3 |
| 走行性能 | 3 |
| 乗り心地 | 2 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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このところ登録車に相次いで新型車を投入しているスズキが、2016年1月に発売した新感覚のコンパクトカーがイグニスだ。
イグニスはスズキのラインナップの中ではスイフトの下に位置して登録車のベーシックラインを受け持つモデルになる。小さなクルマでありながら、SUV感覚の個性的なデザインを採用するクロスオーバーモデルに仕立てられている。
イグニスには、スズキが御殿場市のミュゼオ御殿場をベースに開催したメディア関係者向け試乗会に出席し、用意された広報車両に試乗した。試乗グレードはハイブリッドMZだ。
ボディサイズは3700mm×1660mm×1595mmという独特のパッケージングを採用する。全長が4mを切るのは相当にコンパクトだし、全幅も5ナンバー枠の1700mmを使い切らずに1660mmに抑えている。それでいながらSUV感覚の背の高いパッケージングとしたことで、全高は1595mmという一般的なタワーパーキングには入庫できない高さになった。コンパクトカーといってもちょっと変わったパッケージングを持つのがイグニスである。
SUV感覚のモデルであるため最低地上高は180mmとされている。FF車も4WD車も同じ数値だ。一般的なクルマが150mm程度であるのに比べるとやや高めの設定である。コンパクトなボディを生かして最小回転半径は4.7mとかなり小さめだ。
スズキの説明によると、外観デザインにはスズキの過去のモデルに採用されたデザイン要素が随所に採用されている。たとえばヘッドライトは初代セルボから、フェンダーガーニッシュはエスクードから、リヤクォーター部分はフロントクーペから、Aピラーはスイフトからという具合に、いろいろなスズキ車からインスピレーションを得てデザインされたという。
インテリアはそうした部分はなく、むしろシンプルかつクリーンな感じでまとめられている。ボディカラーがイメージカラーのオレンジである場合にはドアの把手やセンターコンソールの部分がボディ同色とされているが、試乗車は赤だったので、そのような仕様にはなっていなかった。
室内空間は前席はともかく、後席はさほど広いとはいえない。後席のシートは前後にスライドさせることが可能だが、いっぱいに下げても特に広いというほどではない。逆にいっぱいに前に出しても何とかニースペースは確保される。前席に対して座面の高さが高めに設定されているので、後席からも前方視界が開けるのは良い点だ。ただ、5人乗りなのに後席中央に3点式ヘッドレストレイントがないのはいただけない。
搭載エンジンは直列4気筒1.2LのKC12型。これにISG(モーター機能付き発電機)を組み合わせることで簡易型のマイルドハイブリッド車としている。エンジンの動力性能は67kW/118N・mと平凡なものだが、これに走行条件に応じてごく短時間ながら2.3kW/50N・mのモーターの動力性能が加わることで、そこそこ元気の良い走りを実現する。
新プラットホームを採用した最近のスズキ車の例に漏れず、車両重量は880kgと相当に軽いので、走りがそこそこ元気の良いものになるのは当然という感じである。
ハイブリッドはスズキが軽自動車を中心に搭載するS-エネチャージを進化させたもので、走行中からエンジンを停止させるアイドリングストップ機構も組み合わされている。EV走行が可能な本格的なハイブリッドシステムとは異なるが、電気の支援を得ることで試乗車で28.0km/Lという低燃費を実現している。実用燃費がその7掛けだとしても、20km/L前後の燃費が得られそうだ。
組み合わされるトランスミッションはスズキ車に共通の副変速機付きCVT。変速フィールなどは可もなく不可もなくといった感じである。発進時にちょっともたつく感じがあるときなど、グイとアクセルを踏み込むと、副変速機が低速側に切り替わってやや唐突感のある出足になる。このあたりはもうひと工夫が欲しい感じである。
足回りについても同様だ。最低地上高が高めなことで操縦安定性にネガティブな影響が出ているような印象はなかったが、乗り心地については特に好ましいものとはいえなかった。平坦な舗装路を走っている分には良いのだが、路面の荒れた部分での乗り心地は良くないし、マンホールなどの突起がある部分では突き上げを感じた。コンパクトカーの平均レベルといえばそうなのだろうが、だからこそもうひと頑張りが欲しい印象だった。
イグニスはコンパクトカーの割に装備が充実していて、先進緊急ブレーキについては人間を見分けるタイプのデュアルカメラブレーキサポートがオプション設定されている。フロントのSRSサイドエアバッグや誤発進抑制機能、車線逸脱警報などもセットにしたものだ。
イグニスにはMG、MZ、MXの3グレードの設定があり、ベースのMGの価格は130万円台からスタートするが、安全装備のセーフティパッケージを装着すると150万円弱となる。試乗車のMZは最上級グレードで安全装備付きでは170万円台前半だ。エコカー減税を引いて、全方位モニター付きのカーナビをオプション装着し、諸費用などを含めるとざっと200万円の予算である。
コンパクトカーを買う予算としては決して少ない予算ではないが、装備の良さなどを考えると、納得モノの価格と言うべきだろう。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった181人
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| 2021年12月31日 22:03 | ||
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| 2021年6月26日 19:00 | ||
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