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『極意:ベースグレードを余すことなく堪能すべし』 トヨタ アルファード 2015年モデル ヒラミーさんのレビュー・評価
アルファード 2015年モデル
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アルファードの新車
新車価格: 319〜1546 万円 2015年1月26日発売〜2023年6月販売終了
中古車価格: 95〜9176 万円 (6,441物件) アルファード 2015年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > トヨタ > アルファード 2015年モデル > X
2023年4月3日 23:08 [1700137-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 4 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 無評価 |
| 価格 | 5 |
アルファードといえば登場から8年が経ち、後継の40系の準備が進んでいるそうですが、一度町に出れば見かけない日はまずありません。これぞまさしくトヨタのフラッグシップというべきクルマですが、今までレビューしてきませんでした。
しかし、まもなく40系が登場します。そこで、ここでは僕なりの視点でのレビューを残しておくことで、今もたくさんいらっしゃるであろうアルファード検討中の方々が、40系が登場してきた時に比較できる素材になればと思います。
レンタカー屋で仕事をしていた時、たまに乗る機会がありました。1度の乗車は短いものでしたが、回数は多いのである程度クルマを分かってはいるつもりです。
【エクステリア】
デビュー当初から賛否の分かれたところだが、僕もこれはこれがアルファードだぞと手放しでは喜べない。というのも、高級車とはもっと品があっていいものだと思うのだ。しかし、このクルマを見れば、フロントグリルなんかメッキギラギラでお世辞にも品があるとは言えない。
【インテリア】
車内は流石にベースグレードでも高級車の雰囲気が漂う。天下のトヨタがお金をかけて作っただけある。
高級車と言うからにはインテリアアクセサリーにも質の高さが求められるが、まずはシート。縞模様はともかく、大事なのは座り心地。素材はファブリックだが、上質な柔らかいものになっているので、座り心地は良い。サイドサポートはもう少ししっかりしても良さそうだが、トヨタ車のシートで全体的に弱い傾向にある背中から腰にかけてのサポートは比較的良い。
運転席まわりだが、ステアリングはウレタンで少しザラザラ感が気になる。もう少しこん感触が和らげば良いのだが。それ以外はほぼ必要十分と言いたいが、惜しいところがある。
1つはエアコンの操作パネル。タッチ式なのだが、これが微妙に扱いにくい。しかも、夜になると細かく書かれた文字が見えにくく、どれを押したら良いのか分からなくなるという問題が起こる。…これは僕の視力にも問題があるかもしれないが。
もう1つはディスプレイオーディオ。正直これの方が問題だ。操作性については普通といった感じで別に言うことはないのだが、この画質はなんだ。ヤリス用などと大して変わらない粗っぽいもので、これならAftermarketナビが欲しくなる。しかし、これがデフォルトで着いている以上、後から外すのにはそれ相応の手間と費用がかかるのが痛いところだ。
後席の居住性だが、ここは流石に大型ミニバンだけあって文句のつけどころはないが、こんな高級車でも内張りは樹脂なのね…。これがベースグレードだからか。ちょっと残念。
【エンジン性能】
2.5L4気筒の2AR-FE型はパワー182馬力でトルクが24kgf・mとのことだが、感覚的にはもう少し欲しい。僕個人の理想としては、パワーは220か230馬力ぐらい、トルクは30kgf・mぐらいあると過不足なく使えると思う。
ただ、このエンジン自体も決して悪いことばかりではない。というのも、まず扱いやすい。パワーもトルクもフラットな感じで街乗りには寧ろ丁度いい。強いて言えば2500回転辺りの少し回したぐらいのトルクが細いので、この辺りは少々かったるく感じる。それと静粛性は遮音材の効果も相まって、エンジンさえ回さなければそれは静かなものだ。
【走行性能】
まず、僕はクルマの走行性能を見る時にボディ剛性から見るのだが、この大きさでこれだけしっかりしていれば充分だと思う。プラットフォームは旧型の20系と同じものだが、特に剛性が足りない感じはない。恐らく旧型よりもかなりスポット増しなどをして剛性は上がっているのだろう。
サスペンションは程良くソフトな印象だが、タイヤが高偏平(215/65R16)なので、ロールが少し大きい。上下方向のピッチングはある程度抑えられているが、ブレーキをかけた時のリヤの接地感が薄まる感じがあるので、もう少しリヤはストロークを減らすかカタくしてリフトを減らす方向でもいい気はする。あるいは、タイヤのトレッド幅を広げて接地面積を増やす意味で17インチも考えてみて良いと思う。
CVTは滑ったような感覚も少なく、マニュアルモードもちゃんと使えるもので良い。カローラなどに付いているのはオタンコなので、あんなのだったらどうしようかと思ったが。
ブレーキは少し甘い。というより、やはり2トン近い車重がきいて、ブレーキをかけても距離が食われていく感じ。これはブレーキのキャパを上げるしかない。
【乗り心地】
先述のソフトなサスと高偏平なタイヤのおかげで乗り心地は随分と柔らかく、ボディも船のようなゆったりとした動きをする。道の悪いところでもそこまで気にもならないので、このアシは本当に優秀なんだと思う。1クラス下のノアとかもこういうの見習って欲しいな…。あのアシ、街乗りでもカタいんだもん…。
【燃費】
1回の乗車が短距離でこれは計れなかったので無評価。ただ、あの重い車重で燃費が良いとは思えない…。
【価格】
このベースグレードが新車で約360万円ということだが、これで充分だと思う。後述するが、700万も800万もかける必要は恐らくない。
【総評】
今回はもうすぐモデルチェンジというタイミングでのアルファードのレビューだったが、このパフォーマンスなら僕は買いだと思う。それも、このベースグレードをね。
というのも、これだけ素性が良いのなら、エンジンパワーと低画質のナビにさえ目を瞑れば、これ以上何を求めるのか。シートを電動にしても運転する時にはドラポジ合わせるのにムダに時間がかかるし、革シートにしてもカタいし滑りやすくなるし、エンジンを3.5Lにしたら速くはなるんだろうけど燃費なんか多分あったもんじゃない。
それならもうこれで充分じゃね?というのが、今回の結論にして僕の思うアルファードの極意である。700万、800万かけて最上級グレードを買ったところで、要はこれの電気仕掛けをモリモリにした仕様とでも言えばそれまでなのだから、それなら360万円でこの素性の良さを余すことなく堪能することがこのクルマにおける最高の贅沢だと思う。
- レビュー対象車
- 試乗
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