スズキ アルトバン 商用車 2014年モデル VP（2014年12月22日発売）レビュー・評価

アレック イシゴニスが初代ミニを開発する時に、A地点からB地点に移動する際、いかに効率の良い乗り物を…と考え、初代ミニが生まれたといいます。
今、世界を見渡して、自動車の価値観はどうなってしまったでしょうか？
安全性、快適性、経済性、デザイン、見栄…
どんどん、と求められるものが多くなりすぎて
価値観が多様化する中、個性はデザインの中にしか現れない…
そんな製品になってきているのだはないかと考えます。

さて、本題です。

このクルマは、クルマの在り方を原点に戻したようなクルマです。

まさに、初代ミニのようなクルマだと思っています。

1.エクステリア
この時代にグリルレスの快いデザイン。賛否両論ありますが、装飾品なしでここまでインパクトのあるマスクは、よくできたデザインだと思います！
塊感のある全体のシルエット、サイドのショルダーラインは、思いつきでできたデザインではないです！

2.インテリア
インテリアもしかり、さっぱりとした中に細かな配慮があります。
例えば、カップホルダーは、紙パックも置けるようになってたり、見た目は簡素なフロントシートですが、当方身長176cm男性ですが全身を預けることのできる、余裕のシートサイズで、かけ心地も優秀です。
ただ、この値段なので材質は至る所でチープですね。

3.走行性能
R06AのVVTも付いていない、シンプルなエンジンですので耐久性に優れていると感じます。
このエンジンは、ロングストローク型のユニットですので、ターボ無しであればK6Aよりも扱いやすくていいですね。
AGSは慣れれば、クルマと対話してるようで私は好きです。ちょっとアクセルを抜いてあげればシフトアップしてくれます。
驚いたのは、下り坂ではシフトダウンしてエンジンブレーキを積極的に効かせてくれます。話によると、このミッションのチューニングにはあの名門、マニエッティ・マレリが関与しているらしく、日本車最安のクセにフェラーリを操れる愉しさもあります(笑)

4.燃費性能
AGSは高速道路を多用する場合、CVTより効率的なのは皆さんご存知の通りですが、街中を乗る場合でも、20?/ℓはいきます。

5.快適性
はい、コレは乗る人の求めるもので変わりますね。本来の目的を達成する為には十分な装備です。足らなければ、あとで付ければいいのです！
パワーウィンドウじゃないところは、高評価です！微調整もできますし、もし、水害で脱出しなくてはらない時は生存確率が上がります。

6.価格
新車でこんな価格で出していただいたスズキさんに感謝です。

7.総評
完全に、通勤専用車として購入しました。
しかし、もう一台のクルマに乗る頻度が極端に下がって、このアルトバン1台でもいいかって思ってしまうこの頃です（笑）
元々、クルマが好きなので色々乗ってきましたが、このクルマに出会った事で考えかたが変わってしまいました！
コレ、最強です！世界一エコなクルマです。
ハイブリッドだの、EVだのいいますが、製造過程からリサイクルまでトータルで見ればこのクルマよりエコなモノはないはずです！
排気量が1リットル満たないんです！重量が軽いから効率的なんです！EVって、郊外に行ったら不安しかないんです！

ま、自己満足なんですが、もし迷っている方がいらっしゃいましたら、買って損するモノではないことだけお伝えします！