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『ルノーらしいデザインと走りを備えた実力派』 ルノー キャプチャー 2014年モデル 森口将之さんのレビュー・評価
キャプチャー 2014年モデル
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キャプチャーの新車
新車価格: 254〜289 万円 2014年2月27日発売〜2021年1月販売終了
中古車価格: 59〜144 万円 (33物件) キャプチャー 2014年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > ルノー > キャプチャー 2014年モデル
プロフィールフリーランスジャーナリストの森口将之です。自動車を中心に、モビリティ全般を守備範囲としています。自動車については、ブランドやスペックにとらわれず、ユーザー目線でのレポートを心がけています。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務め、日本自動…続きを読む
2014年3月30日 22:44 [702918-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
2トーンカラーが標準となるインテンス |
ホイールは写真のゼンが16、インテンスが17インチ |
インテンスのインパネ。ナビはオプション |
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ゼンのシートはグレーとカーボンの2トーン |
前席背後のゴムワイヤーが目立つインテンスの後席 |
ルーテシアと共通の1.2L直列4気筒ターボエンジン |
ルノー・ルーテシアをベースに開発されたクロスオーバー、キャプチャーは、ベーシックなゼンと、2トーンカラーや脱着可能なシート表皮などを持つインテンスの2グレードがあります。東京都内、横浜市、千葉県木更津市とさまざまなシーンで、両グレードをドライブしました。
エクステリアは、ルーテシアに似たエッセンスをフロントマスクやサイドシルに取り入れながら、少し落ち着いた雰囲気でまとめてあります。ルーテシアよりひとクラス上を目指したというインポーターの言葉に納得です。ボディサイズは全長4125mm、全幅1780mm、全高1565mmで、ルーテシアより30mm長く、30mm幅広く、120mm背が高くなっています。
2つのグレードの比較では、やはり2トーンカラーのインテンスが目立ちます。17インチのアルミホイールの造形も動きを感じます。一方、シングルトーンのボディに16インチのアルミホイールを履いたゼンは、日本にも一時期輸入されていたひとクラス上のCセグメントミニバン、セニックの弟分というイメージを受けました。
キャビンに入ってまず気付くのは、シート高が乗り降りしやすい絶妙の高さであることです。柔らかいラインで描かれたインパネや、シンプルながら快適な着座感をもたらす前席の作りはルーテシアに似るものの、キャプチャーは落ち着いたオレンジやグレーをあしらったおかげで、大人っぽさが伝わってきます。
それ以上に違うのは後席で、着座位置が一段高くなり、160mmもの前後スライドが可能になったことで、ひとクラス上のCセグメントに匹敵する空間が得られます。荷室はマルチパーパス性を高めるべく、上下2段階にセットできるフロアボードが用意してあって、上段にセットすれば畳んだ後席の高さと揃い、下段にセットすれば容量を最大1235Lまで拡大できます。
前に書いたように、インテンスのシート表皮は、ファスナーを開ければ外して洗うことも可能で、グラフィックは8タイプ用意されており、着せ替えも可能です。さらに前席背後には、シートバックポケットの代わりに、ゴムのワイヤーを斜めに張ってあり、絶妙のアクセントになっています。2つのグレードの価格差は10万円なので、多くの人はインテンスを選ぶのではないでしょうか。
パワートレインは全車共通で、ルーテシアにも積まれる1.2L直列4気筒直噴ターボエンジンに、ルノーではEDCと呼ぶデュアルクラッチ・トランスミッションを組み合わせています。車両重量は1270kgと、ルーテシアより80kg重いだけなので、加速性能はまったく不満ありません。しかも小排気量ターボとデュアルクラッチ・トランスミッションのコンビとしては、力の盛り上がりが圧倒的になだらかなので、国産車と変わらぬ気分で運転できます。
クロスオーバーというと、国産/輸入車の別を問わず、高めの車高をスポーティに走らせるべく、サスペンションを固める例が目立ちます。ところがキャプチャーは逆に、ルノーらしく足回りを適度に動かすことで、路面からのショックを絶妙にいなしていきます。
直進安定性は盤石です。そしてコーナーに入れば同じ足回りが、しっとり踏ん張って、安心できるグリップ感を届けてくれます。ルーテシア同様、ステアリングの切れ味は滑らかで、レスポンスは絶妙です。そのステアリングやシートを通してグリップの状況がしっかり伝わってくるので、乗りはじめて3分もすれば自信を持ってペースを上げていけました。ルノーは背の高いクルマの走らせ方を熟知していると再認識しました。
2つのグレードの違いについて触れると、16インチのゼンは乗り心地がよりしっとりしており、コーナーでの身のこなしは少しおだやかになります。17インチのインテンスはフラット感が強まる乗り心地と、ソリッド感を高めたハンドリングが特徴です。インターナショナルな味付けのインテンス、ルノー伝統の世界を大切にしたゼンと言い換えることができるでしょう。
燃費については、ゼンで東京〜木更津〜横浜の122kmを走った結果、16.4km/Lという結果が出ました。ルートの多くが高速道路でしたが、年度末ということもあって各所で渋滞していたことを考えれば、上出来の数字です。
フランス車らしいセンスあふれるデザインやカラーに、国産ハッチバックと同じ感覚で使いこなせるパワートレイン、ルノーの美点を生かした乗り心地とハンドリングを融合させたキャプチャーは、ライバルが急速に増えているこのクラスの中でも、トップレベルの実力を持つことが確認できました。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった18人
「キャプチャー 2014年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2024年4月24日 07:43 | ||
| 2019年6月16日 12:53 | ||
| 2019年2月19日 01:33 | ||
| 2018年7月15日 20:23 | ||
| 2017年8月14日 10:37 | ||
| 2017年3月10日 23:53 | ||
| 2016年3月22日 01:16 | ||
| 2016年1月9日 21:42 | ||
| 2015年6月30日 12:49 | ||
| 2015年5月30日 21:48 |
キャプチャーの中古車 (全2モデル/136物件)
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