トヨタ ノア 2014年モデル X (8人乗り)（2014年1月20日発売）レビュー・評価

私用によりトヨタレンタカーで借りて走行してみての感想です。ご参考になればと思います。

【エクステリア】
先代ノアよりフロントデザインがより強調されるようになり、姉妹車であるヴォクシーと差別化が図られていることで、両者のキャラクターに個性が生まれたと思います。
力強いデザインが格好良く感じました。
また、ノアにはXグレードからライトにLEDが採用されており、視界は良好です。

【インテリア】
第一印象としては視界が良いこと。左右のウィンドウとフロントウィンドウの面積が広く、ミニバンという車格ながら、運転しづらいことは全くありませんでした。
メーターもハンドル奥に移動され、全車オプティトロンメーターなので非常に見やすい。最近のトヨタらしいシンプルなデザインといえます。
荷物を多く運びましたが、3列目のシートの収納がレバーを引くだけで簡単にできるので、シートアレンジのしやすさがいいと思いました。
2列目のポジションも細かく調整できて非常に便利でした。

【エンジン性能】
エンジン音が静かでよく抑えられています。
発進加速時のパワーは多少もっさりしてるかもしれませんが、ミニバンとしては必要十分でストレスは感じません。


【走行性能】
ちょっと前のCVTだと、低速域からの再加速時でのギクシャク感が否めませんでしたが、このノアの場合はそういったことがなく、上手くCVT制御が働いている印象を受けました。100km/hでエンジン回転約1800rpm/mという低回転から、変速域がとても広いのも低燃費に貢献していると思います。
アイドリングストップが装着されていましたが、始動時はすぐかかりもたつくことはありませんが、車が停止すると「即」エンジン停止といった感じで、たまに煩わしく感じることも。(アイドリングストップONOFFスイッチあり)
また7速マニュアルモードは個人的には変速している感じがあまりせず、使い道は坂道とかでのエンジンブレーキぐらいかも。

【乗り心地】
同乗者が気持よく眠ってしまうほど、乗り心地はいいと思います。車内はとても静かで長距離移動でも快適です。


【燃費】
レンタカーで借りて出発した時点から平均燃費計をリセットし、高速道路を200km、一般道路を50kmほど走行。渋滞はほぼなしで、交通の流れは良好。高速道路での巡航速度は80〜90km/h。エアコンはほぼONにして設定温度25℃にしました。エコモードは一回も使っていません。
この条件で、ディスプレイ表示17.0km/lを記録し、カタログ値を超えました(実燃費は15〜16かもしれませんが)。ミニバンなのにこの燃費の良さにはびっくりです。
今回は高速道路中心でしたが、市街地走行にも期待できるかもしれません。



【価格】
レンタカーでの評価のため割愛します。

【総評】
このモデルにはハイブリッド仕様も用意されていますが、ガソリン車でもポテンシャルは高いと思います。
ミニバンらしくシートアレンジのしやすさ、車内の広さはきっちり確保されていますし、
走りに関してもそれほど不満はありませんでした。
とても扱いやすく、うまくすれば低燃費を叩き出せるバランスのよい車だと思います。