『全てが高レベルでまとまった優等生』 フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント 2014年モデル えりしうむさんのレビュー・評価

2014年に購入したヴァリアント7 ハイライン　６年で７万km乗りましたのでレビューします。

今のところ大きな故障などもなく好調です。

【エクステリア】
先代６と比べるとワイド＆ローなプロポーションでかっこいいです。個人的にはタイヤとホイールハウスの隙間が大きいのが気になるところではありますが、上品なワゴンという佇まいです。7.5が出た今でも古臭さは感じません。

【インテリア】
HLはインパネがピアノブラックで高級感があります。購入時の懸念事項として、汚れが目立つと思っていましたが、意外と気になりませんでした。その他ダッシュボードもソフトパッドが使われていたり、グローブボックスやドアポケットは起毛処理がされていたりと（国産車ではクラウンやハリアーの車格でもされていない）細かいところにも配慮されています。

車内の広さとしては大人４人が十分くつろげるスペースがありますが、FFなのに後席中央部のトンネルが大きいのは何故・・・？　荷室も大きくCセグワゴンでありながら他社Dセグメントのワゴン(マツダ6、3シリーズ等）を凌ぐラゲッジ容量です。キャンプ等では非常に助かります。また、荷室側からレバーで後席を倒せるのも◎。

運転席周りの収納としては個人的には必要十分ですが、アームレスト内やシート下の収納が小さく、もう少しなんとかならなかったのかなぁと思います。国産車からの乗り換えだと気になる人は気になるかもしれません。　シートについては文句なし。ホールド性も高く長距離でも疲れを感じにくいシートです。あとは座面角度の調節ができれば更に良かったですね。

【エンジン性能】
おなじみ1.4Lダウンサイジングターボ。DSGの特性上、出だしでのもたつき感はありますが、流れに乗ってしまえばスムーズです。ここは購入前に試乗されたほうがいいです。
このエンジンですが、日本の道路を走らせている限りは力不足を感じることはないと思います。よくNA2.5L並みのトルクと揶揄されますが、高回転まで回して最大トルクを発揮させるNAと違い、アイドリングに近い回転数から最大トルクを発揮させるので、実際はNA2.5Lの車より力強さを感じることができます。

【走行性能】
非常に高いと思います。
優秀な足回りとガッチリとしたボディからくる剛性感は流石。
またブレーキもとてもしっかりした安心感のあるもので、コントロールしやすく◎。
静粛性も高く、エンジンもとても静かなのですが、ただ一点ロードノイズが凄いです！
舗装された路面では問題ないのですが、荒れた路面を走ると「ゴー・・・」　
家の近所の同じ道をN-BOXで走るとこちらのほうが圧倒的に静かでした・・・。

【乗り心地】
こちらもドイツ車らしく固めの乗り心地です。
そこまで不快ではなく、ショックをうまいこといなしてくれますが、低速域ではやはり固さが気になる
場面も・・・。街乗りしている限りではカローラツーリングの方が乗り心地は良かったです。

【燃費】
地方都市の街乗り主体で13km〜14km/L
動力性能を考えると燃費はいいと思います。
高速道路で1日600km走ったこともありますが、その時は満タン法で20km/Lを記録したこともあります。

【価格】
当時で車体価格約330万くらいだったかな。
国産ではオプションとなるような装備が標準でついてきますので、そこまで高いとは思いませんでした。

【総評】
9エアバッグ、ACC装備など、販売当時では同じレベルの予防安全性を持った同クラス車といえば、ボルボV40、スバルレヴォーグなどしかありませんでした。購入時は最後までレヴォーグと迷ったのですが、ドイツ車に乗ってみたくてゴルフを選びました。懸念していた故障などもなく、６年たった今でも「ゴルフにしてよかった」と思える愛着の湧く車です。まだまだ大切に乗っていこうと思います。