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『革新的なクルマ作りの電気自動車のながら電気自動車の限界も』 BMW i3 2014年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
i3 2014年モデル
i3の新車
新車価格: 499〜647 万円 2014年4月5日発売〜2022年6月販売終了
中古車価格: 65〜417 万円 (47物件) i3 2014年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > BMW > i3 2014年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2014年6月17日 01:10 [722215-2]
| 満足度 | 3 |
|---|
| エクステリア | 3 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 2 |
| 燃費 | 5 |
| 価格 | 2 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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BMWが新しいビジネスモデルとして展開するのがBMW i。その第一弾として電気自動車のi3が発売された。新しく立ち上げたBMW iでは、生産段階から使用、廃棄の至るまで、各段階を通じて持続可能なシステムを提案したのが特徴で、そのために新しい工場を建設するなど、すべてにわたって新しいクルマ作りがチャレンジされている。
新工場の建設など大きな設備投資を伴うビッグプロジェクトなので、BMWとしては単に新型車を投入するというのにとどまならい絶対に失敗することのできなプロジェクトである。
i3には屋久島と東京都内で開催された試乗会に出席し、BMWが用意した広報車両に試乗した。電気自動車仕様とレンジエクステンダー仕様の両方に試乗している。
i3で最も注目されるのは、量産車として初めてカーボン繊維強化樹脂製(CFRP)のボディを採用したことだ。これによって大幅な軽量化が図られ、運動性能や航続距離の向上を実現している。
大雑把に言うと、i3級のコンパクトカーを作ろうとすると、ざっと1400kgくらいの車両重量になる。これを電気自動車化すると電池やモーターの重さで300kgくらい重くなる。でもエンジンとトランスミッションが不要になるから100kgくらいはマイナスしていい。それでも200kgの増加だ。
でもi3ではボディの外板部分をCFRPにしたことや、基本フレームの部分にアルミホイールを採用することなどによって340kgの軽量化を果たした。結果として140kg軽い1260kgの車両重量になったという。EU仕様の標準モデルなら1185kgという軽さだ。
搭載されるリチウムイオン電池は21.8kW/hで、リーフの24kW/hに比べるとやや少なめてあるものの、格段に軽いボディによって同等以上の航続距離を実現する。
それだけではない。i3では電気自動車としての航続距離だけでは不安という人のために、バイク用の600ccエンジンを搭載したレンジエクステンダー仕様が用意され、航続距離の不安を和らげているのもポイントだ。
航続距離は標準状態で130kmから160kmだが、モードの選択によって200?まで伸ばせる。レンジエクステンダーならさらに120kmを走れる設定になっている。
軽量ボディに125kW/250N・mの動力性能を発生する電気モーターを搭載するため、走りはとても俊敏な印象である。グイとアクセルを踏み込めば発進加速ではガソリン車を完全に置き去りにするような加速を見せる。
同時に、極めて強い回生ブレーキを採用するのが大きな特徴で、アクセルペダルから足を離すと強めの減速を示す。これに慣れるまでには時間がかかり、信号待ちなどでアクセルを離すと、想定よりもずっと手前でクルマが停止してしまう。
ただ、慣れるとブレーキペダルを使うことなくアクセルペダルのオン/オフだけで走れるようになり、ワンペダルドライブを満喫できるのだという。オーナーになれば慣れるのは難しいことではないと思う。
強めの回生ブレーキは使ったエネルギーを取り戻すことにつながり、航続距離にも好影響を与えることになる。基本的に歓迎していい。
i3は日本の駐車場事情を考慮し、ヨーロッパ仕様に比べて全高を40mm下げ、1550mmに抑えている。それ自体は大歓迎すべきことだが、単純に喜んでばかりもいられない。
ルーフアンテナで20mm稼いだほか、Dampers節機能のあるスポーツサスペンション用のダンパーを採用してさらに20mm分を稼ぐなどしているのだが、この足回りが相当に硬い。スポーツサスのネガが出た部分だ。特におろしたての試乗車に乗ったときには足回りの硬さに閉口させられるほどだった。
カーボンボディを採用したことなどによって、電気自動車仕様で500万円近い価格はかなり高めの設定である。補助金を考えるとレンジエクステンダー仕様が有利なので、こちらを買う人が多いと思うが、いずれにしても相当に高い。
また、観音開きドアの4人乗りという実用性の問題もあるため、どれだけ売れるかは微妙である。
もうひとつ、電気自動車が本来的に持つ問題点として、自宅に充電設備を設けられる人でないと買えないことがあげられる。リーフでもi-MiEVでもそうだが、これ1台で間に合うクルマにはならないのだ。i3はBMWの高級車を持つオーナーがセカンドカーとして買うクルマになるだろう。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった18人(再レビュー後:15人)
2014年5月31日 18:58 [722215-1]
| 満足度 | 3 |
|---|
| エクステリア | 3 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 2 |
| 燃費 | 5 |
| 価格 | 2 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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BMWが新しいビジネスモデルとして展開するのがBMW i。その第一弾として電気自動車のi3が発売された。新しく立ち上げたBMW iでは、生産段階から使用、廃棄の至るまで、各段階を通じて持続可能なシステムを提案したのが特徴で、そのために新しい工場を建設するなど、すべてにわたって新しいクルマ作りがチャレンジされている。
新工場の建設など大きな設備投資を伴うビッグプロジェクトなので、BMWとしては単に新型車を投入するというのにとどまならい絶対に失敗することのできなプロジェクトである。
i3には屋久島と東京都内で開催された試乗会に出席し、BMWが用意した広報車両に試乗した。電気自動車仕様とレンジエクステンダー仕様の両方に試乗している。
i3で最も注目されるのは、量産車として初めてカーボン繊維強化樹脂製(CFPR)のボディを採用したことだ。これによって大幅な軽量化が図られ、運動性能や航続距離の向上を実現している。
大雑把に言うと、i3級のコンパクトカーを作ろうとすると、ざっと1400kgくらいの車両重量になる。これを電気自動車化すると電池やモーターの重さで300kgくらい重くなる。でもエンジンとトランスミッションが不要になるから100kgくらいはマイナスしていい。それでも200kgの増加だ。
でもi3ではボディの外板部分をCFPRにしたことや、基本フレームの部分にアルミホイールを採用することなどによって340kgの軽量化を果たした。結果として140kg軽い1260kgの車両重量になったという。EU仕様の標準モデルなら1185kgという軽さだ。
搭載されるリチウムイオン電池は21.8kW/hで、リーフの24kW/hに比べるとやや少なめてあるものの、格段に軽いボディによって同等以上の航続距離を実現する。
それだけではない。i3では電気自動車としての航続距離だけでは不安という人のために、バイク用の600ccエンジンを搭載したレンジエクステンダー仕様が用意され、航続距離の不安を和らげているのもポイントだ。
航続距離は標準状態で130kmから160kmだが、モードの選択によって200?まで伸ばせる。レンジエクステンダーならさらに120kmを走れる設定になっている。
軽量ボディに125kW/250N・mの動力性能を発生する電気モーターを搭載するため、走りはとても俊敏な印象である。グイとアクセルを踏み込めば発進加速ではガソリン車を完全に置き去りにするような加速を見せる。
同時に、極めて強い回生ブレーキを採用するのが大きな特徴で、アクセルペダルから足を離すと強めの減速を示す。これに慣れるまでには時間がかかり、信号待ちなどでアクセルを離すと、想定よりもずっと手前でクルマが停止してしまう。
ただ、慣れるとブレーキペダルを使うことなくアクセルペダルのオン/オフだけで走れるようになり、ワンペダルドライブを満喫できるのだという。オーナーになれば慣れるのは難しいことではないと思う。
強めの回生ブレーキは使ったエネルギーを取り戻すことにつながり、航続距離にも好影響を与えることになる。基本的に歓迎していい。
i3は日本の駐車場事情を考慮し、ヨーロッパ仕様に比べて全高を40mm下げ、1550mmに抑えている。それ自体は大歓迎すべきことだが、単純に喜んでばかりもいられない。
ルーフアンテナで20mm稼いだほか、Dampers節機能のあるスポーツサスペンション用のダンパーを採用してさらに20mm分を稼ぐなどしているのだが、この足回りが相当に硬い。スポーツサスのネガが出た部分だ。特におろしたての試乗車に乗ったときには足回りの硬さに閉口させられるほどだった。
カーボンボディを採用したことなどによって、電気自動車仕様で500万円近い価格はかなり高めの設定である。補助金を考えるとレンジエクステンダー仕様が有利なので、こちらを買う人が多いと思うが、いずれにしても相当に高い。
また、観音開きドアの4人乗りという実用性の問題もあるため、どれだけ売れるかは微妙である。
もうひとつ、電気自動車が本来的に持つ問題点として、自宅に充電設備を設けられる人でないと買えないことがあげられる。リーフでもi-MiEVでもそうだが、これ1台で間に合うクルマにはならないのだ。i3はBMWの高級車を持つオーナーがセカンドカーとして買うクルマになるだろう。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった3人
「i3 2014年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2022年7月7日 19:05 | ||
| 2021年4月3日 13:43 | ||
| 2021年3月12日 14:51 | ||
| 2019年5月18日 18:19 | ||
| 2018年9月30日 19:18 | ||
| 2018年8月18日 18:13 | ||
| 2017年4月5日 00:11 | ||
| 2016年9月13日 21:05 | ||
| 2016年9月3日 01:25 | ||
| 2016年7月3日 21:52 |
i3の中古車 (47物件)
-
- 支払総額
- 81.1万円
- 車両価格
- 69.0万円
- 諸費用
- 12.1万円
- 年式
- 2014年
- 走行距離
- 11.7万km
-
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- 支払総額
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- 車両価格
- 255.0万円
- 諸費用
- 9.0万円
- 年式
- 2019年
- 走行距離
- 2.0万km
-
- 支払総額
- 118.8万円
- 車両価格
- 108.8万円
- 諸費用
- 10.0万円
- 年式
- 2014年
- 走行距離
- 2.6万km
-
i3 レンジ・エクステンダー装備車 レンジ・エクステンダー装備車(4名)LEDヘッド HDDナビ バックカメラ DTV ETC
- 支払総額
- 88.0万円
- 車両価格
- 75.0万円
- 諸費用
- 13.0万円
- 年式
- 2014年
- 走行距離
- 9.8万km
この車種とよく比較される車種の中古車
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20〜722万円
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