『オオカミの皮をかぶった羊』 トヨタ ハリアー 2013年モデル どんぐりガムさんのレビュー・評価

市街地から峠道、高速道路まで一通りの道を走ったので、主に「走り」の部分についてレビューしたいと思います。

【操作系等】
視認性の良いメーターと意外にも（？）サポートの良いシートにより運転に集中できます。ステアリングは軽く、頼りなく感じる部分もありますが直進安定性は悪くありません。

【市街地】
ストップ＆ゴーの多い市街地や、信号の少ない比較的流れの速い道路を他車の流れに沿って走るような場面でこの車の動力性能に不満を感じることはありません。

【峠道】
アクセルを踏み込み、回転数によりパワーを稼がなければ快適に走るのは難しいです。パワーモードにすればアクセルに対する反応が鋭くなり快適ですが、エンジン音がそれなりに車内に入ってくるので、同乗者がいる場合は躊躇してしまいます。

【高速道路】
走行車線をゆったりと流す車です。この速度域になると追い越し加速を含めて結構キビシイ印象です。パワーモードにしてもパワーやトルクが増大する訳ではないので、ここは大人しく走行車線をキープです。サービスエリアから遅い車が合流してきた場合など、追い越し車線に入って追い抜きたい所ですが、ここもグッと我慢です。無理にそれをしようとすると追い越し車線の車に煽られることになります。
イライラ防止のためにレーダークルーズコントロールをお勧めします。ゆったりいきましょう。

【総評】
鋭い印象のエクステリア・インテリアに対して動力性能やハンドリングはおっとりしており、まさにタイトル通り「オオカミの皮をかぶった羊」の印象です。おっとりとしているものの、日常走行のほぼ８割以上を占める市街地走行では快適で燃費も良くほぼ不満はありません。ここをどう考えるかが、走行性能でガソリンハリアーを選ぶポイントではないかと思います。