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『エコにも配慮した世界最高峰の2座実用車』 メルセデス・ベンツ SLクラス 2012年モデル 森口将之さんのレビュー・評価
SLクラスの新車
新車価格: 1190〜1783 万円 2012年3月18日発売〜2021年7月販売終了
中古車価格: 161〜1850 万円 (84物件) SLクラス 2012年モデルの中古車を見る

自動車(本体) > メルセデス・ベンツ > SLクラス 2012年モデル
プロフィールフリーランスジャーナリストの森口将之です。自動車を中心に、モビリティ全般を守備範囲としています。自動車については、ブランドやスペックにとらわれず、ユーザー目線でのレポートを心がけています。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務め、日本自動…続きを読む
2012年7月18日 16:01 [520478-1]
満足度 | 4 |
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エクステリア | 3 |
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インテリア | 4 |
エンジン性能 | 5 |
走行性能 | 4 |
乗り心地 | 5 |
燃費 | 無評価 |
価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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写真はSL550ブルーエフィシェンシー |
旧型に比べエレガントになった後ろ姿 |
小さなATセレクターが目立つキャビン |
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シート背後には収納ボックスを用意 |
格納したルーフをリフトアップすることが可能 |
環境対応で4.7LツインターボとなったV8エンジン |
御殿場で行われた試乗会で、SL550ブルーエフィシェンシーとSL350ブルーエフィシェンシーAMGパッケージ装着車に乗りました。
エクステリアは、顔つきがSLKに似て厳つくなった以外はキープコンセプトという感じがしますが、欧州で実施予定のCO2排出量規制にパスしなければならず、顧客に対しても環境に優しいスポーツカーであることをアピールする必要があることから、材質をスティールからアルミに変更しています。そもそもSLという名前はシュポルト・ライヒト、つまり軽量スポーツカーが語源ですから、原点回帰と言えるでしょう。
おかげで、4612×1877×1314mmというサイズは旧型より大きくなっているのに、ベーシックなSL350ブルーエフィシェンシーの車両重量は1685kgと、約100kgも軽くなっています。
インテリアはモダンな雰囲気の旧型から一転して、オーセンティックな造形になりました。顧客の要望に沿った結果でしょう。アルミパーツが増えたことも目に付く点で、アルミボディを控えめにアピールしているようです。シートはサイズがたっぷりしていて厚みもあり、昨年新型に切り替わったSLKとの格の違いを実感しました。
エンジンはすべて直噴化され、V12が消滅し、SL550ブルーエフィシェンシーとSL63AMGは2基のターボ装着によるダウンサイジング化を実施と、こちらもエコを重視したスペックになりました。トランスミッションは7速ATです。
最初に乗ったのはSL550でしたが、街中から高速道路へと進んでいく中で、良い意味でアルミボディやターボエンジンを意識することはありませんでした。電子制御サスペンションABCをスポーツモードにすると高速でもゴツゴツしますが、アルミボディにありがちなパキパキした突き上げはなく、コンフォートモードは安楽そのものです。
4.7LのV8ツインターボは、自然吸気エンジンのようにリニアに反応し、71.4kgmもの最大トルクのおかげもあって、スルスルと速度を上げていきます。アイドリングストップは瞬時に作動し、発進時の再始動もストレスなく行います。でもスポーツ心をまったく失ってしまったわけではなく、アクセルペダルを踏み込むと勇ましい音を周囲に響かせます。
続いて乗ったSL350のAMGパッケージは、最大トルクが37.7kgmと半分近くになるためにキックダウンのお世話になることが増えますが、実用上は十分。排気音の演出がなくスーッと回る様子は、SL550よりモダンに思えました。こちらもシャシーはABCが装備されるものの、18から19インチにアップしたホイール/タイヤとの相性はイマイチで、ゴツゴツ感が気になりました。個人的には標準仕様がオススメです。
試乗車にはSLKに続いて採用された、スイッチ操作で透過度を変えられるガラスルーフが装備されていました。遮光モードにしても真っ黒になるわけではなく、ほのかに外の景色が分かる一方で、手をかざしてみると全然暑くないという優れ物でした。
でも開放感で言えばオープンのほうが断然上。こちらのモードで重宝したのは、電動で上下するリアデフレクターです。下げると60km/h以上では風の巻き込みが激しくなるのに、上げれば100km/hでも頭上で風が流れるだけ。作りもガッシリしていて、メルセデスらしい完璧性が感じられるアイテムでした。
オープン状態でのハンドリングは、ターンインでルーフを格納したリアが振り出す感触が少し残っているものの、ハンドリングそのものは自然かつ高水準です。ただしコンフォートモードでは姿勢変化を抑え切れないので、こういうシーンはやっぱりスポーツモードがいいと思いました。
参考になった8人
「SLクラス 2012年モデル」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2024年3月9日 13:18 |
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2021年7月12日 22:36 |
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2020年11月20日 14:32 |
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2017年9月9日 00:36 |
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2013年9月1日 06:41 |
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2013年5月20日 00:20 |
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2012年7月24日 03:20 |
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2012年7月18日 16:01 |
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