トヨタ アクア 2011年モデルレビュー・評価

セカンドカー候補として試乗してきました。結論から書くと「ハズレ」です。
主観たっぷりの評価ですのでお気を悪くされた方はごめんなさい。

【エクステリア】
高級感は皆無ですが、プリウスの外見が好きならすんなり受け入れられると思います。
実際に見てみると全高の低さが印象的です。空力性能追求のためでしょうか。
試乗車が赤だったのも手伝ってか欧州車っぽいテイストだと感じました。

【インテリア】
試乗車は上級グレードのGでしたが、それでもチャチな感じは否めません。
フィットHVと比べても質感はかなり劣ると思います。
アクア登場と同時期にマイナーチェンジしたプリウスも展示されていましたが、
あちらの内装がかなり良くなっていたので、尚更チープさが目立ちます。
後席やラゲッジの広さ、使い勝手もフィットHVに完全に負けています。

【エンジン性能】
まず乗って驚いたのが加速の鈍さ。
フィットHVに乗った時、加速のトルク感にびっくりしたのですが、
こちらは対極的なフィーリングです。
巡航スピードに乗るまでにアクセルを結構踏まないといけないので、
街中での試乗中、エコとはかけ離れた運転を強いられることとなりました。

【乗り心地】
良くも悪くも普通です。
本当に特徴がない、「普通」の乗り心地でした。
185万円の車の乗り心地か、と言われると「ノー」と答えるレベルです。

【燃費】
10.15モードで40km/Lというカタログ値がインパクト大ですが、
装備を大幅に省いた最廉価グレードのみですのでご注意。
また、試乗車の平均燃費計は22km/Lを指していて、
瞬間燃費計を見ていても、30km/Lを超えるような運転は現実的ではないと感じました。
JC08モードのカタログ燃費(35.4km/L)を7割達成すれば25km/L程度となりますが、
街乗りだと実際は20〜23km/Lあたりに落ち着くのではないでしょうか。
それでも十分なのですが、40km/Lは誇大広告気味かと。

【価格】
最廉価グレードは169万円ですが、営業曰く「法人営業車向け」だそうです。
後席の窓開閉が手回しハンドル式であるなど、
実際の装備を見ても確かにそうだと思います。
よって一般向けは179万円〜ということになり、
ライバル車に対する価格的優位性はないに等しいどころか、
場合によっては割高にすらなりえます。

【総評】
予算に余裕があるならマイチェンしたプリウスを買ったほうが後悔しないと思います。
その他ライバル車として、燃費のカタログ値以外は
全てにおいてフィットHVが上だと感じました。
燃費については並ぶ者がいない値を謳っていますが、
市場に出まわってからのオーナーによる実燃費報告を待つべきでしょう。

最後に一言。
全体的にフィットHVを推しているような評価になりましたが、
個人的にはフィットHVを買うくらいなら普通のフィットを買います。

私を含め、xxxキロ乗ったら、xxx年乗ったらガソリン車との差額分を取り戻せる・・・
という考え方をする人は、HV車を買うべきではないというのが正直な感想です。