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『ニュルブルクリンク前輪駆動車最速マシンの実力は。』 ルノー メガーヌ R.S. 2008年モデル 外川 信太郎さんのレビュー・評価
メガーヌ R.S. 2008年モデル
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メガーヌ R.S.の新車
新車価格: 385〜499 万円 2008年10月1日発売〜2018年8月販売終了
中古車価格: 69〜355 万円 (77物件) メガーヌ R.S. 2008年モデルの中古車を見る

自動車(本体) > ルノー > メガーヌ R.S. 2008年モデル > ルノー・スポール トロフィー
プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む
2012年9月30日 09:47 [536779-1]
満足度 | 5 |
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エクステリア | 5 |
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インテリア | 5 |
エンジン性能 | 5 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 3 |
燃費 | 無評価 |
価格 | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
「ルノー・スポール」の手によって仕上げられた「メガーヌルノー・スポールトロフィー」。
このクルマの「トロフィー」という言葉には、特別な意味が込められています。それは、ドイツ北西部に存在する「ニュルブルクリンク」北コースでの熾烈なタイムアタックです。世界の自動車メーカーが製作した市販スポーツカーの性能をテスト走行して、そのタイムを競い、コンマ何秒の数値の差でも、後の売り上げにも影響するといわれています。また、この「ニュルブルクリンク」北コースでの記録は、伝説として後に語り継がれる事から、自動車メーカーの開発者も、情熱を注ぐ理由が理解できます。
この「メガーヌルノー・スポールトロフィー」は、「ニュルブルクリンク」北コースにて、市販の前輪駆動車では、最速ラップとなる8分7秒97を記録。(2011年6月17日)現在でも、その記録は破られる事はなく、紛れもなく、FF車では世界最速マシーンなのです。いまいちピンとこない方の為に、説明しますと、「ニュルブルクリンク」を制するために開発したといっても過言ではない、同系会社の日産「GT-R」 2011年モデルより、約43秒の遅れをとるだけの速さを有するのがこのクルマなのです。(全長20キロを超える難コースでコンマ43秒の差とは驚きです。)何しろ、相手は500馬力オーバーの四輪駆動。こちらは、半分のパワーで前輪駆動。それを考えますと、クルマは何もパワーだけではなくバランスも重要であることが理解できます。
「メガーヌルノー・スポールトロフィー」は30台限定。販売もルノースポールスペシャリストディーラーでの扱いとなります。今回、ルノーオーナーである筆者行きつけのディーラーにて、短時間ながらこの「メガーヌルノー・スポールトロフィー」に試乗できる機会に恵まれたので、レポートします。
直列4気筒DOHC 2リッターツインスクロールターボエンジンは、最高出力が15PSアップの265PS、最大トルクが40Nmアップの360Nmは、このクルマが2012年モデルの「メガーヌルノー・スポール」をベースとしているため、同一。ステアリングも、これまでの左ハンドルのみというマニアックな設定から、右ハンドルのみになりました。
コクピットに“身を沈める”という表現がピッタリのレカロのフルバケットシートは、これから、ヘルメットを装着し、ドライヴィンググローブに手を通したくなるような、レーシなもの。リクライニングやスライド機能はもちろん備わりますが、軽量化のため、クッション素材がほぼ皆無で、掛け心地は非常に硬く、座っただけでレーシな世界を味わえます。
目の前のメーター類は、従来の「メガーヌルノー・スポール」と同型ですが、レブカウンターの盤面が、イエローからホワイトに変更。イルミネーションもアンバーから、クリアホワイトになりました。また、細かい部位ですが、スピードメーターは290km/hまで刻まれ、ルノー史上最大級のスケールとなりました。(筆者が以前所有していたアルピーヌA610は300km/hスケール。)
スウェード巻きのステアリングを握り、左手を自然に落とすと、そこにシフトレバーがあり、ドライヴィングポジションに違和感はありません。
エンジンを始動すると、意外な程、アイドリングは静かで、フォルクスワーゲン「シロッコR」のような轟音は皆無です。
最近、左足を使わない方には、かなり重いと感じるクラッチは、個体差を考慮したとしても、ややシビアで、久しぶりにマニアル車を運転する方には、エンストは覚悟した方がいいかもしれません。
走り出して感じるのは、スパルタンに尽きます。街中では、過激な硬さの足回りと、詰め物が皆無のフルバケットシートが、ダイレクトにダンピングを伝え、さらに19インチに扁平率35%の薄っぺらいブリヂストン「ポテンザRE050A」が、容赦なくワダチを拾い、タウンスピードでは、気が抜けません。また、渋滞では、シビアに繋がるクラッチにも気を使います。クセのあるクルマには多々乗った筆者ですが、この「メガーヌルノー・スポールトロフィー」乗って、昨今のクルマの運転が、いかに楽であるかわかりました。
新車で限定30台という事もあり、高速道路で全開という訳にもいかず、片側2車線の幹線道路にて3000rpm+まで「F4R」型ユニットを回してみました。
回せば回すほどパワーが盛り上がり、フロントタイヤに伝わる大パワーを押さえ込みながら、グイグイ速度を上げていき、シートバックに身体が押さえつけられます。そして、イタリアのスーパーカーを髣髴とさせる金属音が、キャビンに共鳴し、そのサウンドといったら、クルマが「もっと回してくれ!」と危険な誘惑をドライバーに仕掛けてきます。この音は、一度聞いたら、クルマ好きをメロメロにさせるもので、至福の時を味わえます。
決して遠くないワインディングへと向かいたい気持ちを抑え、クルマを降りました。
退屈な自動車が路上を支配しているこの時代、「メガーヌルノー・スポールトロフィー」のような一部のエンスージャストのためのクルマを造り続けるルノーに敬意を表したいと思いました。
参考になった14人
「メガーヌ R.S. 2008年モデル」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2025年1月25日 22:42 |
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2020年7月6日 23:51 |
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2017年12月18日 18:14 |
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2016年8月31日 16:55 |
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2016年6月6日 00:26 |
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2012年9月30日 09:47 |
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2010年12月28日 16:06 |
メガーヌR.S.の中古車 (全2モデル/141物件)
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メガーヌ R.S.ウルティム バックカメラ クリアランスソナー オートクルーズコントロール レーンアシスト LEDヘッドランプ スマートキー アイドリングストップ 電動格納ミラー
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- 596.0万円
- 車両価格
- 570.0万円
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- 支払総額
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- 車両価格
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- 諸費用
- 8.5万円
- 年式
- 2017年
- 走行距離
- 5.4万km
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- 支払総額
- 228.6万円
- 車両価格
- 216.0万円
- 諸費用
- 12.6万円
- 年式
- 2017年
- 走行距離
- 5.0万km
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- 支払総額
- 636.0万円
- 車両価格
- 609.0万円
- 諸費用
- 27.0万円
- 年式
- 2024年
- 走行距離
- 479km
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- 支払総額
- 352.9万円
- 車両価格
- 338.3万円
- 諸費用
- 14.6万円
- 年式
- 2021年
- 走行距離
- 2.4万km
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