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『抜群の低燃費と低価格を同時に実現』 ダイハツ ミラ イース 2011年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
ミラ イース 2011年モデル
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ミラ イースの新車
新車価格: 76〜135 万円 2011年9月20日発売〜2017年5月販売終了
中古車価格: 9〜118 万円 (1,513物件) ミラ イース 2011年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > ダイハツ > ミラ イース 2011年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2011年10月30日 23:55 [450814-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 3 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 3 |
| 乗り心地 | 2 |
| 燃費 | 5 |
| 価格 | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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ミライースは発売前から大々的に第三のエコカーキャンペーンを展開して話題になった。ハイブリッド車、電気自動車に次ぐ第三ということだが、エコカーにはクリーンディーゼルもあるので第四のエコカーというほうが正しいかも知れない。
またミライースは実質的なにはエッセのフルモデルチェンジ版ともいえるクルマだが、必ずしもヒット車ではなかったエッセの名前を受け継ぐより、広く浸透しているミラの名前を冠したほうが良いという判断になったようだ。
それはともかく、低燃費がミライースの大きな特徴で、JC08モードで30km/Lを達成した。少し前に発売されたデミオも30km/Lを達成していたが、これは測定条件がやや緩い10・15モードでの燃費。デミオもJC08モードでは25.0km/Lにまで下がってしまう。逆にミライースの燃費を10・15モードで測定すると32km/Lになる。ガソリン車で最高の低燃費というキャッチフレーズの通りの実力である。
この低燃費は特徴的なひとつの技術によって達成したものではなく、いろいろな技術の合わせ技によって達成された。燃焼の改善や制御を中心にしたエンジンの改良、ECOアイドル(アイドリングストップ機構)の採用、CVTの改良、エネルギーマネジメントの改善、空力特性に配慮したデザイン、徹底した軽量化など、さまざまな技術を積み重ねることで低燃費を実現した。それが凄い。
また30.0km/Lは動力性能を犠牲にして獲得した低燃費ではなく、パワー&トルクの数値は基本的に従来からのエンジンと同等だ。ミライースは徹底した軽量化によってざっと60kgくらいの軽くなったというが、その分だけ走りが良くなったような印象があった。
アイドリングストップ機構は車速が7km/h以下に落ちると走行中にもエンジンが止まる仕組みを採用した。これも燃費をさらに向上させるポイントだ。ただ、ブレーキをかけて止まろうとしたけど信号が青に変わったのでクルマが止まる寸前に再び走らせようとしたときなど、若干の違和感を感じるシーンもあった。それでも軽自動車用のアイドリングストップ機構としては十分に良くできている。
このほか、CVTの変速制御にしても燃費を強く意識したものではあるものの、燃費ばかりを志向して走りを鈍くしたものではないし、タイヤも転がり抵抗の少ないエコタイヤを使いながらもしっかり走って乗り心地にも優れたバランスの良いタイヤを採用している。
ひと昔前のエコカーが、トルク感の薄いエンジンやギア比が高くてレスポンスの悪いトランスミッション、つるつるで滑りやすい上に乗り心地が硬いタイヤなどによって低燃費を標榜していたことを考えると、ミライースは相当に真っ当に低燃費車を作ったといえる。
また最も安い79.5万円のDにもECOアイドルを採用して30.0km/Lとしたのも注目される。ともすれば、低価格は価格重視のグレードに任せ、低燃費は燃費専門のグレードに任せるなんてことになりかねないところだが、そんな言い訳なしに低価格と低燃費を同時に達成しているのも凄い点である。
強いて物足りない点を上げるなら、運転して楽しいクルマだったり、あるいはずっと乗ってどこまで走り続けたいと思わせるようなクルマではないことが不満点である。でもミライースは低燃費と低価格、優れた実用性を備えたクルマなのだから、そんな物足りなさの指摘は言いがかりというべきかも知れない。
唯一、画竜点睛を欠いたといえるのは、後ろの席にヘッドレストレイントが装備されていないこと。ダイハツ関係者に指摘すると、「ヘッドレストレイントを装備しなかったのは判断ミスでした、早期に対応したい」との話だった。私が指摘する以前に多くのユーザーからも指摘されていたらしい。
ミライースには最上級グレードのG、中間グレードで売れ筋になりそうなX、そして低価格のエントリーグレードであるDと3モデルに試乗した。Dはさすがに安っぽい仕様になってしまうので勧められないが、100万円弱の価格が設定されたXなら満足できる仕様が用意される。そしてできるなら、横滑り防止装置なども備えた最上級グレードのGを選びたいところだ。
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