ダイハツ ムーヴカスタム 2010年モデル RS（2011年11月7日発売）レビュー・評価

【エクステリア】車体色はカタログで目を惹くオレンジメタリックを選びました。これは大正解で大変満足しています。前後ともすっきりした外観は誰の目にも親しみやすく、特に私は仕事用に使用しますので控え目な軽自動車は気に入っています。

【インテリア】小物入れが多いこと、カップホルダーが全席にあること、室内照明が全席を照らすことについてはマル。シートのデザインは悪くはありませんがよくもありませんね。

【エンジン性能】昔乗っていたミラターボ（ＭＴ）は高回転に向かう爆発的加速感がありましたが、それと比べるとややおとなしい印象。でも性能的には充分。セカンドカーのアウディＳ8のせいで加速感がマヒしているのかも。

【走行性能】直進安定性は悪くありませんがハンドルを少し切ったとき（レーンチェンジなど）の反応がにぶい。サスの動きは悪くないし、スタビライザーが充分な効きで車体のロールが少ない。走行音は軽自動車の割には静かだが、後席に乗るとロードノイズが目立つ。


【乗り心地】よい。サスのストローク量が少ないため段差の大きいところは期待しないことです。私はベンツＡクラスからの乗り換えでしたから細かいところに目がいきますが、それでも全体としてはよくできていると評価しています。

【燃費】まだ一週間しか走行していませんが普通走行で１４キロくらいといった感じです。

【価格】一見すると高いのですが、１５年前くらいに買ったミラターボも似たような価格でした。当時はエアバッグもＡＢＳもなく、もちろんディスチャージランプもなかったわけですからメーカーは相当な努力をしていると感じます。あっぱれです。

【総評】
私は欧州車が好きでベンツやＢＭＷ、ポルシェそして今はアウディＳ８に乗っています。それらと比較するのは馬鹿げていますが、日本独自の軽自動車というカテゴリーはもしや世界の自動車業界の考えを覆す要素を持っているのではないかと感じます。燃費やスペース効率、安全性などを高い次元で実現しているからです。優遇税制など歪んだ制度から生まれたガラパゴス自動車ではありますが、ここまで進化したのは立派です。
ムーヴはこれからもユーザーのニーズをうまく取り込んでトップセラーであり続けて欲しいと思います。