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『価格と質感のアンバランス』 レクサス CT 2011年モデル ヒラミーさんのレビュー・評価
CTの新車
新車価格: 355〜488 万円 2011年1月1日発売〜2022年10月販売終了
中古車価格: 69〜410 万円 (637物件) CT 2011年モデルの中古車を見る

自動車(本体) > レクサス > CT 2011年モデル > CT200h version C
2024年1月16日 19:22 [1803342-1]
満足度 | 3 |
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エクステリア | 4 |
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インテリア | 3 |
エンジン性能 | 2 |
走行性能 | 3 |
乗り心地 | 4 |
燃費 | 4 |
価格 | 3 |
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フロント |
サイドビュー |
リヤ |
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インテリア |
今回は一昨年生産終了したCTに乗ってきました。10年にわたってレクサスブランド入門車という役割を担っていたクルマです。今回はレクサスが考えるブランド入門車というものを体験してみました。
東京で展開されているレクシェアというレクサス車専門のレンタカー屋を見つけたのでそちらでお借りしました。クルマは後期型のVersion.Cでした。走行距離は6ケタkmでしたが、ヤレた感じなどもなく綺麗な状態の個体でした。
【エクステリア】
正直、中期型まではお世辞にも質感が高いとは思えなかった。はっきり言って安っぽかった。
この後期型になってようやく質感あるデザインになったと思った。また、それも上手くまとまっているので、僕は嫌いじゃない。ただ、ややおじん臭い感じがして好きになりきれないという思いもまたある。
【インテリア】
これは流石に安っぽいと言わざるを得ない。色々見るべきところはあるので1つずつ見ていこう。
シートは革と一部ファブリックをあしらった合わせ物だが、座り心地は良い。調整類も電動で操作しやすく、ランバーサポートやシートヒーターも着いてるので快適だ。惜しいのは腰からお尻にかけてが沈み込んでいるので、長時間乗ると腰の一部がやや疲れたことぐらいだ。
運転席まわりだが、ステアリングは握った感触が一部ヌルッとしていて気持ち悪く、僕は好きではない。対してウィンカーレバーの節度感や落ち着きのあるウィンカーリレー音は良い。
メーターのデザインはトヨタのハイブリッド車あるあるなパターンだが、真ん中に大きくスピードメーターがあり、数字も適度な大きさになっているので視認性が良い。
インパネまわりだが、ここの質感が一番問題だと思う。以前、旧型NXに乗った時にもインパネまわりの質感には良い印象を受けなかったが、これはそれよりも酷い。
まずいいところだが、POWERスイッチとハザード、エアコンのスイッチ類の配置が絶妙なこと。この距離感は上手く計算されてると思う。
それ以外が悪いところなのだが、まずはナビを操作するマウスの操作性が最悪。画面のポインターの反応の悪さに何度イラついたことか。おまけにナビの画質も信じられないもので、何年前のナビですかという感じ。
そして一番最悪だったのは、30プリウスの頃からある謎パターンのシフトレバー。操作感もなく、誤操作を誘うだけのこのシフトは僕が最も嫌いなこともあり、インテリアの評価にはかなりマイナスに響いた。
今回、後席は荷物置きでトランクは使っていないので評価には触れない。
【エンジン性能】
ユニットは30プリウスの頃からある1.8L4気筒+モーターの組み合わせ。穏やかに走る分にはさほど感じないが、発進や高速の合流など加速が必要な場面でとにかくかったるい。モーターの加速感は問題ないが、エンジンパワーが不足しているのとボディ補強の為に重くなっているせいだろう。
Sレンジやドライブモードの変更も試してみた。Sレンジではステアリングに着いたパドルで6速の有段変速ができるが、これはほぼ意味がなかった。
ドライブモードをスポーツにすると多少加速が良くなるが、感覚的には急加速みたいでアクセルに対するリニアさもなくてぎこちなかった。エコモードではかったるいものが更にドンガメになったので即止めた。結局、一番重宝したのは渋滞や低速時のEVモードだった。
【走行性能】
まずボディの剛性面だが、補強して重くなっているだけあってしっかり感はあった。ただ、シャキッとしていない。というのも、ベースとなるプラットフォームが20年前のカローラベースのものなので、古さを隠し切れていないのだ。
サスペンションだが、いいと思ったのはリヤのしっかり感だ。リヤシート下に搭載されたハイブリッドバッテリーの重さも相まってかコーナリング時のリヤの安定感が高かった。
このクルマで最も走りに寄与しているのは、クルマの低重心化とパフォーマンスダンパー、前後スタビライザーのセッティングだと思う。実際、直進安定性は高いし、コーナリングではロールも少なく首都高のカーブも曲がっていけた。
気になったのはブレーキだ。踏み始めの遊びが多く、効き始めもかなり弱い。そのくせ強く踏み込んでいくと急激に効いてくるのでコントロールが難しい。回生ブレーキとの協調制御も今ほど繊細でなく、停止はほぼカックンブレーキ。これはどうかと思う。
【乗り心地】
全体的な印象としてはカタめ。路面のいいところでは本当にいいのだが、凹凸のある荒れたところでは衝撃をかなり伝えるので、良くも悪くもトヨタらしい乗り心地になっていた。これはもう少し路面の荒れたところでの乗り心地を良くするべきだったと思う。
【燃費】
今回、多少アクセルを強く踏まなければならない場面も時々あった中で、平均燃費は19.5km/Lだった。東京都内と首都高、また冬場で常にエアコンを使用していたことを考えれば良いと思う。また、レクサス車では数少ないレギュラーガソリンなのでおサイフにも優しい。
【価格】
普通の中古車屋で前期型や中期型を買うなら100万も要らない。もしこれがレクサスディーラーでのサービスも受けたいのなら認定中古車のCPOとなるが、こちらは後期型しか取り扱いがなく、価格も飛んで250万スタート。あなたはどちらを選ぶ?
【総評】
今回はレクサスブランドの入門車として提示された価格とそれに見合った質感とのバランスを重点的にレビューした。
結論から言えばアンバランス。色々とツッコんだところはあるが、個人的に評価に大きく響いたのは古さを隠し切れず安っぽいインテリアやかったるいパワーユニット、そしてコントロール性の悪いブレーキだろう。逆にこれらさえ何とかなればレクサスブランド入門車としては完璧だったと思う。
昨年末に新しい入門車としてLBXがデビューした。CTとは変わってSUVタイプのクルマだが、CTから12年経った今のレクサスが考える入門車も見てみたいと思った。だが、個人的にはCTのようなハッチバックタイプの入門車がまたあってもいいかもしれないとも思った。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった6人
「CT 2011年モデル」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2024年6月22日 15:27 |
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2024年1月16日 19:22 |
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2022年5月10日 01:38 |
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2022年5月8日 23:39 |
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2021年10月23日 15:45 |
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2021年2月20日 18:38 |
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2020年7月4日 04:40 |
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2020年4月13日 23:32 |
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2019年12月31日 18:18 |
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2019年8月14日 15:40 |
CTの中古車 (637物件)
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- 支払総額
- 392.0万円
- 車両価格
- 378.0万円
- 諸費用
- 14.0万円
- 年式
- 2022年
- 走行距離
- 0.9万km
-
- 支払総額
- 296.4万円
- 車両価格
- 285.0万円
- 諸費用
- 11.4万円
- 年式
- 2019年
- 走行距離
- 2.5万km
-
CT CT200h バージョンL 暖電動黒本革シート・LEDヘッドライト・HDDナビ・Bluetooth接続・USB・バックカメラ・オプション17inアルミ・ハンドルヒータ・ドラレコ
- 支払総額
- 114.0万円
- 車両価格
- 106.0万円
- 諸費用
- 8.0万円
- 年式
- 2011年
- 走行距離
- 7.7万km
-
- 支払総額
- 169.9万円
- 車両価格
- 159.5万円
- 諸費用
- 10.4万円
- 年式
- 2016年
- 走行距離
- 4.4万km
-
- 支払総額
- 97.0万円
- 車両価格
- 84.0万円
- 諸費用
- 13.0万円
- 年式
- 2013年
- 走行距離
- 9.3万km