Kakaku |
オペル ベクトラ 2002年モデルレビュー・評価
ベクトラの新車
新車価格: 305〜430 万円 2002年7月1日発売〜2006年11月販売終了
中古車価格: 90〜99 万円 (2物件) ベクトラ 2002年モデルの中古車を見る

モデルの絞り込みグレード別にレビューを絞り込めます。モデルの絞り込みを解除すると全てのレビューが表示されます。
- 3 0%
- 2 0%
- 1 0%
評価項目 | 投票平均 | カテゴリ平均 | 項目別ランキング |
---|---|---|---|
エクステリア![]() ![]() |
5.00 | 4.32 | -位 |
インテリア![]() ![]() |
4.00 | 3.92 | -位 |
エンジン性能![]() ![]() |
5.00 | 4.11 | -位 |
走行性能![]() ![]() |
5.00 | 4.19 | -位 |
乗り心地![]() ![]() |
4.00 | 4.02 | -位 |
燃費![]() ![]() |
4.00 | 3.87 | -位 |
価格![]() ![]() |
5.00 | 3.85 | -位 |
- ※「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」は、全投票の単純平均ではなく、独自の集計方法で算出しております
- ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目は、黄色に塗られております
自動車(本体) > オペル > ベクトラ 2002年モデル
プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む
2013年6月14日 13:40 [602917-1]
満足度 | 4 |
---|
エクステリア | 5 |
---|---|
インテリア | 4 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 4 |
乗り心地 | 5 |
燃費 | 4 |
価格 | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
![]() |
![]() |
![]() |
---|---|---|
一見地味な印象のB型ベクトラですが、徹底的に空力を研究。 |
Cピラーのラインは上品な雰囲気を演出。持ち上がったヒップは、B型ベクトラの特長。 |
登場から十数年が経過した現在でも、このリアビューは古さは感じない。 |
![]() |
![]() |
![]() |
ホイール径一杯のディスクローターと巨大なキャリパーは、ドイツ品質。 |
B型ベクトラに採用されているシートは全車、あのレカロ社が生産。 |
直4DOHC2.0Lエコテックエンジンは、高回転向き。 |
筆者は、これまでに50万円以下で購入できる“格安輸入車”を十数台、乗り継いできました。中には「駐車場のオブジェ」となってしまい、数日で手放したものもありましたが、その反面2年間まったくのトラブルレスの固体もありました。「腐っても鯛」ではありませんが、どれも歴史あるメーカーが作り上げた輸入車達。ツボさえ押さえておけば、安価な予算であなたの良き相棒になってくれることでしょう。
今回は、不人気輸入車として、現在日本市場より撤退してしまった米国「GM」社の欧州ブランド「オペル」。実は、本国ドイツでは、続々と魅力的な新車が登場し、日本再導入を望むところです。
今回は、筆者が最近まで移動用として乗っていた2代目「B型」ベクトラCD(2.0L)1997年式のレビューを記します。なかなか詳細なレビューがない同車。格安で購入を検討している方にご参考になれば幸いです。
B型は、1996年に日本デビューを果たし、競合多きDセグメント市場に一石を投じたモデルです。エッジの効いたフロントラインからリアエンドにかけて流麗なラインを描くエクステリアは、優れた空力特性の具現化といえるでしょう。
エンジンは前期モデルで3タイプ。直4DOHCの1.8リッターと2.0リッター、そしてトップレンジのV6 DOHC2.5リッター。オペル自社製のエコテックエンジンはいずれも経済性にも優ています。後期モデルではヘッドライトがアクリル製のマルチ・リフレクター式に変更。テールレンズの形状も変更され、エンジンは直4が2.0→2.2リッター、V6が2.5→2.6リッターに変更。(1.8リッターは生産中止)
後継モデルで日本導入最後となる02年に現行モデルが登場するまで生産され、欧州では96年〜98年まで3年連続ベストセラーカーとして君臨しました。また日本国内でもB型ベクトラは通算4万台あまりの販売台数誇りました。
■エクステリア■
ボンネットに刻まれたV字状のラインと一体化したサイドミラーは、B型ベクトラ最大の特徴。視覚的にも、Dセグメントセダンのものとは思えないレーシーな印象を受けます。このミラーのお陰で、Cd値0.28と現在でも最高レベルを達成。アウトバーン領域の速度でも、風切り音は驚くほど少ないのには驚かされます。代償として、視認性はお世辞にも良いとはいえません…。オペル伝統のエアロダイナミクスは、空気の流れに逆らわない造型。クーペのようなCピラーのラインは上品な雰囲気を演出。そしてキュッと持ち上がったヒップは、B型ベクトラの特長です。
■インテリア■
B型ベクトラに採用されているシートは全車、あのレカロ社が生産。スポーツカーではありませんので、座面に「レカロ」のロゴは刻印されておりません。俗に言う隠れたレカロ「カクレカロ」ってヤツです。意外にも柔らかな掛け心地は、“ふんわり”とアンコが詰まっています。
また、今のクルマでは当たり前のように装備されている車両の詳細情報表示ですが、オペルが元祖。B型ベクトラでは、外気温度、平均燃費、瞬間燃費、巡航可能距離、使用燃料残量、各種警告(ブレーキパッド残量警告やオイルレベル、冷却水レベル、各種灯火玉切れ)など実に多岐にわたります。このディスプレイ、非常に正確なのですが、液晶のドット抜けが発生している可能性が多いので要注意です。ちなみに、製造はドイツ「シーメンス」が担当。
■エンジン■
直4DOHC 2.0Lエコテックエンジンは、オペル自社製。エンジン制御は、ドイツの総合電機メーカー「シーメンス」製です。実はこのエンジン、スペック上では、136psと控えめですが、積極的に回りたがる性格です。現代では時代遅れの4ATの「Sモード」を選択すれば、レブリミットの6750rpmを飛び越え、7000rpmあたりまで回ろうとします。
100Km/h巡航時のエンジン回転は、2150rpmとハイギヤードなため静粛性は高いのですが、アイドリング時の篭り音、振動はやや大きめです。ケータハム「スーパーセブン」にも搭載されたこのユニット。潜在能力はとても高いといえます。ご自慢の空力ボディのお陰で、カタログ値での最高速度は220Km/h、メーター読みでは、230Km/hオーバーと快速です。欠点はオイル消費量が多く、1500キロ走行で1リッターほど消費すること。トランクにオイルボトルは常備です。
ステアリングフィールはスローな味付けですが、リア4リンクのサスペンションはしなやかな乗り心地を提供。セダンとは思えないほどロールやピッチングが抑えられ、ワインディングでも十分速いのは驚かされます。
現在でも、元輸入元のヤナセでは、部品の供給を行っていますので、維持に困る事はありません。
■購入時のチェック■
購入の際にチェックして頂きたいのは、集中ドアロックが全て稼動するか?そして、メーター内に怪しい警告灯が点灯している場合は、カムシャフトセンサーの不良です。このセンサーがイカれると、エンジンがセーフティモードに切り替わり、最高出力の7割程度にパワーが抑えられます。そのため、4000rpmでリミッターが作動してしまいます。また、環境に配慮した水性塗料を世界に先駆け採用したオペルですが、酸性雨や小傷にはめっぽう弱いです。できれば、対侯性に優れたシルバーやホワイトなどが理想です。
- レビュー対象車
- 中古車
参考になった6人
このレビューは参考になりましたか?
自動車(本体) > オペル > ベクトラ 2002年モデル > 2.2
よく投稿するカテゴリ
2012年1月27日 18:30 [476362-1]
満足度 | 5 |
---|
エクステリア | 5 |
---|---|
インテリア | 4 |
エンジン性能 | 5 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 4 |
燃費 | 4 |
価格 | 5 |
ヴィータCスポーツを新車で購入した際、ヤナセの営業さんに無理言って代車で乗らせてもらったベクトラC。
いかにもドイツ車を体現するドッシリとした乗り味は、
当時少し軟派に?なってきた他のドイツブランドよりも信ずるに足る大きな魅力に感じました。
あれから7年弱、不当に安価な値付けのおかげでめでたく購入。
ビバ!不人気車!
【エクステリア】
シャープかつボクシーなデザインは存在感もあり、
メッキモールの小手先な高級感とは一線を画する雰囲気があります。
まぁ、同時期のCTSを見ると、同じGMグループのキャデラックのボツ案か?って思わなくもないですが。。。
【インテリア】
質感も高く、個人的には好きです。
最初目についたテカテカのツヤあり木目調パネルも、なんか慣れてきたかも。
GTSやワゴンのシルバーパネルも魅力的です。
質感アップしたとされる後期モデルのインパネも見てみたかった。
シートは座面、背面ともたっぷりとしたサイズで疲れ知らず。
硬いですがコシがあるので、同じく固めの足回りも気にならなくなります。
運転席&助手席共にパワーシートで調整もラク。
テレスコピックも付いているのでちゃんとポジションが合いました。
また、高い安全性を謳っているだけあり、シートベルトのスルーアンカー調整がリアにも付いているのがポイント。
でも背の低い人にはちょっと合いません。
色気も若干あり、キーレスエントリー解錠で光るイルミネーションが、ちょっと先進さを感じさせてくれます。
【エンジン性能】
L850の開発コードを持つGMのグローバルエンジン。
低速トルク豊かな実用エンジンかと思いきや、
6000rpmまでスムーズに、かつ力強く回り、走る楽しみを与えてくれます。
V6いらないかも、と感じる滑らかさと、適度なビートが魅力的。
【走行性能】と【乗り心地】
正直、50km/h以下ではバタツキが感じられ、あぁオペルだなwと思う部分でもあります。
しかしそんなことは数日で忘れ、それよりも余裕のシャシー性能に惚れるはず。
高剛性なボディが前後の足をしっかりと受け止め、
ストロークもたっぷりのサスペンションが路面を的確に捉えていきます。
ロールスピードは低いので不安感は皆無。同乗者も快適だと言ってくれます。
【燃費】
独自のニュートラルコントロールがつき、割りと早めにロックアップしてくれる
アイシンAW製5ATをもってしても、都内での運用で8km/l前後。
中古車なので以前どういう乗り方をされていたのか不明ですが、
ある程度伸び代はある…はず。(笑
【価格】
当時の価格はパサートV5 2.3よりちょっと安く、でも2.0よりは50万円近く高い。
確かにプレミアム性は感じるけど、そこはオペル。
もう少し戦略的な価格だったら、なぁ、と。
【総評】
とても良い車ですが、確かに地味なのは否めません。
逆にいまのオペルのラインナップ、
インシグニアや現行メリーバ、コルサなど、なかなかスタイリッシュな車ばかりです。
ぜひGMジャパンの人たちはちゃんと仕事してもらって、
妙に高価な韓国産シボレーなんかを入れるよりも
オペルの輸入再開をしていただけるよう、再考願いたいです。
参考になった2人
このレビューは参考になりましたか?