『広いだけのクルマ』 トヨタ ナディア 1998年モデル 懐中汁粉さんのレビュー・評価

ここではグレード指定できない初期型Lパッケージについてです。

【エクステリア】
おしりを大胆に丸形カットしたデザイン性を売りにしてましたが、フロントマスクなどイプーと区別できない陳腐さでやっつけ感満載でしたね。マイナーチェンジでかなり手を入れてマシになってましたが。

【インテリア】
初期型はとにかくやっつけに見えます。センターメーターで単色の見づらいデジタルメーター。インパネはのっぺりでコラムシフトが商用車のよう。
後期はようやくアナログメーターに変更されました。
シートは貧弱だけど室内はとっても広い。まさしくこの広さだけが最大のセールスです。

【エンジン性能】
当時から骨董品のハイメカツインカム（笑）。でも我が家は直噴タイプではなかったのでラッキーでした。
直噴は街中でエンジンストップなどトラブル続きだったようです。
トヨタのあの直噴エンジンの走りですね。

【走行性能】
運動性能というかすべての反応がワンテンポ遅いので、当然キビキビとは動きません。
特にブレーキは注意が必要。
初期ミニバンそのものです。

【乗り心地】
運転者には結構苦痛でしたが、同乗者はそれなりに良かったんじゃないでしょうか。
特に後席はだだっ広いですから・・・・

【燃費】
２０世紀のクルマレベルです。

【価格】
新車は内容のわりに高い気がします。
不人気のせいか中古車はトヨタ車にしては値崩れが大きかったですね。
あと、都会じゃとりわけ売れなかったのか、地方に出回ってました。

【総評】
遊びに余裕のあるトヨタの思い付きクルマとしても、あまり出来の良い方ではありません。
特に直噴エンジン、これは致命傷です。
直噴問題はいまだに尾を引いていますね。