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『スポーティフレーバーに味変されたファミリー用MT車 』 ホンダ シビック 2021年モデル 湾岸トワイライトさんのレビュー・評価
シビックの新車
新車価格: 354〜440 万円 2021年9月3日発売
中古車価格: 223〜688 万円 (501物件) シビック 2021年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > ホンダ > シビック 2021年モデル > RS
2025年5月25日 16:32 [1963353-2]
| 満足度 | 2 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 2 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 2 |
| 価格 | 1 |
シビックRSの比較検討のために シビックEX 6MT(中古2024年式走行距離約1万キロ)とRS 6MT(ディーラー試乗車約2千キロ)を同日に試乗しました。以下RSについてレポートします。
【エクステリア】
EX同様写真で見るとデコッパチで正直に言ってかっこよく見えませんが、実車で見るとCセグにしてはやや大きなBodyがWide & Lowに構えているため引き締まって見えます。特に正面や横方向から見るとキリッとしてそこそこカッコ良く見えまます。EXの場合後方から見るとハッチバックの自信なさげに見えるスタイルが今ひとつでしたが、今回のRSはリアスポイラー付きであったので比較すればバランスが取れていました。タイプRのためにスポイラーありきのデザインなんでしょう。
【インテリア】
EXの場合インテリアには安っぽさが目立ちガッカリしましたが、RSは加飾が多いためか比較的マシに感じられました。ただしそこにデザインフィロソフィーはなくただ豪華にスポーティに見せようとしているだけという感じでがあります。やはり内装に関しては競合車と比較するとの中でも低い方でしょう。
またEXと同様にバックミラーやドアミラーの配置やサイズがイマイチで、視界がよくありません。バックミラーをもう少し大きく、ドアミラーを(特に天地方向を)小さくかつ、レーンチェンジアラートを内側に配置すべきだった。
悪いことばかり書いてしまいましたが、後席と荷室は広く、大人4人で旅行に行っても狭くて困ることはあまりないでしょう。
【エンジン性能】
EXと同様に1.5Lターボとしては180PSのパワーと24Kg・mのトルクは十分です。ターボが立ち上がらない超低速域でのトルクは1.5Lなりでしかないので、フル乗車の荷物満載な時の坂道発進などでは気を使う必要があるでしょう。ただし試乗の大人2人乗りでは特に不満は感じませんでした。
2000rpmも回れば十分以上のトルク感があり、4000rpmからは、「さすがホンダ!何でもないこんな量産エンジンでもいい音するな!」と一瞬だけ思いますが、4500rpmあたりから急激にトルクが弱くなっていき、最大出力を出しているはずの6000rpm ではとうに元気がなくただ回っているだけのようなもので、いつの間にやら6500rpmで燃料カットの頭うちになるという、せっかくいいところなのにすぐ勢いがなくなる残念なエンジンでした。
S660もそうでしたが昔のホンダの高回転まで気持ちよく回るエンジンではありません。今時のダウンサイジングターボなんて燃費重視でどの会社も似たような傾向なんですが期待値が比較的高いだけに、「ホンダお前もか!」と思ってしまいます。
そして高回転まで回した後の回転落ちの件ですが、EXよりは若干速いけどやっぱり遅く結構待たされるなという印象でした。
RSでも前述のトルク特性と相まってMT派かつ高回転まで回したいフィーリング重視の人にとっては残念なパワーユニットです。
しかし、絶対的な動力性能は確保されているので普通に使う分にはそこそこいいエンジンです。
今回の試乗車では前回のEXの中古車と違って特に引っかかりやざらつきは感じられませんでした。EXで感じた悪いフィーリングは、あくまで前オーナーの運転仕方による個体差であったようです。シフトノブがRSは一部皮巻きだったりドライバーの方に向いているなど使い勝手に大きく影響する細かい修正点は良好です。
【走行性能】
EXと同様にFFの割にはその時々の荷重状態によらずに舵を切りさえすれば割とよく曲がります。荒れた路面や姿勢変化でも安定しています。少なくとも公道を普通に走る分には絶対的な走行性能は十分以上の出来です。
RSでは特にやや大きめの横Gがかかるような旋回でも姿勢がより安定していて、ワインディングでは中々楽しいです。
ただしやはり僅かにステアフィールというか電動ステアリングの反力にやや人工的なものを感じます。前輪がステアリングと直結ではないような感覚です。
今回のRSでは特にステアリングスポーツモードの時に、ステアリングを切った時にサーボの微振動のようなものを感じました。シビックのステアリング系でリコールがあったようですが、それと関係あるかどうかや個体差なのかは不明ですが、EXの個体の時にはない現象がありました。
EX同様に最小回転半径の大きさは残念です。
【乗り心地】
RSでもサスとボデイが良いのか荒れた路面や旋回中に突き上げがあっても普通に良いです。
235/40R18という無駄に大きいタイヤとホイールの割にはかなり頑張っていると思います。
車重的には215/45R18でも十分なので、もっと細いタイヤにしてくれれば、前輪のタイヤ切れ角も大きくできて取り回しが良くなったはずなのに残念な設定です。
シビックの主戦場はアメリカなので、アメリカでは最小旋回半径なんてどうでもいいからそっちに合わせただけなんでしょうね。日本の事なんかどうでもいいいってのが透けて見えます。
【燃費】
カタログ燃費的に言ってよくないです。
1.5L ターボですが競合他社の2LNAよりはるかに悪いです。でも出力は出てるからいいんでしょっていう事なんでしょう。
それならもっと大きいタービンをつけてもっと高回転までトルクがついてくるようにしてほしかったですね。
というか、2Lターボ250PS位で出してほしかったな。燃費とかどうでもいいから。
【価格】
かつてのEX+70万円、LX+100万円
タイプR黒内装約600万ー150万しか差がないのは高すぎます。
エンジンとブレンボと巨大ウイング他エアロだけでも150万の差は簡単に埋まってしまう。
【総評】
EXに比べてRSは足回りエンジン(特に回転落ちが少速くなった。だがまだまだ遅い)見た目など確実に少しだけスポーティにはなっています。
ですがエンジンと走りのフィーリングに関しては一部で微妙。
RSになって小手先の僅かな向上に加え無駄な加飾なども加わりコストパフォーマンスはより低くなってしまいました。
どうしても譲れないお好みの点(国産車で5人乗れる最も大型の少しスポーティなMT車、など)があれば他にないので買うに値するかと思います。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった11人(再レビュー後:11人)
2025年5月25日 15:35 [1963353-1]
| 満足度 | 2 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 2 |
| エンジン性能 | 2 |
| 走行性能 | 4 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 2 |
| 価格 | 2 |
シビックRSの比較検討のために シビックEX 6MT(中古2024年式走行距離約1万キロ)とRS 6MT(ディーラー試乗車約2千キロ)を同日に試乗しました。以下EXについてレポートします。
【エクステリア】
写真で見るとデコッパチで正直に言ってかっこよく見えませんが、実車で見るとCセグにしてはやや大きなBodyがWide & Lowに構えているため引き締まって見えます。特に正面や横方向から見るとキリッとしてそこそこカッコ良く見えまますが、後方から見るとハッチバックの自信なさげに見えるスタイルが今ひとつです。
タイプRだと巨大なリアスポイラーが目を引くことで誤魔化せますが、何もないと凡庸なデザインです。デザイナーがタイプRありきで設計したのでしょうかね。このグレードはアメリカでは売っているセダンを導入すべきでした。
【インテリア】
シビックも立派になったなあと感じさせるエクステリアなだけに、逆に乗り込んでみるとインテリアには安っぽさが目立ちます。やっぱりシビックはシビックでしかなかったんだとガッカリしました。カローラやマツダ3などCセグの競合車の中でも低い方でしょう。Cセグだからこんなのでいいでしょとばかりに内装の樹脂製品の質感が低いのは仕方がないとしても、材料が安くても質感が低く見せないようなバランスの取れたデザインフィロソフィーが感じられません。
また、バックミラーやドアミラーの配置やサイズがイマイチで、視界がよくありません。バックミラーをもう少し大きく、ドアミラーを(特に天地方向を)小さくかつ、レーンチェンジアラートを内側に配置すべきだった。
悪いことばかり書いてしまいましたが、後席と荷室は広く、大人4人で旅行に行っても狭くて困ることはあまりないでしょう。
【エンジン性能】
1.5Lターボとしては180PSのパワーと24Kg・mのトルクは十分です。ターボが立ち上がらない超低速域でのトルクは1.5Lなりでしかないので、フル乗車の荷物満載な時の坂道発進などでは気を使う必要があるでしょう。ただし試乗の大人2人乗りでは特に不満は感じませんでした。
2000rpmも回れば十分以上のトルク感があり、4000rpmからは、「さすがホンダ!何でもないこんな量産エンジンでもいい音するな!」と一瞬だけ思いますが、4500rpmあたりから急激にトルクが弱くなっていき、最大出力を出しているはずの6000rpm ではとうに元気がなくただ回っているだけのようなもので、いつの間にやら6500rpmで燃料カットの頭うちになるという、せっかくいいところなのにすぐ勢いがなくなる残念なエンジンでした。
S660もそうでしたが昔のホンダの高回転まで気持ちよく回るエンジンではありません。今時のダウンサイジングターボなんて燃費重視でどの会社も似たような傾向なんですが期待値が比較的高いだけに、「ホンダお前もか!」と思ってしまいます。
そして、やはり残念な事に回転落ちが極端に遅く、高回転まで回してシフトアップする時には回転が下がるのを数秒を超える秒数の間ずっと待たなければなりません。待っている時間が結構長く感じられます。
前述のトルク特性と相まってMT派かつ高回転まで回したいフィーリング重視の人にとっては残念なパワーユニットです。
しかし、絶対的な動力性能は確保されているので普通に使う分にはそこそこいいエンジンです。
なお、シフトフィールが良いと言われているシビックですが、今回試乗したEXの中古車ですが、2、3、4速に引っかかりやざらつきが多く感じられました。スタッフによると前オーナーはタイプRの納車待ちの間それまでEXに乗っていたそうですが、MTは前オーナーの扱いが荒かったり雑だったりするとシンクロやギアにダメージが蓄積されてフィーリングに大きな違いが現れる事があるので、中古車を買う際にはご注意下さい。
【走行性能】
FFの割にはその時々の荷重状態によらずに舵を切りさえすれば割とよく曲がります。荒れた路面や姿勢変化でも安定しています。少なくとも公道を普通に走る分には絶対的な走行性能は十分以上の出来と思われます。
ただし僅かにステアフィールというか電動ステアリングの反力にやや人工的なものを感じます。前輪がステアリングと直結ではないような感覚です。
なお、旋回半径が大きいですので、車庫入れがやりにくいですね。
【乗り心地】
サスとボデイが良いのか荒れた路面や旋回中に突き上げがあっても普通に良いです。
235/40R18という無駄に大きいタイヤとホイールの割にはかなり頑張っていると思います。
車重的には215/45R18でも十分なので、もっと細いタイヤにしてくれれば、前輪のタイヤ切れ角も大きくできて取り回しが良くなったはずなのに残念な設定です。
シビックの主戦場はアメリカなので、アメリカでは最小旋回半径なんてどうでもいいからそっちに合わせただけなんでしょうね。日本の事なんかどうでもいいいってのが透けて見えます。
【燃費】
カタログ燃費的に言ってよくないです。
1.5L ターボですが競合他社の2LNAよりはるかに悪いです。でも出力は出てるからいいんでしょっていう事なんでしょう。
それならもっと大きいタービンをつけてもっと高回転までトルクがついてくるようにしてほしかったですね。
というか、2Lターボ250PS位で出してほしかったな。燃費とかどうでもいいから。
【価格】
内容から考えると若干というか結構高いです。もう新車はないですが。
【総評】
Cセグだけどライバルと比較して大柄のボディや巨大なタイヤおよび比較的よいサスペンションを装備しての良い乗り心地を目指しCセグの中でもやや上級を狙ったものの、外見に比して内装の質感が低く目標はは十分には達成されていません。
エンジンと走りのフィーリングに関しては不十分な点も多々ありますが、絶対的な性能は比較的良好ではあります。
Cセグ国産車なのにDセグ国産車またはCセグ輸入車並みの価格となってしまいコストパフォーマンスは低くなってしまいました。
どうしても譲れないお好みの点(国産車で5人乗れる最も大型のMT車、など)があれば買うに値するかと思います。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった0人
「シビック 2021年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2025年8月27日 17:14 | ||
| 2025年8月23日 09:39 | ||
| 2025年8月8日 01:09 | ||
| 2025年6月17日 04:00 | ||
| 2025年6月1日 09:03 | ||
| 2025年5月25日 16:32 | ||
| 2025年3月21日 05:57 | ||
| 2025年3月14日 09:08 | ||
| 2024年12月31日 21:47 | ||
| 2024年11月16日 18:52 |
シビックの中古車 (全4モデル/1,011物件)
-
- 支払総額
- 358.6万円
- 車両価格
- 348.8万円
- 諸費用
- 9.8万円
- 年式
- 2024年
- 走行距離
- 0.7万km
-
- 支払総額
- 310.0万円
- 車両価格
- 298.0万円
- 諸費用
- 12.0万円
- 年式
- 2022年
- 走行距離
- 1.5万km
-
- 支払総額
- 256.2万円
- 車両価格
- 239.0万円
- 諸費用
- 17.2万円
- 年式
- 2020年
- 走行距離
- 5.7万km
-
- 支払総額
- 399.4万円
- 車両価格
- 387.8万円
- 諸費用
- 11.6万円
- 年式
- 2024年
- 走行距離
- 1.3万km
-
シビック e:HEV ホンダコネクトディスプレー フルセグ リアカメラ ETC ドラレコ シートヒーター LEDヘッドライト アルミホイール
- 支払総額
- 299.4万円
- 車両価格
- 289.8万円
- 諸費用
- 9.6万円
- 年式
- 2022年
- 走行距離
- 4.2万km
この車種とよく比較される車種の中古車
-
36〜440万円
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17〜317万円
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104〜854万円
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29〜275万円
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67〜475万円
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50〜273万円
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110〜267万円
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