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『実用性とFun to Drive、上質感を兼ね備えたステーションワゴン』 フォルクスワーゲン パサート オールトラック 2018年モデル 10_maxさんのレビュー・評価
パサート オールトラックの新車
新車価格: 639〜699 万円 2018年10月31日発売
自動車(本体) > フォルクスワーゲン > パサート オールトラック 2018年モデル > TDI 4MOTION Advance
よく投稿するカテゴリ
2020年5月31日 11:39 [1329348-2]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 5 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 3 |
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|---|---|---|
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今年4月に納車し、首都高中心に約2千キロを走ったインプレです。
過去の愛車:マツダRX-8、プジョー308SW
購入時の主な比較車種:マツダCX-8、プジョー5008
主な用途:キャンプ、雪山等のロングツーリング
家族:夫婦+小学生二人
【エクステリア】
今では希少な部類となった「ザ・ステーションワゴン」という伸びやかでプレーンな飽きのこないスタイリングが魅力です。ギラギラした余計な装飾をせずとも、実に丁寧な造形や細部の作り込みが、知る人ぞ知る上質、という満足感を満たしてくれます。一番のアイキャッチはボディサイドのプレスライン。ヘッドライトのLED配置も実に美しく、要所要所にさりげなく散りばめられたクロームがいいアクセントに。特にオールトラックの場合、黒いアンダーガードが引き締まった印象をもたらしています。
ネット記事では中々良さは伝わりませんが、僕も実車を見て初めてその存在感、質感に惹き込まれたので、ぜひ一度実車をご覧下さい。
サイズ感は、全長4780mmなので5008とCX-8の間、と言ったところですね。ただし、パサートオールトラックは最小回転半径が5.4mとこの中では最小で、さらに前車308SWよりも小さいため非常に小回りが効きます。妻も今までより運転しやすいと言っています。
【インテリア】
非常に広い事に加え内張りは白で全体的に開放感のある空間のため同乗者に喜ばれます。これは5008との共通の、欧州車らしい方向性に感じます。CX-8は内張りが黒でサンルーフも小さく、長男が閉塞感を感じた為候補から外れました。これは個人の感覚によるのでぜひ試乗してみて下さい。
一方ドライバーズシートに収まればブラック基調の直線的なコックピット、インパネしか視界に入らないので意外にスポーティな雰囲気です。
またVWらしい質感が十二分に味わえます。各部のステッチやクロームは非常に質感を高めています。インテリアでのアクセントはインパネ中央のアナログ時計と、そこからドアトリムへ繋がるカーボン調の加飾パネル。パサートハイラインでは木目調ですが、オールトラックはカーボン調の専用加飾なので若々しくスポーティです。
レザーシートはサラリとしており夏場はベンチレーションまで付くので(前席のみ)非常に快適です。
【エンジン性能】
VWのTDIらしく、回して楽しいスポーティな高回転型です。
ディーゼルで良く言われる出だし加速を期待すると少し違うと感じるでしょう。何しろ400Nmの最大トルクは1900rpmから始まるので、前車プジョー308の1.6Lガソリンの1400rpmよりも高回転よりです。なので出だしはややもっさり感じると思います。しかし町中ではその方が穏やかなので家族には喜ばれています。
しかし一旦ワインディングや高速道路へ出ればそのキャラクターは豹変します。最大トルクは3300rpmまで維持され、4000rpmになっても300Nm以上を保つので、ディーゼル特有の頭打ち感はありません。さらに音質も回せば回すほど澄んだ軽快な音に変わります。
ちなみにアイドリング近辺の音質は、カラカラ音はあまりせず角が取れた重低音で、どちらかというと3気筒ガソリンに近いです。
プジョーの2L Blue HDiは、アイドリングはもっとカラカラしており、出だしで猛然とダッシュするディーゼルど真ん中、という特性です。その代わり頭打ち感が強い印象。
CX-8はTDIに近い印象ですね。SKYACTIV-DのアイドリングはTDIよりも更に静かで、高回転まで伸びる特性はTDIに近い印象。エンジンだけならSKYACTIV-Dが最も好印象でした。
【走行性能】
パワー感は高回転まで400Nmが伸びるTDIのおかげで満足以上です。
足回りも車格の割に変な揺れは無く、首都高のRの小さなコーナーでもビターっと路面に張り付いて旋回する感覚が最高に気持ちいいです。ノーマルモードでも十分運転を楽しめ、コンフォートなら最高のサルーン空間になります。
ハンドリングもVWらしく軽快なのに中心がドシッと決まり、首都高などでも全く不安を感じず意のままにライントレースできます。またディーゼルのフロントヘビーは全く感じず、コーナーをヒラリヒラリ駆け抜ける楽しさを味わえます。
このステアリングの軽快さも、妻が車格にも関わらず前より運転しやすいと評している理由の一つです。
【乗り心地】
プジョーの猫足とスポーツカーの安定感のいいとこ取りをした感じです。安定した高速旋回はRX-8に近く、そのくせ継ぎ目などの段差はストッと収めて不快感を感じさせません。ステーションワゴンの低重心プロポーションとロングホールベースも奏功しているのでしょう。
また高速巡航は実に静かです。ディーゼルらしく高速域でも回転数が低く風切り音も殆どしません。前車プジョー308SWも静かな方でしたがはっきりと分かるくらい静かです。
【燃費】
近場に出かけるだけだと11~13km/L前後、首都高で30~40kmくらい走れば15~17km/Lくらい出ます。遠出をすればもっと伸びるでしょう。4WDなのでFFのパサートに比べれば伸びないですが十分。軽油も嬉しいですね。
【価格】
競合となるであろうプジョー508やマツダ6/CX-8などと比べると頭一つ抜けてるので★二つ減らしてます。それでも質感はプレミアムブランドに迫っているのである意味お買い得とも言えます。
【総評】
日本ではそれほど注目度は高くなくパッと見のデザインは地味な印象がありますが、隠れた名車と言えると思います。
高速巡航は静かで乗り心地が良く、本気になれば情熱的なエンジンとシャシーでスポーツ走行も楽しめ、広大なラゲッジに荷物を乗せて、燃料費も気にせずどこまでも遠出したくなるグランドツーリングワゴンとして非常にお薦めです。
やや価格が高いですが車自体は非常にいいものだったので実にいい買い物でした。
詳しいレビューや動画をブログに記しているのでよろしければご笑覧下さい。
高速走行インプレ
https://10max.net/archives/15660
内装・ユーティリティレビュー
https://10max.net/archives/14198
その他レビュー
http://10max.net/home/car
- 比較製品
- プジョー > 308SW 2008年モデル
- プジョー > SUV 5008
- マツダ > CX-8
- 乗車人数
- 5人
- 使用目的
- 買い物
- レジャー
- 頻度
- 週3〜4回
- 重視項目
- スポーティ
- ファミリー
- 快適性
- レビュー対象車
- 新車
- 購入時期
- 2020年3月
- 購入地域
- 東京都
- 新車価格
- 588万円
- 本体値引き額
- 80万円
- オプション値引き額
- 0円
※値引き額は参考値ですので、詳細は各ディーラーにお問合せください。
参考になった31人(再レビュー後:23人)
2020年5月18日 19:47 [1329348-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 5 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 3 |
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|---|---|---|
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今年4月に納車し、首都高中心に約2千キロを走ったインプレです。
過去の愛車:マツダRX-8、プジョー308SW
購入時の主な比較車種:マツダCX-8、プジョー5008
主な用途:キャンプ、雪山等のロングツーリング
家族:夫婦+小学生二人
【エクステリア】
今では希少な部類となった「ザ・ステーションワゴン」という伸びやかでプレーンな飽きのこないスタイリングが魅力です。ギラギラした余計な装飾は何も足さない、でも実に丁寧な造形や細部の作り込みが、知る人ぞ知る上質、という満足感を満たしてくれます。一番のアイキャッチはボディサイドのプレスライン。ヘッドライトのLED配置も実に美しく、要所要所にさりげなく散りばめられたクロームがいいアクセントに。特にオールトラックの場合、黒いアンダーガードが引き締まった印象をもたらしています。
ネット記事では中々良さは伝わりませんが、僕も実車を見て初めてその存在感、質感に惹き込まれたので、ぜひ一度実車をご覧下さい。
サイズ感は、全長4780mmなので5008とCX-8の間、と言ったところですね。ただし、パサートオールトラックは最小回転半径が5.4mとこの中では最小で、さらに前車308SWよりも小さいため非常に小回りが効きます。妻も今までより運転しやすいと言っています。
【インテリア】
非常に広い事に加え内張りは白で全体的に開放感のある空間のため同乗者に喜ばれます。これは5008との共通の、欧州車らしい方向性に感じます。CX-8は内張りが黒でサンルーフも小さく、長男が閉塞感を感じた為候補から外れました。これは個人の感覚によるのでぜひ試乗してみて下さい。
一方ドライバーズシートに収まればブラック基調の直線的なコックピット、インパネしか視界に入らないので、意外にスポーティな雰囲気です。
またVWらしい質感が十二分に味わえます。各部のステッチやクロームは非常に質感を高めています。インテリアでのアクセントはインパネ中央のアナログ時計と、そこからドアトリムへ繋がるカーボン調の加飾パネル。パサートハイラインでは木目調ですが、オールトラックはカーボン調の専用加飾なので若々しくスポーティです。
レザーシートはサラリとしており、夏場はベンチレーションまで付くので(前席のみ)非常に快適です。
【エンジン性能】
VWのTDIらしく、回して楽しいスポーティな高回転型です。
ディーゼルで良く言われる出だし加速を期待すると少し違うと感じるでしょう。何しろ400Nmの最大トルクは1900rpmから始まるので、前車プジョー308の1.6Lガソリンの1400rpmよりも高回転よりです。なので出だしはややもっさり感じると思います。しかし町中ではその方が穏やかなので家族には喜ばれています。
しかし一旦ワインディングや高速道路へ出ればそのキャラクターは豹変します。最大トルクは3300rpmまで維持され、4000rpmになっても300Nm以上を保つので、ディーゼル特有の頭打ち感はありません。さらに音質も回せば回すほど澄んだ軽快な音に変わります。
ちなみにアイドリング近辺の音質は、カラカラ音はあまりせず角が取れた重低音で、どちらかというと3気筒ガソリンに近いです。
プジョーの2L Blue HDiは、アイドリングはもっとカラカラしており、出だしで猛然とダッシュするディーゼルど真ん中、という特性です。その代わり頭打ち感が強い印象です。
CX-8はTDIに近い印象ですね。SKYACTIV-DのアイドリングはTDIよりもさらに静かで、高回転まで伸びる特性はTDIに近い印象です。エンジンだけならSKYACTIV-Dが最も好印象でした。
【走行性能】
パワー感は上述の通り上まで400Nmが伸びるTDIのおかげで満足以上です。
足回りも車格の割に変な揺れは全く無く、首都高のRの小さなコーナーでもビターっと路面に張り付いて旋回する感覚が最高に気持ちいいです。ノーマルモードでも十分運転を楽しめ、コンフォートにすれば最高のサルーン空間になります。
ハンドリングもVWらしく軽快なのに中心がドシッと決まってて、首都高などでも全く不安を感じず意のままにライントレースできます。またディーゼルのフロントヘビーは全く感じず、コーナーをヒラリヒラリ駆け抜ける楽しさを味わえます。
このステアリングの軽快さも、妻が車格にも関わらず前より運転しやすいと評している理由の一つです。
【乗り心地】
プジョーの猫足とスポーツカーの安定感のいいとこ取りをした感じです。安定した高速旋回はRX-8に近く、そのくせ継ぎ目などの段差はストッと収めて不快感を感じさせません。ステーションワゴンの低重心プロポーションとロングホールベースも奏功しているのでしょう。
また高速巡航は実に静かです。ディーゼルらしく高速域でも回転数が低く風切り音も殆どしません。前車プジョー308SWも静かな方でしたが、はっきりと分かるくらい静かです。
【燃費】
近場に出かけるだけだと11~13km/L前後、首都高で30~40kmくらい走れば15~17km/Lくらい出ます。遠出をすればもっと伸びるでしょう。4WDなのでFFのパサートに比べれば伸びないですが十分です。軽油も嬉しいですね。
【価格】
競合となるであろうプジョー508やマツダ6/CX-8などと比べると、頭一つ抜けてるので★二つ減らしてます。それでも質感はプレミアムブランドに迫っているのである意味お買い得とも言えるかも知れませんが。
【総評】
日本ではそれほど高い評価がされていないように思いますし、パッと見のデザインは地味な印象がありますが、隠れた名車と言えるのではないでしょうか。
高速巡航は静かで乗り心地が良く、本気になれば情熱的なエンジンとシャシーでスポーツ走行も楽しめ、広大なラゲッジに荷物を乗せて、燃料費も気にせずどこまでも遠出したくなるグランドツーリングワゴンとして非常にお薦めです。
やや価格が高いですが、車自体は非常にいいものだったので今思えばいい買い物だったと感じています。
詳しいレビューや動画をブログに記しているのでよろしければご笑覧下さい。
http://10max.net/home/car
- 比較製品
- プジョー > 308SW 2008年モデル
- プジョー > SUV 5008
- マツダ > CX-8
- 乗車人数
- 5人
- 使用目的
- 買い物
- レジャー
- 頻度
- 週3〜4回
- 重視項目
- スポーティ
- ファミリー
- 快適性
- レビュー対象車
- 新車
- 購入時期
- 2020年3月
- 購入地域
- 東京都
- 新車価格
- 588万円
- 本体値引き額
- 80万円
- オプション値引き額
- 0円
※値引き額は参考値ですので、詳細は各ディーラーにお問合せください。
参考になった8人
「パサート オールトラック 2018年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2023年5月31日 00:37 | ||
| 2023年1月3日 00:44 | ||
| 2021年1月24日 20:38 | ||
| 2020年5月31日 11:39 | ||
| 2019年2月28日 23:06 |
パサートオールトラックの中古車 (全2モデル/27物件)
-
- 支払総額
- 125.0万円
- 車両価格
- 115.0万円
- 諸費用
- 10.0万円
- 年式
- 2014年
- 走行距離
- 4.0万km
-
- 支払総額
- 88.0万円
- 車両価格
- 75.0万円
- 諸費用
- 13.0万円
- 年式
- 2012年
- 走行距離
- 11.0万km
-
- 支払総額
- 354.1万円
- 車両価格
- 341.0万円
- 諸費用
- 13.1万円
- 年式
- 2023年
- 走行距離
- 3.2万km
-
- 支払総額
- 239.8万円
- 車両価格
- 233.5万円
- 諸費用
- 6.3万円
- 年式
- 2019年
- 走行距離
- 6.0万km
-
- 支払総額
- 209.9万円
- 車両価格
- 189.9万円
- 諸費用
- 20.0万円
- 年式
- 2018年
- 走行距離
- 5.0万km
この車種とよく比較される車種の中古車
-
55〜596万円
-
45〜559万円
-
100〜304万円















