| Kakaku |
『ディーゼル/4WD/広い荷室/立駐OK。ある意味“究極”の実用車』 フォルクスワーゲン パサート オールトラック 2018年モデル 高山正寛さんのレビュー・評価
パサート オールトラックの新車
新車価格: 639〜699 万円 2018年10月31日発売
自動車(本体) > フォルクスワーゲン > パサート オールトラック 2018年モデル > TDI 4MOTION Advance
プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む
2019年2月28日 23:06 [1204728-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 無評価 |
| 価格 | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
フォルクスワーゲンが開催した「4MOTION(四輪駆動モデル)試乗会」にてクロスオーバーモデルであるパサート オールトラック TDI 4MOTIONに試乗しました。用意されたモデルは2グレードある内の上位モデルとなる「Advance」になります。
試乗会場となった斑尾高原は元々雪質の良さが人気だそうで会場の起点となった「タングラム斑尾スキーリゾート」はアメニティやホスピタリテイの高さで人気のホテル。実際、インバウンド需要も高く大盛況。ホテルの方に聞いてもそのパウダースノーがスキーヤーやスノーボーダー達にも評価されているとのことです。
話を戻すと今回の試乗会では2台の「4MOTION」に試乗しました。もう1台の「ティグアン」に関しては後日レポートしますが、フォルクスワーゲンの4WDの歴史は意外と古く、1983年にパサートのコンセプトカーを発表した後、1984年には市販モデルを投入しています。
また4WD機構に関してもビスカス・カップリングに始まりトルセンデフなどの方式を経て、現在は第5世代となる「ハルデックス・カップリング方式」が採用されています。
これまでにも舗装路で試乗も行ったパサートのディーゼルモデルですが、全長4780×全幅1855mm×全高1535mmのボディに2L直4ディーゼルターボ(インタークーラー付き)を搭載します。フロント周りが重くなりがちのディーゼルエンジン、さらに4WD機構を搭載しますが、ボディサイズから感じるより車両重量は1680kgと実は同クラスのSUVと比べると軽めなのが特徴です。
標準のパサートより最低地上高を高め160mmとしていますが、それでも全高は1535mmですので都市部の立体駐車場に入庫することも可能です。またこの高さがスッと腰を下ろす感覚で乗車できるなど、絶妙な寸法となっているのはステーションワゴンベースで開発したクロスオーバーモデルの利点と感じました。
搭載するディーゼルエンジンは最高出力140kW(190ps)/3500-4000rpm、最大トルク400Nm(40.8kg-m)/1900-3300rpmを発生、これに6速のDSG(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせます。
冒頭で触れたように雪質は非常に良いのですが、それでも雪道の走行には注意が必要です。さらに言えば、同じコンディションがずっと続くわけではなく、圧雪路や左右の路面μが異なる場所なども数多くあります。
低速域から十分なトルクを発生するこのディーゼルエンジンですが、アクセル操作に対し、過敏な動きをすることもなく、言い換えればややゆったりとした加速フィールは今回のような雪道でも好印象。具体的に言えば、どの道でも過信は禁物ですが、本当にスムーズに走りきることができます。
4WD機構は前後100:0から50:50へ駆動力配分を行いますが、走行中に作動していても走行フィーリングに変化はありません。逆にそれがわかるようではストレスになることもあるでしょう。雪上ラリーならばリアルな挙動変化を把握することは必要でしょうが、基本は安全かつ安心して走ることが最も重要です。その点でもこのクルマのキャラクターにディーゼルエンジン+4WDの組み合わせは合っていると感じました。
またディーゼルエンジンと言えば振動や音が気になる部分ですが、振動に関してはかろうじてディーゼルエンジンであることがわかる程度、さらに一定の速度域に到達すれば全くと言っていいほど気にならなくなります。音に関しても室内にいる分には問題なし、但し車外に出るとホイールハウス周辺から「カラカラ」という放射音のようなものは感じます。いずれにせよ、ディーゼルのネガなイメージはここ数年でかなり解消したことも感じます。
インテリアに関してはシンプルで飽きの来ないデザインですし、それでいて基本はフル装備。純正インフォテインメントシステム“Discover Pro”やデジタルメータークラスター“Active Info Display”はもちろん、Advanceならではという点では助手席の電動パワーシートの採用やシート表皮にナパレザーを使うなど上質感も与えられています。
このクルマに試乗して改めて感じたのが良い意味での「上がりクルマ」であることです。オンロードからオフロードまで道を選ばす、それでいてディーゼルエンジンによる走りの良さや燃費性能、さらに燃料費も安く抑えられる点、現在であればエコカー減税も適用され、先進安全装備も充実しています。実用面では前述したように立体駐車場への入庫も可能ですし、ラゲージルームの広さ、そして使いやすさも一級品と言えるでしょう。まさにこれ1台で全部済む、ということ。そういう意味で「上がり」と言ったわけです。
価格的にはベースとなる(それでも装備は充実)TDI 4MOTIONが509万9000円、今回試乗したAdvanceが569万9000円と60万円高くなりますが、それぞれ価値観が異なるとはいえ、やはり上質さを求めるユーザーも多いと思います。その点でも60万円の価格差以上の価値をAdvanceは持っているはずです。余談ですが広い面積を持つ電動サンルーフ(11万9260円高)もAdvanceにしか設定がありませんのでその辺も考慮して購入を検討すると良いでしょう。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった27人
「パサート オールトラック 2018年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2023年5月31日 00:37 | ||
| 2023年1月3日 00:44 | ||
| 2021年1月24日 20:38 | ||
| 2020年5月31日 11:39 | ||
| 2019年2月28日 23:06 |
パサートオールトラックの中古車 (全2モデル/28物件)
-
- 支払総額
- 応談
- 車両価格
- 応談
- 諸費用
- −万円
- 年式
- 2023年
- 走行距離
- 0.2万km
-
- 支払総額
- 125.0万円
- 車両価格
- 115.0万円
- 諸費用
- 10.0万円
- 年式
- 2014年
- 走行距離
- 4.0万km
-
- 支払総額
- 88.0万円
- 車両価格
- 75.0万円
- 諸費用
- 13.0万円
- 年式
- 2012年
- 走行距離
- 11.0万km
-
- 支払総額
- 354.1万円
- 車両価格
- 341.0万円
- 諸費用
- 13.1万円
- 年式
- 2023年
- 走行距離
- 3.2万km
-
- 支払総額
- 239.8万円
- 車両価格
- 233.5万円
- 諸費用
- 6.3万円
- 年式
- 2019年
- 走行距離
- 6.0万km
この車種とよく比較される車種の中古車
-
55〜596万円
-
45〜559万円
-
100〜304万円











