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『本質的な価値は最高。ことごとく滑ったこだわりに共感できる方へ』 ホンダ インサイト 2018年モデル Canned mackerelさんのレビュー・評価
インサイトの新車
新車価格: 332〜372 万円 2018年12月14日発売〜2023年1月販売終了
中古車価格: 143〜295 万円 (87物件) インサイト 2018年モデルの中古車を見る

自動車(本体) > ホンダ > インサイト 2018年モデル > EX BLACK STYLE
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2022年6月28日 16:29 [1594924-1]
満足度 | 5 |
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エクステリア | 5 |
---|---|
インテリア | 4 |
エンジン性能 | 5 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 5 |
燃費 | 4 |
価格 | 4 |
HONDA不人気車の象徴的存在、話題になることも少ないまま、販売終了。
止まる、走る、曲がるの全てがハイレベルな上、各種運転支援も完備、燃費も上々ながらエンジン性能も申し分なしの非常に良い車です。
内外装ともに抜かりなく、同価格帯の他社車両と比べ、劣る点は僅かしかないのですが…。
【エクステリア】フロントマスクはシビック(FK7)、アコード(CV3)と同系統デザインの中で最も落ち着いています。
サイドラインも同様で、シビックのようなメカっぽさ、ガンダムチックな雰囲気はありません。
一方でリアビューはかなり個性的で、アコードの方がセダンらしさを感じます。
海外が主戦場のモデルにしては珍しく、国内専用の日本刀をモチーフにしたイメージの採用等、こだわりが感じられます。
【インテリア】
こちらも全体的に落ち着いた印象。一部プラスチックを使用している部分が目立ちますが、プリウスよりも遥かに良い出来。ソフトパッド+手縫い等、品質の良さは疑いようがありません。
しかし、その質感の高さを最も実感できるのを助手席にしてしまうのは何故なのか。
インサイトのターゲットは価格帯、スタイルから見て、中高年の男性と思われます。
であれば、コストを投入するべきは運転席周辺であり、助手席は「そこそこ」で良かったのではないか、と思います(手や足の触れるドア部分やコンソールボックスの素材こそ吟味する等)。
仮に、同乗者への配慮を優先した車というのであれば、特別使用車ですら黒一色に近い状態は華やかさに欠けるため、意図が不明です。
【エンジン性能】
i-MMD(現e-HEV)は日産のe-powerのはるか上を行く技術、使い勝手です。
一般道では電気自動車並みのスムーズな走行を開始、エンジン始動も回転数を必要最小限を守ります。
一方、高速道路でEcoを解除すれば、回転数は跳ね上がり、1.5Lとは思えない、すさまじい加速を見せてくれます。
色々と実験的過ぎたi-DCTを採用した先代VEZEL、Fitあたりを中古で購入するくらいであれば、明らかに素性と性能の良いi-MMD搭載車両を勧めます。
e-powerは電気自動車らしいフィーリングを感じさせることは上手ですが、エンジンが全力で稼働するため、騒がしさも増し、高速ではパワー不足、燃費悪化が著しくなります。
ここで足を引っ張るのは、あえて先進性を打ち出さず、ガソリン車に近いフィーリングを残した制御です。
個人的な見解ですが、この判断は正しいものと思います。加速性能と制止能力のバランスが崩壊した車が良い車な訳はなく、運転者へ加速を楽しませる演出を強調する日産自動車を始めとしたいくつかのメーカーは、自動車にとって最も大事な「止まる」力を最優先していません。
ワンペダルがある、未来は電動化車両が一般的だから早くから慣れさせている、という反論もありますが、「機械に人間が慣れる」のではなく、「人間に無理のない機械を提供する」ことが一層重要です。
その観点で、インサイトのエンジン(動力)とブレーキ(制止)は完璧なバランスで成立しています。
【走行性能】【乗り心地】
先代インサイトは言うまでもなく、プリウス、格上のカムリと比較しても乗り心地は上です。
HONDA共通の硬さもオデッセイ(RC)やシビックより抑えられており、かといって、シートへのおさまりが良いため、不安は全く感じません。
マルチリンク式の後輪もかなり洗練されており、FFセダンにありがちな引っ張られる、後ろだけ跳ねるような感覚は皆無です。
それなりの速度であってもロールを感じることはなく、
セダンである以上、購入検討の方は覚悟の上と思いつつも、着座姿勢の低さはカローラクラスのセダンとは明らかに一線を画します。
シビック、CR-Zに近いレベルと言えば、異様さが分かるでしょうか。
外観、内装で落ち着いた印象を与えながら、運転席だけは明らかなコックピットというのは、アンバランスに映るかもしれません。
最もその点を重視される方は、オデッセイ(RCの後期型)あたりの方が閉塞感は感じずに済むと思います。
【燃費】
夏場冬場のエアコン使用で22.0、それ以外の季節では24.0ですので、極めて良好です(かなりEco運転気味ですが)。
少し古い世代のHONDAハイブリッド車は燃費優先のため、エアコンの効きがかなり悪かったのですが、一コマ〜で事足りる程、優秀です。
しかし、ここも難しいところです。自然に使いやすさ、を追及した結果、プリウスと比較すると明らかに燃費が伸びません。
インサイトという車名は、先代の燃費優先車のイメージが強く、20.0そこそこではPRになりません。
安全優先で、快適に過ごしながら、燃費もそれなりに良い、というのは本来すごいことなのですが、ブランディングという点から言えば、先鋭化、差別化されていない商品と評価されてしまいます。
【価格】
新車価格で乗り出し400万超は適正価格です。
インサイトのターゲットであるべき中高年の男性であれば無理のない金額ですし、DVDプレーヤーといった各社でオプション化された装備一式も全て標準です。
エンジン、シャシーといった車の基本の部分から内装に至るまで良質かつ安心なものを集めてできた車です。
ましてや中古車として6掛け〜の金額になった今では、超お買い得と言えます。
【総評】
車を快適に移動するため、ドライブを安全に楽しむためのツール、という古典的、本質的な価値に沿って評価すれば、ものすごく良い車です。
しかし、時代のニーズとマッチせず、こだわりの部分がことごとく滑った、と言わざるを得ません。
カタログにも「本質」というワードが使用されていますが、そこを求めるユーザーが今どれほどいるのか。
中古であれば、かなり安価で購入できるため、価値観に共感できる方にとっては割高という評価は当たらないはずです。
- 乗車人数
- 4人
- 使用目的
- 通勤・送迎
- レジャー
- その他
- 頻度
- 毎日
- 重視項目
- 快適性
- その他
- レビュー対象車
- 新車
- 購入時期
- 2019年2月
- 購入地域
- 富山県
- 新車価格
- 369万円
- 本体値引き額
- 25万円
- オプション値引き額
- 0円
※値引き額は参考値ですので、詳細は各ディーラーにお問合せください。
参考になった92人
「インサイト 2018年モデル」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2025年1月12日 09:46 |
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2024年4月21日 23:59 |
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2022年6月28日 16:29 |
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2022年5月13日 21:20 |
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2022年3月29日 12:47 |
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2022年2月27日 21:12 |
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2021年11月18日 01:58 |
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2021年11月14日 08:44 |
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2021年10月17日 19:10 |
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2021年8月28日 20:59 |
インサイトの中古車 (全3モデル/337物件)
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インサイト EX・ブラックスタイル LED・フルセグ・メモリナビ・純正ドラレコ・バックカメラ・純正AW・ETC
- 支払総額
- 187.2万円
- 車両価格
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- 諸費用
- 10.4万円
- 年式
- 2019年
- 走行距離
- 7.7万km
-
- 支払総額
- 60.0万円
- 車両価格
- 49.0万円
- 諸費用
- 11.0万円
- 年式
- 2010年
- 走行距離
- 5.4万km
-
- 支払総額
- 219.8万円
- 車両価格
- 211.1万円
- 諸費用
- 8.7万円
- 年式
- 2018年
- 走行距離
- 1.9万km
-
インサイト G バックカメラ キーフリーシステム AUTOエアコン パワステ パワーウィンドウ WエアB 盗難防止 ECOモード
- 支払総額
- 24.9万円
- 車両価格
- 14.9万円
- 諸費用
- 10.0万円
- 年式
- 2009年
- 走行距離
- 10.9万km
-
- 支払総額
- 259.6万円
- 車両価格
- 249.8万円
- 諸費用
- 9.8万円
- 年式
- 2022年
- 走行距離
- 5.7万km
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