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『ヤンチャなエンジンが別格のコンパクトSUVだが、乗り心地は?』 BMW X2 2018年モデル ジュニパパさんのレビュー・評価
X2 2018年モデル
70
X2の新車
新車価格: 436〜760 万円 2018年4月16日発売〜2023年12月販売終了
中古車価格: 150〜429 万円 (199物件) X2 2018年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > BMW > X2 2018年モデル > M35i
2021年9月17日 23:49 [1496018-1]
| 満足度 | 3 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 4 |
| エンジン性能 | 4 |
| 走行性能 | 3 |
| 乗り心地 | 2 |
| 燃費 | 4 |
| 価格 | 3 |
定期点検の代車として配車された X2 M35i に試乗したので、愛車 X5 (G05) xDrive35d M Sport や、少し前に試乗した 3シリーズ(G20)の 318i M Sport との比較も交えながらレビューする。
【エクステリア】
SUVにカテゴライズされているが、少しだけ車高の高いツーリングワゴンと言った方がしっくりくる。全体的にスポーティなデザインとして良くまとまっており、クロカン的な雰囲気は全くない。
顔つきは丸型のフォグランプ(直近のフェイスリフトで現行車ではなくなった?)のせいか、個人的には少し古臭く感じる。
3シリーズよりも全長が短くコンパクトな分、かなり小さく感じる。タワーパーキングにも対応する車高でハイルーフ車ではなく普通車扱いなので、都心で機械式駐車場を探すのも苦労しない。
SUVだが、洗車も楽にできそう。
【インテリア】
こちらも2018年デビュー車のせいか若干の古臭さを感じるが、チープさはあまり感じない。全体的なデザインはここ最近のBMW車に共通するもので、慣れ親しんだ操作性でしっくりくる。
現行3シリーズの方がより先進性と質感の高さを感じる。X5の質感は更にその上をいっており、価格を考えれば当然か。
車高は抑えられているものの、室内の居住性は損なわれておらず快適。後席の足元も結構広い。
トランクの容量は広大とは言えないが、日常使いとしては必要十分。
【エンジン性能】
M35i のエンジンは、排気量2リッターで 306ps/450Nm を絞り出しているのが伊達ではなく、それなりに強力な加速が堪能できる。
排気音も只者ではない雰囲気を感じさせるもので、エンジン始動時やアイドル時でもかなり勇ましく、スポーツモードで走れば時々破裂音を炸裂させることもできる。
ただ、個人的には、これ程までにチューンアップされたエンジンにもかかわらず、普通の4気筒エンジンと同じような粗さや軽さを感じてしまい、もう少し野太さや力強さをはらわたで感じるような雰囲気が欲しかった。
方向性は違うが、X5 xDrive35d M Sport のディーゼルエンジンの方が、より洗練された加速感と圧倒的な重厚感を味わうことができる。やっぱりBMWの直列6気筒エンジンが好きだ!
【走行性能】
ドイツ車には当然に備わっていると信じていたビシッとした直進安定性があまり感じられず、中速域では舗装面が荒れている訳でもないのにフラフラとハンドルを取られる感じがある。
一方、操縦性を試す程の走り方をしている訳ではなかったので、ハンドリングの機敏さを評価することはできなかった。
この点、現行3シリーズのハンドリングは少し運転しただけでも、軽快さと安定性が抜群に両立できていると感じ、M Sportでも快適さを損なわない味付けとなっていた。
更に、X5のエアサスは、その懐の深さで他の追随を許さず、これまで乗ったどの車よりも超高速コーナリングでの安心感がある。
運転支援系システムも少し古いものであるため、現行X5や3シリーズに装備されるレーントレースやハンズ・オフ機能等はない。これに一旦慣れてしまうと、装備されていない車の運転時は逆に危険に感じてしまう。
【乗り心地】
やはり硬さは否めない。細かい段差や路面の凹凸を常に感じる。日常使いの車としての快適さは望めない。長時間の運転では、背中や腰が疲れてしまうかもしれない。ノーマルの X2 は試乗していないので不明だが、M35i は兎に角硬い。スパルタンと言えば聞こえはいいが、しなやかさと操縦性を両立した上で、乗り心地も犠牲にすべきではない。
上記と同様に、現行3シリーズは M Sport でも乗り心地は損なわれておらず、ドイツ車的な包み込まれるようなシッカリ感を感じつつ、フワフワとした浮遊感も皆無。X5 のエアサスは、更に上をいく極上の高級車的乗り心地。
【燃費】
車載のボードコンピュータ上では、工場出荷後平均 9.3km/Lと表示されていた。これだけのパフォーマンスのエンジンであることを考えれば、相当に優秀と言わざるを得ないか。
【価格】
エンジンパフォーマンスを考えれば妥当なのかもしれないが、上記のような乗り心地やプレミアム感の程度と700万円を超える値札が見合っているとは言い難いか。
【総評】
この車に何を求めるかによるとは思うが、高性能エンジンのパフォーマンスと、乗り心地や快適性、価格を含めた全体としてのパッケージが、今どきの車の設定としてバランスしているとは言い難いと感じる。コンパクトSUVとしてのサイズ感がいい車なので、高性能版グレードとして、より洗練された方向性で打ち出した方がよかったのではないか。
街中であまり見かけない希少性?と、ヤンチャな雰囲気を醸し出すエンジンに魅力を感じることができる人であれば、現行車でも買い。ただし、過剰な期待は禁物。
個人的には、最初のエンジン始動時以外でワクワク感を感じる瞬間があまりなかった。
☆3と少し辛い評価になってしまったが、次期モデルに期待したい。
- 比較製品
- BMW > 3シリーズ セダン 2019年モデル
- BMW > X5 2019年モデル
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった6人
「X2 2018年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2025年10月13日 13:11 | ||
| 2025年5月17日 12:25 | ||
| 2023年9月21日 18:19 | ||
| 2022年9月19日 21:26 | ||
| 2022年8月30日 14:47 | ||
| 2022年4月16日 20:26 | ||
| 2022年1月14日 13:30 | ||
| 2021年9月17日 23:49 | ||
| 2021年8月17日 07:23 | ||
| 2020年11月6日 16:57 |
X2の中古車 (全2モデル/297物件)
-
- 支払総額
- 489.8万円
- 車両価格
- 465.0万円
- 諸費用
- 24.8万円
- 年式
- 2025年
- 走行距離
- 0.8万km
-
- 支払総額
- 208.8万円
- 車両価格
- 202.3万円
- 諸費用
- 6.5万円
- 年式
- 2018年
- 走行距離
- 6.4万km
-
- 支払総額
- 244.8万円
- 車両価格
- 235.0万円
- 諸費用
- 9.8万円
- 年式
- 2019年
- 走行距離
- 2.1万km
-
- 支払総額
- 159.8万円
- 車両価格
- 145.8万円
- 諸費用
- 14.0万円
- 年式
- 2018年
- 走行距離
- 5.7万km
-
- 支払総額
- 158.0万円
- 車両価格
- 148.0万円
- 諸費用
- 10.0万円
- 年式
- 2019年
- 走行距離
- 6.0万km










