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『街乗りそこそこ仕様』 ダイハツ ウェイク 2014年モデル ヒラミーさんのレビュー・評価
ウェイクの新車
新車価格: 135〜189 万円 2014年11月10日発売〜2022年8月販売終了
中古車価格: 24〜199 万円 (1,953物件) ウェイク 2014年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > ダイハツ > ウェイク 2014年モデル > D
2021年3月16日 23:46 [1433715-1]
| 満足度 | 3 |
|---|
| エクステリア | 4 |
|---|---|
| インテリア | 3 |
| エンジン性能 | 2 |
| 走行性能 | 2 |
| 乗り心地 | 3 |
| 燃費 | 2 |
| 価格 | 2 |
先日、N-BOXに乗ってスゴく良い印象を覚えつつ、今回は同類と言えるライバルのウェイクに乗ってきました。今回はN-BOXとの比較レビューになります。
タイムズカーシェアでお借りしました。走行距離約28000kmと、偶然にもN-BOXの個体とイコールコンディションに近くなりました。
【エクステリア】
これはそんなに悪くないかと。そこらのクルマにありきたりな鋭さ満載のデザインではない(僕は最近のクルマの鋭い感じのデザインが好きではない。)。ちょうどいいところでバランスが取れている印象だった。
【インテリア】
パッと見た感じ、N-BOXより若干広いか…?広いというより背が高いのか。恐らく乗り込んだ時にN-BOXより頭上に余裕があったのでそう感じたのだろう。だがこのクルマ、やけにシートポジションが高い。まるでミニバンのようだ。
室内のつくりは安っぽいのをデザインで誤魔化してる感じ。どこかトヨタ車にもつながる、同じ匂いがした。でも極端に安っぽい訳ではなかったのでそれなりに評価した。ただ、僕個人的にはもう1ランク上の質感があってもいいのではと思った。
【エンジン性能】
これはN-BOXと比べてはいけない。むろんパワーがないのは軽自動車の宿命ゆえ多くは言わない。問題はエンジンそのものの造り込みだ。
前回N-BOXに乗った時、僕はエンジンがスゴく良かったのを覚えている。何が良かったのかと言うと、それは静粛性。つまり、振動の少なさだ。エンジンは内部の部品の運動により、どうしても振動が出てしまう。これはどうにもならない。
でも、その振動を少なくすることはできる。その方法とは、部品一つ一つの剛性を上げたり、部品どうしの摩擦を減らしたりという、いわばエンジンの造り込みの精度を上げることだ。そこにダイハツ、ホンダという2社のクルマ造りの差が出たのだ。これは誰がどう見てもホンダの勝ちだ。ダイハツは気を引き締めなければならないだろう。
それより、やっぱり50馬力ちょいのNAではいい加減やってられない。やっぱりこの手の小さいエンジンにはターボかスーパーチャージャーでも着けないと。
【走行性能】
一言で言えば安心感がない。不安要素が多い。
まず、ボディ剛性がない。N-BOXと比べるとヨワい。というよりボディのつくりが古臭い感じがしたので調べてみたところ、このクルマのベースはトヨタ/ダイハツ・Aプラットフォーム。開発されたのは約20年前の模様。どうりで。また、フロントまわりの剛性もヨワく、接地感がない。スタビライザーも効きが弱いせいか、車体が傾くロールの角度も大きい。
もちろん、N-BOXではこれらの点は何ら問題なかった。その証拠はコーナリングにある。最初に、ウェイクもN-BOXもFF車ゆえ、コーナリングは基本的にアンダーステア(曲がりにくい)。しかし、その先が違う。ウェイクの場合はフロントの接地性が低く、リヤも軽い為、必要以上に舵角を与えると、タイヤのグリップは薄れてオーバーステア(曲がり過ぎ)気味になる。対するN-BOXは、コーナリングではウェイクより強いアンダー傾向にある。「それなら曲がるウェイクの方が良いのでは?」となるが、現実は違う。
N-BOXの場合、ボディはしっかりしているし、フロントまわりの剛性が高い為、接地感が非常に掴みやすくなっている。つまり、アンダーが強いというのは、それだけタイヤがグリップしていることの言い換えなのだ。
この2台…。片方は室内空間などでやや優勢だが、コーナーでタイヤが路面から離れるような浮き足立つクルマ、もう片方は室内空間は一歩譲るが、アシまわりが頑張るクルマ。あなたなら、どっちを選ぶ?
【乗り心地】
あまり快適とは言えない。まず、ロールが大きいと思う。サスペンションのストローク量が多過ぎてグニャッとした感覚を覚える。ダンパー類もソフト過ぎる為、凹凸の吸収が良くない。
対してN-BOXは、乗り心地についてもとても弁えていると見える。サスペンションのストローク量が適度なので、ロール感が良い。ダンパー類の固さも的確で、路面の凹凸に対してしっかり対応できている印象だった。
【燃費】
実は、前回N-BOXで走ったルートと今回ウェイクで走ったルートはほぼ同じ。条件はイコールコンディション。これでウェイクは15km/L台に終始したが、N-BOXは一時20km/L越えを記録していたことを考えると、あまり良いとは言えない結果だった。
【価格】
最近は軽自動車に限らず、クルマが高い。こうなると、価格の評価は価格とクオリティーを天秤にかけて決まる。その結果、今回は買いかと問われたら、ないと答える結果になった。
【総評】
先日N-BOXに乗ったこともあり、どんな違いがあるんだろうと今回、ウェイクに乗った。しかし、今回感じた違いというのは、単にウェイクとN-BOXという2台のクルマの違いだけではない。
一言で言えば、親会社に似てかコスト至上主義のダイハツと、クオリティー重視のホンダといったところ。この一言だけでも、2社のクルマづくりがそれぞれ向かうところの違いというのははっきり見える。
ただ、最終的に世間がどちらの味方をするのかということになると、ダイハツには悪いが、僕はホンダだと思う。今、クルマ社会は安全性を非常に重視する。事故を起こした時、しっかり造られていて乗員を守ってくれるクルマと、ボディがペチャンコになってしまうクルマなら、前者の方がいいに決まってるはず。
クルマなんて高額な買い物だ。命を預けるものだ。逆にメーカーはユーザーの命を預けてもらうのだ。それを、クルマがしっかりしてないだとか、コーナリングの限界が低いなんてユーザーに言わせてるのは、金さえくれりゃ、あとは知りゃなんせと言ってるようなものと思われても仕方ない。少なくともN-BOXに乗った時は、そんなのはかけらも感じなかった。
今後のダイハツの課題は、安全なクルマづくりだろう。ホンダに勉強してもいいし、親会社のトヨタを頼ってみてもいいと思う。とにかく、クルマは乗れればいいんじゃない。安心して走れるクルマこそ本当にクルマなのだ。ダイハツにはこれを肝に銘じてもらいたい。
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参考になった44人
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| 2021年3月16日 23:46 |
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