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スバル WRX S4 2014年モデル 2.0GT-S EyeSight(2015年6月30日発売)レビュー・評価
WRX S4 2014年モデル 2.0GT-S EyeSight
284
WRX S4の新車
新車価格: 356 万円 2015年6月30日発売 (新車販売終了)
※ランキング順位と満足度・レビューは2014年モデルの情報です

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評価項目 | 投票平均 | カテゴリ平均 | 項目別ランキング |
---|---|---|---|
エクステリア![]() ![]() |
4.39 | 4.32 | -位 |
インテリア![]() ![]() |
3.91 | 3.92 | -位 |
エンジン性能![]() ![]() |
4.67 | 4.11 | -位 |
走行性能![]() ![]() |
4.60 | 4.19 | -位 |
乗り心地![]() ![]() |
3.79 | 4.02 | -位 |
燃費![]() ![]() |
3.78 | 3.87 | -位 |
価格![]() ![]() |
4.08 | 3.85 | -位 |
- ※「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」は、全投票の単純平均ではなく、独自の集計方法で算出しております
- ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目は、黄色に塗られております
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自動車(本体) > スバル > WRX S4 2014年モデル > 2.0GT-S EyeSight
よく投稿するカテゴリ
2018年1月15日 03:21 [775584-5]
満足度 | 2 |
---|
エクステリア | 3 |
---|---|
インテリア | 1 |
エンジン性能 | 3 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 2 |
燃費 | 4 |
価格 | 3 |
2015年11月に購入したB型、ビル脚245ハイパフォーマンスタイヤ車で、レガシィB4のビル脚3リッター六気筒からの乗り換えです。
私はスバルが好きで、家族が所有していた初代レガシィから乗り初め、四代目レガシィまでセダン、ワゴンに今まで五台乗り継いで来ました。買い替えも当然スバルが候補で、よく調べてS4を買いました。しかし、3万キロ程で手放すことにしました。
代わりにハンドリングに最も感動した現行メルセデスベンツCクラスと冬専用にマークXの四駆を買いました。それと、S4のセカンドカーであった日産リーフにも乗っています。それも踏まえて書きたいと思います。
【エクステリア】
最初は好きではありませんでしたが、最近はカッコいいと思います。しかし、リアが普通車っぽくて寂しいです。一瞬カローラに似ていると思う時があります。
羽根を付けたので普通車っぽさはなくなりましたが、羽根が付いてると調子乗ってるみたいで恥ずかしかったです。
【インテリア】
今回手放すことにした大きな要因の一つがアクセルとブレーキの位置です。
アクセルとブレーキの位置が普通の車と比べると手前過ぎて、運転する時にガニ股になってしまい、足が常に折れ曲がった状態になり、足と腰が痛くて痛くてたまりませんでした。
私は腰痛持ちでは無く、今まで腰痛になったことがありませんが、S4に乗ると右腰がとても痛みました。
シートが悪いと思い、30万ほどかけてレカロのスポーツスターというシートに代えましたが、結局シートではなくアクセルの位置の問題なので、余計に腰が痛くなり、問題解決にはなりませんでした。
あまりに痛いので、セカンドカーのリーフに乗ると全く腰が痛く無くなったのでS4から少し離れました。
二週間ほど経って、やはり気のせいかと思い、S4に乗るとすぐに腰が痛みだしたので、手放すことを本格的に考えるようになりました。
S4を手放してからは腰痛から解放されました。
【エンジン性能】
S4のFA20DITの300馬力、400Nのエンジンを400万円前後で購入することは中々出来ないので、その点はコスパが高いと思います。
加速感が凄くあり、アドレナリンが刺激されますが、日本で必要な速度域の40〜70キロの中間加速はターボラグのせいで一瞬もたつきがあるため、車線変更は思った通りに動いてくれず、危ない思いをする時がありました。
エンジンは馬力、トルクがかなりあるため公道ではこのエンジン性能は活かしきれません。かと言って、サーキットでも活かしきれていません。鈴鹿サーキットで限界走行しましたが、CVTのため油温が気になり、何度かピットインしなければなりませんでした。
公道ではオーバーワークですし、サーキットではオーバーヒートの可能性があり、中途半端な感じです。
【走行性能】
S4は絶大な安定感があります。どんな時にも安定していて、地面に張り付いたような安定感、安心感があります。
どんな急こう配、急カーブでも、街中の道路と変わらないほどの安定感が感じられ、恐怖感が全くありません。
【乗り心地】
これも手放す要因の一つでした。
横揺れ、上下揺れが激しくて、かなり気になりました。
段差を乗り越えるだけでゆっさゆっさと揺れます。また、ある道路の継ぎ目をそこそこの速度で行くと上下に激しくバウンドします。ドロースティフナーやタワーバーを付けても直りませんでした。同じ様な動きをするのは、軽四とレヴォーグくらいです。まるで、スポーツ走行を嫌っているかのような動きをします。
同じ道をベンツやリーフ、マークX、アウディA4クワトロ、ポルシェケイマンで走るとかなり上手にいなしました。
【ハンドリング】
S4は四駆ではあるものの、曲がりやすい方だと感じました。アウディA4クワトロよりは曲がりやすい感じでした。
ポルシェケイマンは自分で操っているという非常に楽しい感覚を受けました。MRの良さが光っています。
ハンドリングが最も俊敏だったのはCクラスで、BMW3シリーズは50対50にこだわっているためか、ニュートラルステアで自然な動きがあるとともに重厚感がありました。電動パワステの中では3シリが最も電動パワステと油圧との違いを感じないような気がしました。
【燃費】
これだけのパワーがありながら街中リッター10前後は素晴らしいと言えます。高速オンリーでは16超えも経験しました。
【対向車等の親切さ】
運転している時の周りの対応ということで考えると、最も他の車が親切な対応をしてくれるのはS4とベンツです。その次にBMW、アウディ、マークX、レガシィ、ポルシェ、ヴィッツ、リーフでした。ポルシェは一般人の認知度が低いのか、車高が低いため小さく見えるせいか、無理に割り込まれたり、道を譲ってくれないということがありました。
ただ、ポルシェはベンツSクラスやGTRなどの車に乗っている人は逆に親切な対応をしてくれました。S4は、周りの車は親切ですが、ランエボやM3などにはなぜか煽られます。
【価格】
ボディ剛性の高さ、エンジン性能のパワーを考えるとコスパが高いですが、全体で見れば中途半端な感じが否めません。
【総評】
スバルの四駆の安定性能は世界一だと言っても過言ではありません。S4は馬力、トルクも申し分なくあり、ボディ剛性も高く、ポテンシャルの高い車だと思います。
しかし、車内に乗るドライバーの事を考えたアクセルやブレーキの配置になっていないため、車自体は良くても運転したくなくなります。また、揺れが激しすぎるため長時間運転すると非常に疲れます。エンジンもターボラグを何とかして欲しいです。
今までスバルと共に生活してきましたが、スバル車の無い生活になりました。
一度ドイツ車に乗ると基本設計があまりにも違うことに気付いてしまったため、もうスバル車には戻れないかも、とも思っています。スバルは欧州車をターゲットにしているようなので、魅力的な車を開発して欲しいと思います。
参考になった162人(再レビュー後:85人)
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自動車(本体) > スバル > WRX S4 2014年モデル > 2.0GT-S EyeSight
2018年1月8日 13:16 [1094113-1]
満足度 | 3 |
---|
エクステリア | 4 |
---|---|
インテリア | 2 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 4 |
乗り心地 | 3 |
燃費 | 無評価 |
価格 | 3 |
S4は輸入車からの乗り換えが多いと聞き、試乗にし行きました。自分はBMW 320d(現行型)に乗っています。乗った印象では確かに、アイサイトver3とツーリングアシストの機能はすごいとは思いますし、馬力とトルクの出方も素晴らしいです。高いコストパフォーマンスであることは間違いないです。 しかし、自分が一番引っかかったのは、アクセルとブレーキペダルのレイアウト及び高さです。ブレーキペダルが不自然に高く、かつ内側に位置しているため足が疲れます。短い試乗でもすごく気になりました。このあたりは、BMWには全く及びませんし、国産車ではマツダなんかの方が研究されていると思います。スポーツ志向のS4がこんな運転しづらいペダルレイアウトとは正直驚きましたが、個人の好みがあるのかもしれませんね。CVTは良くできていると思いました。購入される方は、ブレーキペダルとアクセルのレイアウトを良く確認して下さい。
- レビュー対象車
- 試乗
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自動車(本体) > スバル > WRX S4 2014年モデル > 2.0GT-S EyeSight
2015年11月30日 17:54 [880165-1]
満足度 | 5 |
---|
エクステリア | 4 |
---|---|
インテリア | 3 |
エンジン性能 | 5 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 5 |
燃費 | 3 |
価格 | 4 |
現在,マツダCX-3のオーナーで,4-550万くらいのセダンの増車を検討中です。
他に試乗した車としては外車だとメルセデスのCクラス,マツダのアテンザ,トヨタのクラウン,ホンダのアコードなどです。
それらとの比較を意識しながらのレビューになります。
【エクステリア】
格好いいと取るか,無骨と取るかで印象が変わると思います。
個人的には特筆するほど好きでは無いですが,有りだと思います。
【インテリア】
必要にして十分ですが,この価格帯としてはもう少し内装にも気を遣って欲しいというのが本音。
明らかにアテンザなどに見劣りします。まあ,その分後述する走りが素晴らしいので,ここはトレードオフなのでしょう。
試乗車はレザーではありませんでしたが,チープな感じはありません。
【エンジン性能】
ご好意で高速走行させてもらったので,一気に踏み込んでみるとあっというまに制限速度を超えそうに。思わず笑っちゃうくらいの加速です。お陰で合流等は非情にやりやすく,このエンジン性能のためだけに買う車といってもいいほど素晴らしいと思いました。
【走行性能と乗り心地】
とても安定していて,乗っていて怖さを感じません。やや外の音がうるさいですが,ディーラーの方曰くこれは意図的なものであるとのこと。静かさを求めるなら同等のエンジンを積んだレヴォーグの2リッターモデルがお勧めだそうです。乗り心地もいいと思いますが,長距離運転しても疲れないほどの安定感があるとは(同価格帯の他の車と比べて)やや言い難い気もします。
アイサイトの動作は完璧です。マツダCX-3のMRCCと比較して,より洗練されており,特に減速は人間よりうまいんじゃないかと思う位スムーズです。アドヴァンスドセイフティーパッケージは便利でしたが,それらの情報の見やすさや検知範囲の広さはマツダのBSMの方が上だと思います。
【燃費】
試乗車が2万キロほど走っていたのですが,リッター10.8となっていました。街中での試乗メインにしてはいいとおもいます。ただ,このご時世ではやや見劣りする燃費である事は否めません。もっとも,そういう車じゃないんですけどw
【価格】
走りを考えれば安いといってもいいくらいだと思います。OP類が高いですけど・・・。
【総評】
走りに特化した車で,これだけ安全装備が充実していて,しかもこの価格帯という点で唯一無二の価値を持つと思います。反面,外装,内装などは価格帯よりも抑えられています。ただ,それをものともしない走りの価値があるのが強みだと思います。
とはいえ,街中で2リッターエンジンの力を発揮することがあるかと言えば疑問ですし,バランスのよい1.6レヴォーグがお勧めですよというディーラーさんの仰ることが的を射てる気がします。悩めるよい車ですね。
- レビュー対象車
- 試乗
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自動車(本体) > スバル > WRX S4 2014年モデル > 2.0GT-S EyeSight
2015年10月21日 00:02 [868182-1]
満足度 | 5 |
---|
エクステリア | 4 |
---|---|
インテリア | 5 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 5 |
燃費 | 4 |
価格 | 5 |
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---|---|---|
アイスシルバー・メタリックのボディ色、太陽の下での美しさは特筆もの。 |
メーカーOPのウェルカムライティング。 |
メーカーOPの24540R18タイヤ&アルミホイール(ハイラスター塗装)。 |
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MFDに表示されるメーカーOPのアドバンスドセーフティパッケージ説明画面。 |
アプライドBになって意匠変更されたステアリングのスポーク部分。 |
スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)解除スイッチ。 |
愛車デビルRX号の点検・整備のため、週末ばかりを3週連続でお世話になった代車S4。
なんだか愛着が湧き始めたこの車の魅力について、稚拙ながらも私なりにレビューしてみたいと思います。
【エクステリア】
鯉が口を開けたようなブサイク顔とシャクレ上がった顎、ハンパない腰高感と軽自動車のように小さく見えるタイヤ。我が愛車デビルRX号と同じく、写真で見る限りは失望の塊だったのも過去の話。今や見慣れた武骨なスタイリング、実物を見ればカッコいいのひと言。
ただし、予想以上にカクカクしたフロントと丸みを帯びたリアのアンマッチ、お世辞にも「流れるようなデザイン」とは言えないボディ全体の不連続性が正直言ってスバルらしくバタ臭さ全開。
ちょっと軽めのサウンドを奏でるデュアルテールパイプ、格好良過ぎてマフラー交換を躊躇わせるほど。但し、音量は若干小さめで迫力不足は否めず。
メーカーOPの245/40R18タイヤ&アルミホイール、ハイラスター塗装により明暗のコントラストが強調され、デザインのエレガントさとちょっとした厳つさが引き立ちます。
さりげなく、それでいてシッカリとその存在を主張するトランクリップスポイラー、デザインは秀逸。
【インテリア】
ミシリとも言わない内装からの異音は皆無、であるがこそ強調される耳障りなロードノイズ。
変な位置から突き出た垂れ下がりデザインのドアミラーを含め全周囲視界は極めて良好。
スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)はバイクのすり抜けにもいちいち反応。過剰な警告は「慣れ」を誘発、却って警戒心を緩慢に。
フロントウインドウに映し出されるアイサイトアシストモニターはアイサイトの動作状況をより理解しやすく表示。コイツは付けて損はなし、いや寧ろ絶対に付けるべき。
STIのノーマルシートより幾分サポート力の高い運転席&助手席パワーシート、ランバーサポートもしっかりと効いて、電動シート否定派も一度は試しに座ってみる価値あり。
STIのフットレストはホンの申し訳程度の極小サイズでしかないのに対し、S4のそれは足裏ほぼ全体を乗せることができる実用的かつ機能的なもの。
限られたスペースの中に収めるべきペダル本数を考慮しても、走りを重視する「WRX」共通ネームのSTIユーザーとしては、「それはないだろ。」との思いが。
新車紹介YouTubeに登場する広報車ですら早くも擦切れ剥げてたSTIシート本革の弱々しさがS4には感じられず。これにはSTIオーナー全員がジェラシー、そりゃないぜセニョール。
リアシートISO-FIX固定バーを覆うマジックテープ式カバーの安っぽさには激しく落胆。
物凄い勢いで開くフロントドアには誰もがビックリ、気を付けないと勢い余ってそのまま千切れ飛ぶかも。
ドアの閉まる音はなぜかSTIよりも重厚。STIが「バン!」と鳴るのに対し、S4は「カフッ!」という心地いい音。ここでもSTIオーナー全員がジェラシー、そりゃないぜセニョール、アゲイン。
【エンジン性能】
EJ20のようなディーゼルトラックを連想させる独特のブルブル感が全く感じられない洗練された印象のエンジン。
滑らかさ、静かさ、振動、吹け上がり、共に文句なし。
CVTトランスミッションとの統合制御が見事に調和、不自然さ、かったるさは皆無。
常用域での使いやすさが向上し、安全運転をキープしつつも街中できっちり使い切れるジェントルな300馬力。この味付けは実に素晴らしい&スバルらしい。(ダジャレw)
【走行性能】
微低速時に「チュルチュル…」と変な音が鳴るブレーキ、低温域からしっかりと立ち上がる効きは歴代スバル車の伝統を覆すも実用的で好印象。
LSDの効きは弱めで若干物足りなさを感じるも、直進安定性とコーナリング性能の双方を高次元で両立。
高級サルーン並みに利く電動パワステ、S4の走行性能にしてはちょっと軽過ぎか。
高速走行時の安定性は抜群の性能を誇るも、アクセル全開&全閉の繰り返しにはほぼ無反応。この辺は更なる熟成が必要か。
時速65キロ以上で動作するレーンキープを体感。手放しのままでコーナーをクリア、これは最早自動運転。
300馬力を絞り出す高性能エンジンと、それを効率的かつ違和感なくタイヤへと伝える先進的なCVTトランスミッション。
これらを組み合わせた完成度の高い統合制御がドライバーに安心とドライビングプレジャーを与えます。
素早いシフトチェンジと違和感のない制御、私は好きです。
【乗り心地】
日常の快適性を犠牲にせずスポーツ性能を高めているサス、普通のセダンと思えば固い乗り心地も、突き上げ感は皆無でしなやかさも健在。
STIよりは柔らかめで車高も高め※、いい意味でのダルさも持ち合わせた足は実際よりも車が小さく感じられ、実にコントローラブル。
300馬力をものともせず思いのままに振り回せるセッティングは、初心者が荷重移動を覚えるのにも打ってつけの逸材、しかも安全w。
※諸元とは異なる結果?詳しくは小生縁側「発掘あるある代車大事典 - WRX S4 2.0GT-S EyeSight(B型)編。」
http://engawa.kakaku.com/userbbs/1804/ThreadID=1804-41/ をご覧ください。
【燃費】
試乗車なので参考程度にしかなりませんが、MFD表示で約7.4km/?だったと思います。
【価格】
性能を考えれば激安バーゲンプライス。
STIの性能と価格を考えても、お買い得なことに変わりなし。
ビル足が好みに合わず、ダークガンメタリック塗装のアルミホイールとファブリックシートがお気に入りということもあり、個人的には 2.0GT EyeSight で充分満足。
【総評】
コンピュータに隅々まで制御され、演出され、創造された走行性能が、ドライバーの期待するそれとピッタリマッチします。
高性能な車を安全かつスポーティに楽しむための方程式がぎっしりと詰まったこの車。
欧州車からの乗り換えが多いとの情報が飛び交うのも納得の WRX S4、国産セダンの中ではダントツのナンバーワンでしょう。
- レビュー対象車
- 試乗
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自動車(本体) > スバル > WRX S4 2014年モデル > 2.0GT-S EyeSight
2015年7月31日 11:32 [846261-1]
満足度 | 5 |
---|
エクステリア | 5 |
---|---|
インテリア | 5 |
エンジン性能 | 5 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 5 |
燃費 | 5 |
価格 | 4 |
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|
---|---|---|
フロント部 |
リア |
東京の某所スバルディーラーで試乗したのは、2.0GT-S。
GT-SはWRX S4の2種類あるグレードのうちの最上位グレードで、トランクリップスポイラーとビルシュタインの足回りとなる。
今回、通常のKYB製ダンパーを採用しているGTには試乗していないので、下位グレードとの比較はできていない。
【エクステリア】
正直、最初にスバルのWebサイトでS4を見た時はあまりいい印象を持っていなかった。
だが実物を見ると、これがなかなか迫力のあるスタイリング。
フロントのAudi的なちょっと悪そうだけど整った顔つきや、せり出していて迫力あるサイド、羽つきほど迫力はないけれど端正な印象を受けるリアなど、全体的に最近の日本車の中ではかなり高水準と言えるデザインになっている。
【インテリア】
上位グレードということもあり、アルカンターラと本皮のコンビシートは質感が高かった。
最近のスバルは内装についてかなり頑張っていると思う。もちろんこれより良い内装のクルマはたくさんあるとは思うが。
ただ、ハンドル周りはステアリングリモコンやSI-DRIVEのスイッチやらオートクルーズのスイッチやらなにやらでゴチャゴチャした印象を受ける。
慣れないとどれがどのスイッチなのか全くわからなさそうだ。
室内は広く、身長185cmの私が着座してもヘッドクリアランスは全く問題ない。
ドライビングポジションを取っても、後席には十分な余裕がありそうだった。
【エンジン性能】
S4に搭載されているのは、新型の4気筒水平対向エンジンのFA20にターボを組み合わせた、レヴォーグ2.0等にも採用されているエンジンだ。
SI-DRIVEをIモードにしている間は、飼いならされた紳士的なエンジンという印象だ。
低回転から十分なトルクがあり、アクセルを踏み込まなくても瞬時に加速していくので、非常に乗りやすい。
SI-DRIVEをSモードにすると、徐々にこのクルマの化けの皮が剥がれていく。
アクセルレスポンスはよりリニアになり、驚くべき加速性能を体感できる。
まさに紳士の皮を被った狼である。普段は大人しいが、本気を出すと本当に速い。
そしてS#モードに切り替えた時、このクルマがWRXの名を冠する意味を理解できる。
300馬力/400Nmのエンジン性能は伊達ではない。
これで公称燃費13km/lなのだから、とても良く出来たエンジンである。
【走行性能】
試乗する前の一番の懸念事項は、トランスミッションだった。
CVTを採用していると聞いた時には、正直かなりがっかりしていたし、
カタログ燃費を伸ばして客を呼びこむためのスバルの苦肉の策なのだと思っていた。
大体いくらSTIみたいなガチガチのスポーツモデルじゃないと言ったって、WRXにCVTなんてあり得るか?
WRXはスバルのスポーツセダンのフラッグシップであり、最重要モデルのはずだ。
そのモデルにCVTなんてスバルは気が狂ったのか?
だが試乗してみて、そのネガティブなイメージは完全に払拭された。
いやはや、これなら変なトルコンATよりCVTの方がいい。
元々アルテッツァでは6MTに乗っていて、S4にMTがないのは非常にがっかりしていたが、
このCVTは非常によく出来ている。
滑らかに加速していくフィーリングと、CVTの割にダイレクトなレスポンスは、
街乗りレベルでは十分満足のいくものだった。
低速時のギクシャク感や変速ショックもないし、
むしろ8速ATやDCTよりも町中では乗り心地もいい。
もちろんサーキットにガンガンいくのであれば、不満も出てくるのであろうが、
そんな人はWRX STIを買えばいいのであって、そもそもパーキングブレーキが電動なことからも、このクルマが競技ユースでないことは一目瞭然だ。
このクルマは街乗りやワインディング、高速での長距離ドライブで楽しさを与えてくれるクルマで、
そういった用途でには十二分に楽しめるクオリティに仕上がっていた。
しかしこのクルマの醍醐味は、旋回性能の高さにある。
非常にフラットな、しかし限界の高さを感じさせるコーナリングは、街中の交差点を曲がるときでも体感できる。
車体の剛性の高さ、ビルシュタインサスの性能の高さが合わさり、ロールを微塵も感じさせずにクイックイッと曲がっていく様は感動モノである。
S4の旋回性能に関しては、欧州車のスポーツモデルとも張り合える性能だと思う。
これを本体価格400万以下で実現してしまうのだから驚きである。
ブレーキは、最初の制動は穏やかだが、踏み込めば踏み込むほど効くブレーキだ。よく出来ている。
走行性能は、スポーツセダンの中でもかなり高いレベルにあると思う。
絶対的な走行性能はもちろんWRX STIの方が上だが、サーキットではなく街中やワインディングを走ることが多いなら、
迷わずS4を選ぶべきだ。そのぐらい完成度は高い。
【乗り心地】
サスは、決して柔らかくはないが、硬すぎることもなく、段差を上手にいなす優れたサスだと感じた。
まさに「しなやかな足回り」という表現がしっくりくる。
試乗ではすこし路面の荒れたコースも走ったが、特に問題は感じなかった。
普段ミニバンやアメ車に乗っている人なら「硬い」と感じるかもしれない。
【燃費】
スポーティなモデルでこの燃費なら、どこにもケチのつけようがないと思う。
アルテッツァが2LNAハイオクで8km/l前後しか走らなかったことを考えると非常に燃費はいい。
これ以上燃費を求めるならさっさと候補から外してハイブリットなりエコカーなり買えばいいと思う。
このクルマは燃費を追求するクルマではない。
【価格】
性能を考えれば安い!安すぎる!
と言いたいのだが、もちろんオプション等つけていけば400万を超えるのは確実なので、
安いクルマではない。欧州車も視野に入る価格帯である。
だが、このクルマを選んで後悔することはないと思う。
事実、試乗してすぐサインした。
快適さを犠牲にせずスポーティな走りを楽しみたい人には、S4はぴったりなクルマだ。
ぜひ、悩んでいる方は一度試乗してみて欲しい。
「スバルの本気」を体感できるはずだ。
- レビュー対象車
- 試乗
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WRXS4の中古車 (全2モデル/463物件)
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- 支払総額
- 137.4万円
- 車両価格
- 124.8万円
- 諸費用
- 12.6万円
- 年式
- 2016年
- 走行距離
- 10.1万km
-
- 支払総額
- 464.0万円
- 車両価格
- 445.5万円
- 諸費用
- 18.5万円
- 年式
- 2024年
- 走行距離
- 2.0万km
-
- 支払総額
- 507.6万円
- 車両価格
- 487.3万円
- 諸費用
- 20.3万円
- 年式
- 2024年
- 走行距離
- 0.4万km
-
- 支払総額
- 175.0万円
- 車両価格
- 165.0万円
- 諸費用
- 10.0万円
- 年式
- 2014年
- 走行距離
- 6.5万km
-
- 支払総額
- 407.5万円
- 車両価格
- 392.9万円
- 諸費用
- 14.6万円
- 年式
- 2021年
- 走行距離
- 0.6万km
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