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『デザインもパフォーマンスも文字通りのスーパーカー』 BMW i8 2014年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
i8の新車
新車価格: 1991〜2340 万円 2014年8月1日発売〜2021年7月販売終了
中古車価格: 758〜1405 万円 (12物件) i8 2014年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > BMW > i8 2014年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2015年1月11日 02:23 [786822-2]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 5 |
| 価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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BMWのi8に短時間のチョイ乗りながら試乗する機会があったので、レポートをアップしておきたい。i8にはBMWが箱根ターンパイクで開催した試乗会に出席し、貸し切り状態になったターンパイクで走らせた。
2000万円に近い高級車というかスーパーカーながら、高額車が良く売れる最近の状況の中で、すでに数年分の受注を抱えているとのこと。町のウワサでは、i3の販売が思ったほど伸びないので、何台かのi3を販売したディーラーに優先的にi8を配車することになっているとかいないとか。
ワイド&ローのプロポーションを持つi8の外観デザインは、見るからにスーパーカーらしいもので、色使いから形状から、近未来的な印象を与えている。流れるようなルーフラインの最後の部分がスポイラーになっていて、それとリヤフェンダーとの間に隙間を設けて空気の流れを制御すしているところなど、これまでのクルマの常識では考えられいような未来感がある。
デザインだけでなく素材も未来的なものが使われている。i3と同じようにライフモジュールと呼ぶカーボンファイバー強化樹脂製のボディパネルと、アルミ製のドライブモジュールを組み合わせているのだ。
外観に比べるとインテリアはこれまでのBMWに近いイメージがあるが、液晶のメーターパネルやドライバーを包み込むようなコクピット空間などは、やはり相当に斬新なものといえる。
ドアはガルウイングタイプというかハネ上げ式だ。そのためにタワーパーキングなどには駐車できないことがあり、駐車する場所を選ぶクルマになる。
それ以上に問題なのは、ハネ上げ式のドアが大きく開くというのに、低い全高と高いサイドシルによって運転席に乗り込むのも大変なクルマということだった。肥満体型で体の硬くなった前期高齢者としては、体をよじるようにしてやっと乗り込む感じだった。ロータスなどはもっと乗り降りするのが大変だから、それに比べたらi8はけっこうまともなほうなのだが・・・。
i3が純電気自動車(レンジエクステンダー付きもあり)であるのに対し、i8はプラグインハイブリッド車である。eDriveのボタンを押せば、電気モーターだけで走り出し、充電された電気の量に応じて電気モーターだけで一定の距離を走ることが可能となる。
i8が特徴的なのはプラグインハイブリッドである上に4WD車であることだ。前輪を駆動する電気モーターが96kW/250N・mの動力性能を発生し、後輪を駆動する直列3気筒直噴ツインターボ仕様エンジンが170kW/320N・mを発生する。これを組み合わせて走る仕組みで、i8の走りには4WDの安定性も加わる。電気モーターには2段変速のトランスミッションが組み合わされ、エンジンには6速ATが組み合わされている。
3気筒エンジンの基本はミニなどに搭載されいるのと同じものだが、ツインターボの装着などによって強力な動力性能を発揮する。電気モーターによる加速が加わることもあって、アクセルを踏み込めば極めて滑らかかつ強力な加速が味わえる。加速タイムはポルシェ911並みというから、その実力ははんぱではない。
電気モーターを優先して走るECO PROから、コンフォート、スポーツなど5種類の走行モードが設定されていて、短い試乗時間の中ではその全部を試すことはできなかったが、スポーツを選ぶとモーターもエンジンもアクセルワークに対する反応が敏感なものになり、力強く俊敏な加速を示すようになる。
加速の良さには1500kgという高性能スポーツカーとしては相当に軽い車両重量も貢献している。BMW車らしく、車両重量の前後配分は730kg:770kgでほぼ均等である。
2000万円近い価格では簡単には手が届かないし、買おうと思っても何年も待たなければならないクルマだが、このデザインやこの性能を考えると、価格もリーズナブルなものであるように思える。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった15人(再レビュー後:15人)
2015年1月11日 02:19 [786822-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 5 |
| 価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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BMWのi8に短時間のチョイ乗りながら試乗する機会があったので、レポートをアップしておきたい。i8にはBMWが箱根ターンパイクで開催した試乗会に出席し、貸し切り状態になったターンパイクで走らせた。
2000万円に近い高級車というかスーパーカーながら、高額車が良く売れる最近の状況の中で、すでに数年分の受注を抱えているとのこと。町のウワサでは、i3の販売が思ったほど伸びないので、何台かのi3を販売したディーラーに優先的にi8を配車することになっているとかいないとか。
ワイド&ローのプロポーションを持つi8の外観デザインは、見るからにスーパーカーらしいもので、色使いから形状から、近未来的な印象を与えている。流れるようなルーフラインの最後の部分がスポイラーになっていて、それとリヤフェンダーとの間に隙間を設けて空気の流れを制御すしているところなど、これまでのクルマの常識では考えられいような未来感がある。
デザインだけでなく素材も未来的なものが使われている。i3と同じようにライフモジュールと呼ぶカーボンファイバー強化樹脂製のボディパネルと、アルミ製のドライブモジュールを組み合わせているのだ。
外観に比べるとインテリアはこれまでのBMWに近いイメージがあるが、液晶のメーターパネルやドライバーを包み込むようなコクピット空間などは、やはり相当に斬新なものといえる。
ドアはガルウイングタイプというかハネ上げ式だ。そのためにタワーパーキングなどには駐車できないことがあり、駐車する場所を選ぶクルマになる。
それ以上に問題なのは、ハネ上げ式のドアが大きく開くというのに、低い全高と高いサイドシルによって運転席に乗り込むのも大変なクルマということ。肥満体型で体の硬くなった前期高齢者としては、体をよじるようにしてやっと乗り込む感じだった。ロータスなどはもっと乗り降りするのが大変だから、それに比べたらi8はけっこうまともなほうなのだが・・・。
i3が純電気自動車(レンジエクステンダー付きもあり)であるのに対し、i8はプラグインハイブリッド車である。eDriveのボタンを押せば、充電された電気モーターだけで一定の距離を走ることが可能となる。
i8が特徴的なのはプラグインハイブリッドである上に4WD車であることだ。前輪を駆動する電気モーターが96kW/250N・mの動力性能を発生し、後輪を駆動する直列3気筒直噴ツインターボ仕様エンジンが170kW/320N・mを発生する。これを組み合わせて走る仕組みで、電気モーターには2段変速のトランスミッションが組み合わされ、エンジンには6速ATが組み合わされている。
3気筒エンジンの基本はミニなどに搭載されいるのと同じものだが、ツインターボの装着などによって強力な動力性能を発揮する。電気モーターによる加速が加わることもあって、アクセルを踏み込めば極めて滑らかかつ強力な加速が味わえる。加速タイムはポルシェ911並みというから、その実力ははんぱではない。
電気モーターを優先して走るECO PROから、コンフォート、スポーツなど5種類の走行モードが設定されていて、短い試乗時間の中ではその全部を試すことはできなかったが、スポーツを選ぶとモーターもエンジンもアクセルワークに対する反応が敏感なものになり、力強く俊敏な加速を示すようになる。
加速の良さには1500kgという高性能スポーツカーとしては相当に軽い車両重量も貢献している。BMW車らしく、車両重量の前後配分は730kg:770kgでほぼ均等である。
2000万円近い価格では簡単には手が届かないし、買おうと思っても何年も待たなければならないクルマだが、このデザインやこの性能を考えると、価格もリーズナブルなものであるように思える。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった0人
「i8 2014年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2025年11月4日 19:57 | ||
| 2020年3月1日 20:00 | ||
| 2019年10月22日 10:41 | ||
| 2018年5月5日 15:15 | ||
| 2018年1月2日 13:14 | ||
| 2016年9月3日 23:44 | ||
| 2015年7月26日 23:48 | ||
| 2015年1月11日 11:14 | ||
| 2015年1月11日 02:23 | ||
| 2015年1月5日 01:49 |
i8の中古車 (12物件)
-
- 支払総額
- 1405.9万円
- 車両価格
- 1388.0万円
- 諸費用
- 17.9万円
- 年式
- 2020年
- 走行距離
- 0.9万km
-
i8 ベースグレード 純正ナビ&360°カメラ ハーマンカードン 20インチAW 黒革シート 追従クルーズコントロール スマートキー プッシュスタート ヘッドアップディスプレイ
- 支払総額
- 758.0万円
- 車両価格
- 748.0万円
- 諸費用
- 10.0万円
- 年式
- 2016年
- 走行距離
- 3.7万km
-
- 支払総額
- 780.0万円
- 車両価格
- 768.0万円
- 諸費用
- 12.0万円
- 年式
- 2015年
- 走行距離
- 3.9万km
-
i8 ベースグレード レザーシート、LEDヘッドライト、20インチアルミホイール、ACC、ETC
- 支払総額
- 769.4万円
- 車両価格
- 749.9万円
- 諸費用
- 19.5万円
- 年式
- 2016年
- 走行距離
- 3.2万km
この車種とよく比較される車種の中古車
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730〜5930万円
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