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『ワイド&ローのボディが生む優れた操縦安定性は特筆モノ』 BMW 4シリーズ クーペ 2013年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
4シリーズ クーペ 2013年モデル
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4シリーズ クーペの新車
新車価格: 511〜897 万円 2013年9月24日発売〜2020年10月販売終了
中古車価格: 85〜800 万円 (120物件) 4シリーズ クーペ 2013年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > BMW > 4シリーズ クーペ 2013年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2014年2月1日 01:53 [680697-2]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 3 |
| 価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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BMWはモデル名を数字で表しているが、最近は、モデル名の最初のひと文字が奇数をセダン系、偶数をクーペ/カブリオレ系という形で整理するようになってきた。この整理に基づいて、従来は3シリーズクーペだったモデルが、今回から4シリーズと呼ばれるようになった。
4シリーズクーペには、BMWが箱根の山のホテルをベースに開催したメディア関係者向け試乗会に出席し、用意された広報車両の428iラグジュアリーと435i Mスポーツの2モデルに試乗した。
基本プラットホームは3シリーズと共通だが、ボディサイズは少し大きくなった。320iに比べると、全長が15mm、全幅が25mm拡大し、全高は逆に65mmも低くなっている。全体としてワイド&ロー化が進められ、一段とカッコ良いクルマになっている。
過去に3世代の3シリーズクーペがあったので、今回の4シリーズは4代目に当たる。ボディサイズを先代3シリーズクーペと比較すると、全長が30mm、ホイールベースは50mm長くなった。全幅は45mm拡大し、トレッドは前輪が50mm、後輪に至っては90mmも拡大した。それでいて全高は25mm下がっている。
最近は、スポーツタイプのクーペがあまり売れない時代になっていて、クーペをカッコ良いとは思わない人も増えているというが、われわれの世代の人間にとってクーペは、カッコ良いクルマである。今回の4シリーズもスポーティさとエレガントさを兼ね備えて、素直にカッコ良いと思えるクルマである。
インテリアの造形は基本的に3シリーズと共通だが、試乗した2台はダコタレザーの本革シートが標準で、それも435i Mスポーツには真っ赤なシートとインテリアトリムを備えた仕様だったので、ドアを開けた瞬間にはっと息を飲むような感じだった。
インスト中央部分がやや運転席側に傾けられたドライバーオリエンテッドのデザインや基本的な操作系などは3シリーズと変わらない。
428iラグジュアリーは180kW/350N・mの実力で、これでも十分にスポーティな印象があった。直列4気筒の2.0Lエンジンながらインタークーラー付きターボ仕様なので、わずか1250回転から最大トルクを発生する。この低速トルクがスポーティな走りを支えている。
435i Mスポークは直列6気筒3.0Lエンジンにやはりインタークーラー付きターボを装着し、225kW/400N・mの動力性能を発揮する。この6気筒エンジンもわずか1200回転で最大トルクを発生すると同時に、6気筒らしい吹き上がりの良さがあり、走りのフィールは格段にスポーティなものになる。箱根のワインディングロードを走らせたが、とても気持ちの良い走りを楽しむことができた。
どちらのモデルもトランスミッションは電子制御8速ATが組み合わされている。タウンユースなど、日常的な走りは変速ショックをほとんど感じさせない8速の良さが味わえるが、ワインディングなどを走るときにはむしろ段数が多すぎる感じにもなる。コーナーの手前では1段ずつの変速ではなく、1速飛ばしや2速飛ばしの変速を迫られるようになり、かえって忙しくなってしまうからだ。
とはいえ、ZF製の8速ATの気持ち良さや効率の良さはすでに定評を得ている。BMW以外のメーカーにも採用例が広がっている。ATの多段化は時代の流れである。
ワインディングでは軽快感のある走りとともに、優れた安定感を味わうことができた。これはワイド&ロー化によってBMWのラインナップの中でも最も低い重心高を持つことになったことや、トレッドの拡大が効いている。もちろん専用設計&チューニングされたサスペンションも合わせての話だが、この安定感のある走りは4シリーズクーペならではといっていい。
価格はセダンの328iラグジュアリーが592万円であるのに対し、クーペの428iラグジュアリーは646万円だから50万円以上も高い。ベースグレードでは価格差が縮小するが、クーペの付加価値分はしっかり価格アップしている。
2ドアで4人乗り(後席は窮屈なので実質的に2人で乗るクルマ)なので、4シリーズクーペを買うにはいろいろな意味で余裕が必要。そんな余裕のある人向きのクルマだ。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった11人(再レビュー後:7人)
2014年1月31日 03:13 [680697-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 4 |
| 燃費 | 3 |
| 価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
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BMWはモデル名を数字で表しているが、最近、モデル名の最初のひと文字が奇数をセダン系、偶数のクーペ/カブリオレ系という形で整理するようになってきた。この整理に基づいて、従来は3シリーズクーペだったモデルが、今回から4シリーズと呼ばれるようになった。
4シリーズクーペには、BMWが箱根の山のホテルをベースに開催したメディア関係者向け試乗会に出席し、用意された広報車両の428iラグジュアリーと435i Mスポーツの2モデルに試乗した。
基本プラットホームは3シリーズと共通だが、ボディサイズは少し大きくなった。320iに比べると、全長が15mm、全幅が25mm拡大し、全高は逆に65mmも低くなっている。全体としてワイド&ロー化が進められ、一段とカッコ良いクルマになっている。
過去に3世代の3シリーズクーペがあったので、今回の4シリーズは4代目に当たるが、ボディサイズを先代3シリーズクーペと比較すると、ボディが30mm、ホイールベースは50mm長くなった。また全幅は45mm拡大し、トレッドは前輪が50mm、後輪に至っては90mmも拡大した。それでいて線高は25mm下がっている。
最近は、スポーツタイプのクーペがあまり売れない時代になっていて、クーペをカッコ良いとは思わない人も増えているというが、われわれの世代の人間にとってクーペは、カッコ良いクルマである。今回の4シリーズもスポーティさとエレガントさを兼ね備えて、素直にカッコ良いと思えるクルマである。
インテリアの造詣は基本的に3シリーズと共通だが、試乗した2台はダコタレザーの本革シートが標準で、それも435i Mスポーツには真っ赤なシートとインテリアを備えた仕様だったので、ドアを開けた瞬間にはっと息を飲むような感じだった。
インスト中央部分がやや傾けられたドライバーオリエンテッドのデザインや基本的な操作系などは3シリーズと変わらない。
428iラグジュアリーは180kW/350N・mの実力で、これでも十分にスポーティな印象。直列4気筒の2.0Lエンジンながらインタークーラー付きターボ仕様なので、わずか1250回転から最大トルクを発生する。このトルクの余裕がスポーティな走りを支えている。
435iは直列6気筒3.0リッターエンジンにやはりインタークーラー付きターボを装着し、225kW/400N・mの動力性能を発揮する。この6気筒エンジンもわずか1200回転で最大トルクを発生すると同時に、6気筒らしい吹き上がりの良さがあり、走りのフィールは格段にスポーティなものになる。箱根のワインディングロードを走らせたが、とても気持ちの良い走りを楽しむことができた。
両方とも8速ATが組み合わされている。タウンユースなど、日常的な走りは変速ショックをほとんど感じさせない8速の良さが味わえるが、ワインディングなどを走るときにはむしろ段数が多すぎる感じにもなる。コーナーの手前では1段ずつの変速ではなく、1速飛ばしや2速飛ばしの変速を迫られるようになり、かえって忙しくなってしまうからだ。
とはいえ、ZF製の8速ATの気持ち良さや効率の良さは定評があるところで、BMW以外のメーカーにも採用例が広がっている。これが時代の流れだと思う。
ワインディングでは軽快感のある走りとともに、優れた安定感を味わうことができた。ワイド&ロー化によってBMWのラインナップの中でも最も低い重心高を持つことになったことや、トレッドの拡大が効いている。もちろん専用設計&チューニングされたサスペンションも合わせての話だが、この安定感はクーペならではといっていい。
価格はセダンの328iラグジュアリーが592万円であるのに対し、クーペの428iラグジュアリーは646万円だから50万円以上も高い。ベースグレードでは価格差が縮小するが、クーペの付加価値分はしっかり価格アップしている。
2ドアで4人乗り(後席は窮屈なので実質的に2人で乗るクルマ)なので、4シリーズクーペを買うにはいろいろな意味で余裕が必要。そんな余裕のある人向きのクルマだ。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった4人
「4シリーズ クーペ 2013年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2021年8月24日 21:07 | ||
| 2020年8月3日 22:35 | ||
| 2020年6月10日 07:46 | ||
| 2017年12月26日 16:32 | ||
| 2014年8月29日 21:33 | ||
| 2014年8月12日 14:30 | ||
| 2014年3月31日 23:56 | ||
| 2014年2月1日 01:53 |
4シリーズクーペの中古車 (全2モデル/212物件)
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4シリーズ ナビ・CD・DVD・BT・Bカメラ・ETC・AW・スマートキー・Pシート・HID
- 支払総額
- 138.0万円
- 車両価格
- 127.8万円
- 諸費用
- 10.2万円
- 年式
- 2015年
- 走行距離
- 6.1万km
-
4シリーズ 420iクーペ Mスポーツ 黒革 ACC 前後PDC 電動シート・Rゲート シートヒーター
- 支払総額
- 450.0万円
- 車両価格
- 410.0万円
- 諸費用
- 40.0万円
- 年式
- 2022年
- 走行距離
- 1.7万km
-
- 支払総額
- 606.7万円
- 車両価格
- 578.0万円
- 諸費用
- 28.7万円
- 年式
- 2025年
- 走行距離
- 0.7万km
-
- 支払総額
- 190.8万円
- 車両価格
- 175.0万円
- 諸費用
- 15.8万円
- 年式
- 2019年
- 走行距離
- 6.0万km
-
- 支払総額
- 508.0万円
- 車両価格
- 490.0万円
- 諸費用
- 18.0万円
- 年式
- 2021年
- 走行距離
- 3.9万km
この車種とよく比較される車種の中古車
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23〜800万円
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